経営事項審査(経審)の経営状況分析

重要度 A第1・2・5問で出題過去問 8問

経営事項審査(経審)の経営状況分析は、建設業経理士1級 財務分析の第29〜39回(11回)のうち8回で出題された論点です(収録78問中8問・重要度A。うち5問は2期分の財務諸表による諸比率の算定の一部として出題)。出題されるのは第1問・第2問・第5問です。

要点:経審は経営規模(X1・X2)・経営状況(Y)・技術力(Z)・社会性等(W)で総合評点を出す。Yは純支払利息比率・負債回転期間・総資本売上総利益率・売上高経常利益率・自己資本対固定資産比率・自己資本比率・営業キャッシュ・フロー・利益剰余金の8項目で、営業CFと利益剰余金は直近2期の平均を用いる。X2の利払前税引前償却前利益は営業利益+減価償却実施額で求める。第5問問2で経審の指標を計算させる形が定着している。

覚える要点

  • 経営事項審査は経営規模(X1 完成工事高、X2 自己資本額・利払前税引前償却前利益)・経営状況(Y)・技術力(Z)・社会性等(W)の総合評定値(P)で審査する。
  • Yの8指標:純支払利息比率・負債回転期間(負債抵抗力)、総資本売上総利益率・売上高経常利益率(収益性・効率性)、自己資本対固定資産比率・自己資本比率(財務健全性)、営業キャッシュ・フロー・利益剰余金(絶対的力量)。
  • 純支払利息比率と負債回転期間は低いほど好ましい。自己資本対固定資産比率は固定比率の逆数で、連結で審査を受ける場合は純資産から非支配株主持分を控除する。
  • X2の利払前税引前償却前利益は一般には税引前当期純利益+支払利息+減価償却費だが、経審では営業利益+減価償却実施額で算出し直近2期の平均値を用いる。自己資本は純資産の額。
  • Y評点は8指標に係数を乗じて合計する考課法の一種で、係数は多変量解析で導かれる。

勉強のしかた:第5問問2と第2問で経審の指標計算・用語選択が定着している。8指標を4観点×2で暗唱し、総資本売上総利益率・負債回転期間・純支払利息比率の算式を主要比率表の形で覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、経営事項審査(経審)の経営状況分析で間違えやすい点を集めました。

  • 第35回 第2問:【1】は「経営成績(ア)」ではなく経営状況。【6】は経常利益(ニ)と迷いやすいが、一般的な EBITDA の算式は税引前当期純利益に支払利息と減価償却費を足し戻す。【8】は「直近の決算数値(キ)」がひっかけで、X2 の利払前税引前償却前利益は直近2期の平均値。【11】は固定長期適合比率(セ)ではなく固定比率の逆数。【12】は評価・換算差額等(ノ)や株主資本(サ)ではなく非支配株主持分。
  • 第32回 第1問 問2:「八つの指標を使う」だけでは不足。四観点の名称、係数を掛けて合計する求め方、考課法と多変量解析法との関係まで触れる。X・Z・Wの内容と混同しない。
  • 第31回 第2問 5:Y点の8指標は「負債抵抗力(純支払利息比率・負債回転期間)、収益性・効率性(総資本売上総利益率・売上高経常利益率)、財務健全性(自己資本対固定資産比率・自己資本比率)、絶対的力量(営業キャッシュ・フロー・利益剰余金)」の4グループ×2で覚える。完成工事高や自己資本額は経営規模(X)の指標であり、経営状況(Y)ではない。

この論点の問題

この論点を含む問題

次の問題では、2期分の財務諸表による諸比率の算定の中の一部として経営事項審査(経審)の経営状況分析が問われます。解説の該当箇所で、この論点の処理を確かめてください。

同じ大問で出る論点

第1・2・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。