完成工事高利益率と完成工事高対費用比率の関係
これは建設業経理士1級 財務分析 第31回(2022年9月11日(日)実施) 第1問 問1(配点 10点)の問題です。論点は「対完成工事高比率(利益率・費用比率・純支払利息比率・金利負担能力)」(重要度B・解答の形は指定字数(200〜300字)の記述2問、各10点)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
対完成工事高比率の分析に関する次の問に解答しなさい。各問ともに指定した字数以内で記入すること。
問1 完成工事高利益率と完成工事高対費用比率の関係について説明しなさい。(300 字)
解答欄
正解
模範解答
完成工事高利益率は完成工事高に対する利益の割合、完成工事高対費用比率は完成工事高に対する費用の割合である。前者には分子の利益に応じて完成工事高総利益率、完成工事高営業利益率などが、後者には分子の費用に応じて完成工事原価率、完成工事高一般管理費率などがある。利益は完成工事高から対応する費用を引いた残りであるから、費用比率と利益率の和は常に100%になる。例えば完成工事高総利益率は100%から完成工事原価率を引いた値であり、両者は表裏一体の関係にある。したがって利益率が変化した原因は費用側にあり、営業関係費用の内訳や変動要因を費用比率で分析して初めて明らかになる。
283 字要点(書けていたものにチェック)
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。配点は要点の数で按分します。
解き方
- 二つの比率をそれぞれ「分子に何を置くか」で定義し、具体的な比率名を挙げる。
- 利益=完成工事高−費用であることから、費用比率と利益率の和が常に100%になる(補数・表裏一体)ことを、総利益率=100%−原価率の例で示す。
- 利益率の変化の原因は費用側にあるので、費用比率による要因分析が必要だと結ぶ。
引っかけ:定義を二つ並べただけでは「関係」に答えていない。表裏一体になる理由(利益は完成工事高から費用を引いたもの)と、費用比率で要因分析するという結びを落とさない。
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第31回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士1級 財務分析 第31回(2022年9月11日(日)実施) 第1問 問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する