労務費の計算(予定賃率・月給制の期間調整・残業手当・労務外注費)

重要度 A第1・5問で出題過去問 12問

労務費の計算(予定賃率・月給制の期間調整・残業手当・労務外注費)は、建設業経理士1級 原価計算の第29〜39回(11回)のうち11回で出題された論点です(収録68問中12問・重要度A。うち11問は完成工事原価報告書の作成・工事原価計算表の作成の一部として出題)。出題されるのは第1問・第5問です。

要点:予定賃率×実際作業時間で工事へ賦課し、実際発生額との差が賃率差異。月給制では支払賃金+当月末未払-前月末未払で当月消費額を求め、工事従事日数で配賦する。特定工事の残業手当は当該工事に直課する。労務外注費は指示に応じて労務費に含めるか外注費のままとし、建設業法施行規則の労務費の概念(労務外注費を含む)も記述で問われる。

覚える要点

  • 告示の労務費は工事に直接従事した直接雇用の労働者への賃金・給料・手当等で、現場の技術者・事務職員の給料手当は経費の人件費。一般の労務費より範囲が狭い。
  • 労務外注費(工種・工程別の工事完成を約する契約で大部分が労務費のもの)は実質的に労務作業と同等なら労務費に含めて記載でき、報告書では「うち労務外注費」と内書きする。
  • 月給制の当月消費額=支払賃金+当月末未払−前月末未払。日当たり単価=消費額÷総従事日数で工事別従事日数に掛け、特定工事の残業手当は直課する。
  • 予定賃率を用いる回は予定賃率×実際作業時間を工事に賦課し、予定配賦額−実際発生額が賃率差異(実際が多ければ不利)。

勉強のしかた:第1問の記述は告示の労務費の定義→除外される現場管理者→労務外注費の取扱いの3段落。第5問では月給制の期間調整と残業手当の直課を資料から機械的に処理する。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、労務費の計算(予定賃率・月給制の期間調整・残業手当・労務外注費)で間違えやすい点を集めました。

  • 第36回 第1問 問1:現場管理者の給料手当が経費の人件費になる点を落としやすい。労務外注費の取扱い(第5問の「うち労務外注費」の根拠)も採点要素。

この論点の問題

この論点を含む問題

次の問題では、完成工事原価報告書の作成・工事原価計算表の作成の中の一部として労務費の計算(予定賃率・月給制の期間調整・残業手当・労務外注費)が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。

完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第39回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第38回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第37回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第36回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第35回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第34回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第33回 第5問
工事原価計算表の作成(車両費予定配賦率・すくい出し法・材料副費の予定配賦・予定平均賃率・変動予算の重機械部門費・出張所経費の係数配賦)第32回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第31回 第5問
工事原価計算表の作成(先入先出法・引当材料の副費予定配賦と残材・平均賃率・外注費のその他経費への振替・重機械運搬費の変動予算)と工事進行基準・配賦差異の分解第30回 第5問
完成工事原価報告書の作成(移動平均法・仕入先返品・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第29回 第5問

同じ大問で出る論点

第1・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。