対完成工事高比率(利益率・費用比率・純支払利息比率・金利負担能力)
重要度 B第1・4・5問で出題過去問 8問
対完成工事高比率(利益率・費用比率・純支払利息比率・金利負担能力)は、建設業経理士1級 財務分析の第29〜39回(11回)のうち7回で出題された論点です(収録78問中8問・重要度B。うち6問は第4・5問の問題の一部として出題)。出題されるのは第1問・第4問・第5問です。
要点:完成工事高に対する各利益・各費用の割合を求める。純支払利息比率=(支払利息−受取利息及び配当金)÷完成工事高×100で低いほどよい。金利負担能力=(営業利益+受取利息及び配当金)÷支払利息(倍)で高いほどよい。支払利息には社債利息とその他他人資本に付される利息を含める。その他営業外費用に含まれる他人資本利子の有無を付記事項で確認する。
覚える要点
- 完成工事高利益率(総利益率・営業利益率・経常利益率)と対費用比率(完成工事原価率・一般管理費率)は利益=完成工事高−費用の関係から和が100%になる表裏一体の関係。利益率の変化の原因は費用比率で分析する。
- 純支払利息比率=(支払利息−受取利息及び配当金)÷完成工事高×100。営業規模に対する純金利負担の重さを示し、低いほど健全。
- 金利負担能力(インタレスト・カバレッジ)=(営業利益+受取利息及び配当金)÷支払利息(倍)で高いほど良い。
- 支払利息には借入金利息・社債利息・その他他人資本に付される利息を含め、支払手数料や為替差損は含めない。付記事項でその他営業外費用に利息が含まれるかを確認する。
勉強のしかた:第5問の純支払利息比率は付記事項の読み落としが失点の原因になる。記述は「純」の意味(受取利息配当金の控除)と分母が完成工事高である理由を書く練習をする。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、対完成工事高比率(利益率・費用比率・純支払利息比率・金利負担能力)で間違えやすい点を集めました。
- 第31回 第1問 問1:定義を二つ並べただけでは「関係」に答えていない。表裏一体になる理由(利益は完成工事高から費用を引いたもの)と、費用比率で要因分析するという結びを落とさない。
- 第31回 第1問 問2:分子を支払利息だけにして「純」を落としやすい。分母は総資本や有利子負債ではなく完成工事高。低い方がよい指標だと明記する。
この論点の問題
この論点を含む問題
次の問題では、第4・5問の問題の中の一部として対完成工事高比率(利益率・費用比率・純支払利息比率・金利負担能力)が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と収益性分析(資本利益率・ROA・資本回転率・経審の総資本売上総利益率)の空欄補充第39回 第5問
損益分岐点分析(限界利益・損益分岐点完成工事高・安全余裕率・金利負担能力からの逆算・目標営業利益率の完成工事高)第38回 第4問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と収益性分析(自己資本利益率のデュポン分解・経審の資本利益率)の空欄補充第37回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と建設業の流動性分析(建設業特有の勘定科目への配慮と別法のある比率)の空欄補充第36回 第5問
2期分の財務諸表による諸比率の算定(A〜J)と生産性分析(労働生産性の要因分解)・経営事項審査の経営状況(Y)の空欄補充第34回 第5問
生産性の諸比率からの逆算(完成工事高・材料費・技術系職員数・投資その他の資産)と完成工事高総利益率第29回 第4問
同じ大問で出る論点
第1・4・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
A 生産性分析:労働装備率・設備投資効率・資本集約度・資本生産性A 活動性分析(回転率・回転期間・滞留月数)A 収益性分析(資本利益率:ROA・ROE・事業利益・経営資本)A 建設業特有の流動性比率(未成工事収支比率・立替工事高比率・運転資本保有月数・必要運転資金)A 損益分岐点分析(固変分解・損益分岐点比率・安全余裕率・目標利益)A キャッシュ・フロー分析(純CF・完成工事高CF率・営業CF対流動負債比率)
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。