受検種別の問題(建築・躯体・仕上げ)

重要度 A第0問・問題5で出題過去問 24問

受検種別の問題(建築・躯体・仕上げ)は、2級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和7年度(8回)のうち8回で出題された論点です(収録72問中24問・重要度A)。出題されるのは第0問・問題5です。

要点:受検種別ごとの問題。施工の記述の下線部の訂正(令和2年度まで)や空欄の語句・数値を選ぶ問題(令和3年度から)。

覚える要点

  • 【建築・躯体】縄張りはひも等で建物の位置を地面に表すこと、遣方は縄張り後に水杭・水貫で位置と高さの基準を示す仮設物、逃げ墨は基準墨から一定寸法離した補助の墨で上階へは下げ振りで引き通す。埋戻しは300mm程度ごとに締め固め、余盛りは土質に応じて行う
  • 【躯体】練混ぜから打込み終了までは外気温25℃以下で120分以内、超えると90分以内(荷卸しは一般に練混ぜ開始から1.5時間以内)。棒形振動機の挿入間隔は60cm以下、塩化物イオン量は0.30kg/m³以下。打継ぎは梁・スラブでスパンの中央又は端から1/4付近とし、打継ぎ面は主筋に直角
  • 【建築・躯体】鉄筋相互のあきは粗骨材の最大寸法の1.25倍・25mm・径の平均の1.5倍の最大値以上。かぶり厚さは建築基準法施行令第79条で耐力壁以外の壁・床2cm、耐力壁・柱・はり3cm、土に接する部分4cm、基礎6cm以上。圧接部のふくらみは直径1.4d以上・長さ1.1d以上
  • 【躯体】セメントミルク工法のオーガーヘッド径は杭径+100mm程度、標準貫入試験は一般に63.5kgのハンマーを76cm落下させてサンプラーを30cm打ち込む回数がN値。梁下の支柱を圧縮強度で外すのは設計基準強度以上。高力ボルトは1mmを超える肌すきにフィラープレート、アンカーボルトはナットから3山以上出す
  • 【建築・躯体】木造は軒桁の上に小屋梁を架ける京呂組、1階から2階まで通す通し柱と各階ごとの管柱、2階床の位置で外周の柱をつなぐ胴差を区別する。軸組は釣合いよく配置してねじれを防ぎ(令第46条)、地面から1m以内の柱・筋かい・土台には防腐措置を講じる(令第49条)
  • 【建築・仕上げ】アスファルト防水の出隅・入隅と打継ぎ部の増張りは幅300mm以上のストレッチルーフィング、立上りは平場に150mm以上張り掛け、保護コンクリートの伸縮目地は立上りから600mm程度・中間3,000mm程度。改質アスファルトシートの増張りは幅200mm程度で、トーチ工法はシート裏面をあぶる
  • 【建築・仕上げ】密着張りは下地に2層塗りで1回の塗付け2m²/人以内、目地詰めは24時間以上後で深さはタイル厚さの1/2以下。有機系接着剤張りのくし目ごては壁面に60°。引張接着試験は100m²ごとに1個以上かつ全体で3個以上、0.4N/mm²以上かつ下地界面の破壊率50%以下で合格
  • 【建築・仕上げ】折板は各山ごとにタイトフレームに固定し(緊結ボルトは600mm程度)止水面戸は水上側、天井ふところ1.5m以上は水平補強1.8m・斜め補強3.6m程度、スタッドは下地張りあり450mm・直張り300mm程度。押出成形セメント板は縦張りがロッキング、横張りがスライド

勉強のしかた:毎年必須の問題5で、受検種別(建築・躯体・仕上げ)ごとに8つの空欄が出る(令和2年度までは下線部の誤りを直す形、令和3年度からは4つの選択肢から選ぶ形)。自分の種別の過去問を全年度解き、縄張りと遣方、京呂組と折置組、水上と水下、下葺の上下100mmと左右200mm、フローリングの雄ざねと雌ざね、塗装のしわとだれのような取り違えやすい組を一覧にしておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、受検種別の問題(建築・躯体・仕上げ)で間違えやすい点を集めました。

  • 令和7年度 問題5(受検種別:建築):②は「杭径+100mm」(50mm・150mmではない)。③は柱・梁の3cm(耐力壁も3cm,土に接する部分の4cmと混同しない)。⑧は水平補強1.8mで,斜め補強の3.6m,天井に段違いがある箇所の斜め補強の2.7mと混同しない。
  • 令和7年度 問題5(受検種別:躯体):①は挿入間隔60cm(振動機の長さ60〜80cmと混同しない)。④は位置を示す心墨・逃げ墨ではなく,高さの基準の陸墨(かいもので高さを合わせることから分かる)。⑧の岩綿(ロックウール)は現在も使える耐火被覆材で,禁止されているのは石綿。
  • 令和7年度 問題5(受検種別:仕上げ):②は補強布の張り掛け100mm(下地補強の補強布の幅100mm以上と同じ数値だが別の規定)。④の3mmは可動部のエッジクリアランスの値で,面クリアランスではない(単板ガラスをガスケットで留めるときの面クリアランスは2mm以上,単板ガラスのシーリング材構法で排水機構があるときは3.5mm程度に緩和できる)。⑦は継手部150mm(中間部の200mmと混同しない)。⑧は釘を打つのは突き出ている「雄ざね」の付け根で,雌ざね側ではない。
  • 令和6年度 問題5(受検種別:建築):③はスラブ下の支柱(Fcの85%以上又は12N/mm²以上)やせき板(圧縮強度5N/mm²以上。標仕 表6.8.2)と混同しない。梁下の支柱はFc以上(100%)。⑤は止面戸を設けるのは水上側。⑧は天井下地の野縁受け・つりボルトの間隔(900mm程度)と同じ値だが,スタッドの間隔(300mm・450mm程度)と混同しない。
  • 令和6年度 問題5(受検種別:躯体):②は30cm(予備打ちの15cmと混同しない)。③は「設計基準強度」ではなく「呼び強度」を指定する。④は荷卸しまでの1.5時間(90分)で,打込み終了までの時間(外気温25℃以下120分・超え90分)と混同しない。⑧は「基礎天端」ではなく「地面」から1m。
  • 令和6年度 問題5(受検種別:仕上げ):②は網状アスファルトルーフィング(ルーフドレン回りなどの補強に用いる)ではなくストレッチルーフィング。④は「以上」ではなく下地界面の破壊率「50%以下」。⑤のハンガーはつりボルトと野縁受けをつなぐ金物。⑧は斜めに吹くと塗膜が不均一になる。

