経費の集計と人件費の区分(役員報酬の等価係数配賦・その他経費)
重要度 A第1・5問で出題過去問 10問
経費の集計と人件費の区分(役員報酬の等価係数配賦・その他経費)は、建設業経理士1級 原価計算の第29〜39回(11回)のうち9回で出題された論点です(収録68問中10問・重要度A。うち9問は完成工事原価報告書の作成の一部として出題)。出題されるのは第1問・第5問です。
要点:経費のうち従業員給料手当・退職金・法定福利費・福利厚生費を人件費として内書きする。役員報酬は施工管理と一般管理の従事時間に等価係数を掛けた比率で工事原価分を求め、工事別従事時間で配分して人件費に含める。出張所経費は係数で配賦し、販管費に計上した注文履行費用や施工管理の委託報酬はその他経費に振り替える。積算上の経費(純工事費の一部)と報告書上の経費の違いも記述で問われる。
覚える要点
- 経費の「うち人件費」は従業員給料手当・退職金・法定福利費・福利厚生費。労務管理費・動力用水光熱費・事務用品費・部門費配賦額は含めない。
- 役員報酬は施工管理時間×等価係数と一般管理時間×1.0の換算時間で単価を出し、施工管理分(換算時間×単価)だけを工事原価に算入して人件費に含める。一般管理分は工事原価にしない。
- 出張所等経費配賦額は複数工事を管轄する出張所の経費を係数などで個別工事に配分した科目。販管費に計上した注文履行費用や施工管理の委託報酬はその他経費に振り替える。
- 積算上の直接工事費の経費は当該工事に直接跡付けられる直接経費に限られ、完成工事原価報告書の経費は直接経費に共通仮設費・現場管理費中の経費配賦額を加えた広い概念。
勉強のしかた:第5問の人件費の内書きと役員報酬の等価係数配賦は毎回出る。人件費に入る費目を暗記カードにし、記述では積算上と報告書上の経費の範囲の広狭を結論として書く。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、経費の集計と人件費の区分(役員報酬の等価係数配賦・その他経費)で間違えやすい点を集めました。
- 第34回 第1問 問2:同じ「経費」でも、積算上は直接経費のみ、報告書上は共通仮設費・現場管理費の配賦額を含む点が核心。範囲の広狭を結論として書く。
この論点の問題
この論点を含む問題
次の問題では、完成工事原価報告書の作成の中の一部として経費の集計と人件費の区分(役員報酬の等価係数配賦・その他経費)が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第39回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第38回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第37回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第36回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第35回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第34回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法と戻り・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第33回 第5問
完成工事原価報告書の作成(先入先出法・すくい出し法・月給制オペレーター・役員報酬の等価係数配賦・重機械部門費の固定予算)第31回 第5問
完成工事原価報告書の作成(移動平均法・仕入先返品・すくい出し法・予定賃率・役員報酬の等価係数配賦・運搬車両部門費の変動予算)第29回 第5問
同じ大問で出る論点
第1・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
A 工事間接費の予定配賦と配賦差異(予算差異・操業度差異・基準操業度)A 労務費の計算(予定賃率・月給制の期間調整・残業手当・労務外注費)A 完成工事原価報告書・工事原価計算表と未成工事支出金A 材料費の計算(先入先出法・戻り・値引・すくい出し法)A 原価計算制度の理論(個別・総合原価計算、原価計算基準、特殊原価調査)A 設備投資の経済性計算(税引後CF・正味現在価値・回収期間・取替投資)
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。