受検種別:躯体(墨出し・埋戻し・コンクリートの受入検査・木造の横架材)
これは2級建築施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月12日(日)実施) 問題5(受検種別:躯体)の問題です。論点は「受検種別の問題(建築・躯体・仕上げ)」(重要度A・解答の形は四肢択一・穴埋め)。採点すると、解き方 7 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の1.から4.の各記述において,[ ]に当てはまる最も適当な語句又は数値を,下の該当する枠内から1つ選びなさい。
1. コンクリート躯体図に示されているX軸やY軸の基準の通り心は,柱心や壁心であることが多く,床面に地墨を打つ際に柱心や壁心を通しで打つことができない。そのため柱心や壁心の基準墨から一定寸法離した位置に補助の墨を打つが,この墨のことを[①]という。1階床の基準墨の[①]は,上階の基準墨の基になるので特に正確を期す必要がある。
2階より上では,通常建築物の四隅の床に小さな穴を開けておき[②]により1階から上階へ順次,基準墨の[①]を上げていく。この作業を墨の引通しという。
2. 掘削した土の中で良質土を埋戻し土に用いる場合の締固めは,建築物の躯体等のコンクリート強度が発現していることを確認の上,厚さ[③]mm程度ごとに行う。
使用する機器は,小規模な埋戻しの場合は,ランマー等の衝撃作用,振動コンパクター等の振動作用で締め固める機器を使用する。大規模の場合は,ロードローラー等の転圧機械を使用する。
埋戻しの最終層には,土質による沈み代を見込んで[④]を行う。[④]の適切な標準値は決まっていないが通常の埋戻しにおいて,粘性土を用い十分な締固めを行う場合,100mmから150mm程度が目安として考えられる。
3. 購入者が受け入れるレディーミクストコンクリートが,指定した性能を有する製品であるかどうかを判定するための検査を受入検査という。
受入検査は建築現場の荷卸し地点で行い,その検査の項目には,スランプ,空気量,[⑤],コンクリート温度等がある。
[⑤]の測定結果が[⑥]kg/m³を超えるとコンクリート中の鉄筋の腐食が促進される可能性があるため,日本産業規格(JIS)では原則として,この値以下とすることが定められている。
4. 木造在来軸組構法の2階建て以上の軸組において,2階以上の床位置で外周の柱を相互につなぐ横架材を[⑦]といい,その階の壁や床梁を支える。材料には一般にベイマツやマツ等が使用されている。
[⑦]の大きさは,幅は柱と同じとし,せいは上部の荷重や下部の柱の間隔により決められるが,一般に梁間寸法の[⑧]程度のものが使用されている。
解答欄
正解
| ① | 逃げ墨 |
|---|---|
| ② | 下げ振り |
| ③ | 300 |
| ④ | 余盛り |
| ⑤ | 塩化物含有量 |
| ⑥ | 0.30 |
| ⑦ | 胴差 |
| ⑧ | 1/10 |
解き方
- ① 柱心・壁心は柱や壁があって床に通しで墨を打てないので,基準墨から一定寸法(一般に1m程度)離した位置に打つ補助の墨を逃げ墨という。親墨は基準となる墨そのもの,陸墨は水平を示す墨,ベンチマークは高さの基準点である。よって「逃げ墨」。
- ② 2階より上では,建物の四隅の床に小さな穴(墨出し用の孔)を開けておき,下げ振り(又は鉛直を出すレーザー機器)で1階の逃げ墨を上階へ移す。これを墨の引通しという。よって「下げ振り」。
- ③ 埋戻し及び盛土は,300mm程度ごとに締め固める(標仕 3.2.3)。よって「300」。
- ④ 標仕 3.2.3 に「余盛りは,土質に応じて行う」とある。最終層は締固め後の沈下を見込んで計画高さより高く盛るので「余盛り」。
- ⑤⑥ レディーミクストコンクリートの受入検査の項目にはスランプ,空気量,塩化物含有量,コンクリート温度などがある。JIS A 5308では,荷卸し地点での塩化物含有量は塩化物イオン(Cl⁻)量として0.30kg/m³以下とする(購入者の承認を受けた場合は0.60kg/m³以下とできる)。よって⑤「塩化物含有量」,⑥「0.30」。
- ⑦ 2階以上の床の位置で外周の柱をつなぎ,上階の壁や床梁を受ける横架材を胴差という。軒桁は小屋組を受ける最上部の横架材,妻梁は妻側の梁,火打梁は水平構面の隅に斜めに入れる部材である。よって「胴差」。
- ⑧ 胴差や床梁のせいは,一般にスパン(梁間寸法)の1/10程度を目安とする。よって「1/10」。
同じ論点の過去問
令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年11月12日(日)実施) 問題5(受検種別:躯体)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する