この論点の問題

受検種別 建築(ヒービング・セメントミルク工法・かぶり厚さ・枠組壁工法・直均し・ALC・折板・天井下地)令和7年度 問題5(受検種別:建築)
受検種別 躯体(棒形振動機・柱型枠・高力ボルトの肌すき・鋼構造物の解体)令和7年度 問題5(受検種別:躯体)
受検種別 仕上げ(塗膜防水の通気緩衝シート・複層ガラス・塗装の欠陥・フローリング張り)令和7年度 問題5(受検種別:仕上げ)
問題5-A 受検種別:建築(仮設・鉄筋・型枠・鉄骨・屋根・タイル・石・軽量鉄骨壁下地)令和6年度 問題5(受検種別:建築)
問題5-B 受検種別:躯体(地盤調査・レディーミクストコンクリート・フラットデッキ・木構造)令和6年度 問題5(受検種別:躯体)
問題5-C 受検種別:仕上げ(アスファルト防水・タイル接着力試験・軽量鉄骨天井下地・吹付け塗装)令和6年度 問題5(受検種別:仕上げ)
受検種別:建築(地盤調査・杭・型枠・木造・折板・仕上塗材・塗装・軽量鉄骨壁下地)令和5年度 問題5(受検種別:建築)
受検種別:躯体(墨出し・埋戻し・コンクリートの受入検査・木造の横架材)令和5年度 問題5(受検種別:躯体)
受検種別:仕上げ(保護コンクリートの伸縮目地・密着張り・フローリング・押出成形セメント板)令和5年度 問題5(受検種別:仕上げ)
受検種別:建築(墨出し・ガス圧接・打継ぎ・木造の軸組・アスファルト防水・タイル・天井下地・壁紙)令和4年度 問題5(受検種別:建築)
受検種別:躯体(標準貫入試験・型枠の根巻き・フラットデッキ・鉄筋のあき・トルシア形高力ボルト)令和4年度 問題5(受検種別:躯体)
受検種別:仕上げ(アスファルト防水の増張り・改良圧着張り・金属板葺の下葺・エアスプレーによる吹付け塗り)令和4年度 問題5(受検種別:仕上げ)
受検種別:建築(墨出し・埋戻し・鉄筋のあき・アンカーボルト・塗膜防水・大理石・塗装・せっこうボード)令和3年度 問題5(受検種別:建築)
受検種別:躯体(ベンチマーク・縄張り・かぶり厚さ・コンクリートの運搬時間・木造の柱)令和3年度 問題5(受検種別:躯体)
受検種別:仕上げ(改質アスファルトシート防水・タイル密着張り・軽量鉄骨天井下地・カーペット)令和3年度 問題5(受検種別:仕上げ)
建築の施工(基礎・型枠・締固め・木造の軸組・シーリング・下葺き・仕上塗材・壁紙張り)令和2年度 問題5(受検種別:建築)
躯体の施工(セメントミルク工法・高力ボルト・締固め・解体工事)令和2年度 問題5(受検種別:躯体)
仕上げの施工(アスファルト防水・折板葺・軽量鉄骨壁下地・フローリング張り)令和2年度 問題5(受検種別:仕上げ)
受検種別:建築(墨出し・鉄筋継手・アンカーボルト・解体・防水・タイル・ガラス・ボード)令和元年度 問題5(受検種別:建築)
受検種別:躯体(ヒービング・ガス圧接・打継ぎ・ベースモルタル)令和元年度 問題5(受検種別:躯体)
受検種別:仕上げ(タイル接着力試験・木工事・軽量鉄骨壁下地・ビニル床シートの熱溶接)令和元年度 問題5(受検種別:仕上げ)
受検種別:建築(縄張り・埋戻し・根巻き・高力ボルト・天井下地の補強・モルタルの調合・塗付け量・吹付け硬質ウレタンフォーム)平成30年度 問題5(受検種別:建築)
受検種別:躯体(鋼製巻尺・和小屋・鉄筋相互のあき・レディーミクストコンクリートの運搬時間)平成30年度 問題5(受検種別:躯体)
受検種別:仕上げ(改質アスファルトシート防水・有機系接着剤によるタイル張り・折板葺・軽量鉄骨天井下地)平成30年度 問題5(受検種別:仕上げ)

同じ問題で出る論点

第0問・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。