工程管理
重要度 B第0問・問題3で出題過去問 8問
工程管理は、2級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和7年度(8回)のうち8回で出題された論点です(収録72問中8問・重要度B)。出題されるのは第0問・問題3です。
要点:工程計画、バーチャート・ネットワーク工程表、タクト手法、工期とコスト、所要工期の算出。
覚える要点
- 問題3は平成30年度から毎年、鉄骨造2〜3階建ての事務所ビルなどの工程表(バーチャート)と出来高表の組合せで、作業名の空欄、作業の開始・完了の時期、出来高の累計や比率を答える
- 作業名の空欄は工事概要と作業の前後から決める。土工事は山留め→根切り→砂利地業・捨てコン→基礎・地中梁→埋戻し、鉄骨はアンカーボルト設置→建方・本締め→デッキプレート敷設→スタッド溶接→床コンクリート→耐火被覆の順が基本
- 耐火被覆の合成工法は外壁のALCパネルや押出成形セメント板を被覆の一部に使うので外壁の取付け後、内装の軽量鉄骨下地の前に行う。吹付けロックウールは外周がふさがってから、外壁の断熱材吹付けはパネルと建具の取付け後に行う
- 外部サッシは外壁パネルの取付け後でシーリングの前、外部足場の解体は外壁クリーニング・笠木・外部塗装など足場を使う作業がすべて終わってから。内部建具枠は壁の軽量鉄骨下地に取り付け、壁ボード張りの前に終える。時期は月と旬(上・中・下旬)で答える
- 出来高は「予定」と「実績」の欄を取り違えず、月ごとの合計を足して累計する。比率は工事金額の合計(総工事金額)に対する割合で、予定出来高に対する割合ではない。「予定と実績の差」は累計どうしを比べる
- 出来高表に記載のない作業(耐火被覆・外部サッシ・押出成形セメント板など)は、工種の工事金額と記載額の差を工程表の時期の月に加える。予定出来高曲線の値と照合して確かめ、加え忘れると比率を数%低く誤る
勉強のしかた:毎年必須の問題3。作業の正しい順序(特に耐火被覆・外壁パネル・建具・内装下地の前後)を覚え、出来高は記載のない作業の金額を加えて累計する手順を過去問で繰り返す。計算は工種ごとの合計と月ごとの合計が総工事金額に一致することで検算する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、工程管理で間違えやすい点を集めました。
- 令和7年度 問題3:外部足場解体は外壁クリーニングだけでなく,足場を使う外部の作業(タイル目地シール・アルミ笠木・外部階段の塗装)がすべて終わってから。内部建具枠は「最も遅い」完了時期を問われているので,壁ボード張りが始まる直前まで遅らせて考える(軽量鉄骨下地の終わりに合わせる必要はない)。3.は「予定−実績」の差額で,月別ではなく累計どうしを比べる。4.は3月末の累計を工事金額の合計8,500万円で割る(3月の月別出来高だけで割らない)。
- 令和6年度 問題3:1.のⒶは1~RF床に1階床が含まれるので「基礎,地中梁」の躯体。2.の開始時期は月(3)と旬日(中旬)の両方を答える。3.は予定ではなく実績(設備工事の1月の実績は予定の50ではなく100)で計算する。4.は金額(万円)で答え,比率と取り違えない。
- 令和5年度 問題3:3.③は断熱材吹付の50万円を3月から除いてから累計する(修正しないと4,420万円になる)。2.の比率は工事金額の合計7,500万円に対する割合で,予定出来高に対する割合ではない。
- 令和4年度 問題3:Ⓑを2階の壁の塗装とすると誤り(商品倉庫の壁は素地のまま)。3.③は鉄骨工事の60万円を3月に移すことを忘れると4,190万円になる。金属工事の3月の予定150万円・実績120万円の差は実績の遅れで,月次の誤りではない。
- 令和3年度 問題3:4.は出来高表の数字だけを足すと4,020万円になるが,耐火被覆工事(鉄骨工事900万円のうち未記載の90万円)は3月中に完了しているので実績に加えて4,110万円。Ⓒは内装工事の行で床の作業が抜けていることに気付くこと(店舗の床は直押さえで工事なし)。2.はALC取付の直後ではなく,外部建具まで取り付けて外周がふさがり,内部の軽量鉄骨下地が始まる前の3月下旬。
- 令和2年度 問題3:5.で出来高表に載っていない外部サッシ工事(300万円)を加え忘れると 3,720万円・62%になる。4.は差の金額(120万円)ではなく総工事金額に対する比率(2%)を答える。Aの「デッキプレート敷設」はスタッド溶接より前の作業。
この論点の問題
鉄骨造3階建事務所ビルの工程表と出来高表令和7年度 問題3
鉄骨構造3階建て複合ビルの工程表と出来高表令和6年度 問題3
工程表と出来高表(鉄骨造3階建て事務所ビル)令和5年度 問題3
鉄骨造2階建て店舗兼商品倉庫の工程表と出来高表(作業名・出来高の比率・完了時期の修正)令和4年度 問題3
鉄骨造3階建て複合ビルの工程表と出来高表(作業名・耐火被覆工事完了日・出来高)令和3年度 問題3
鉄骨造3階建て事務所ビルの工程表と出来高表(作業名・外部サッシ取付け完了日・出来高の比率)令和2年度 問題3
工程表と出来高表(鉄骨造3階建て事務所ビル)令和元年度 問題3
鉄骨造3階建て事務所ビルの工程表と出来高表(作業名・耐火被覆の開始日・完成出来高の累計)平成30年度 問題3
同じ問題で出る論点
第0問・問題3では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和7年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。