令和元年度 問題3論点:工程管理重要度 B未着手

工程表と出来高表(鉄骨造3階建て事務所ビル)

これは2級建築施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月10日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

鉄骨造3階建て事務所ビルの建設工事における右の工程表と出来高表に関し,次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は,工事着手時点のものであり,予定出来高曲線を破線で表示している。

また,出来高表は,4月末時点のものを示している。

ただし,工程表には,外壁工事における押出成形セメント板取付けの工程は未記入であり,出来高表には,総工事金額の月別出来高及び押出成形セメント板の出来高は記載していない。

〔工事概要〕

用途:事務所

構造・規模:鉄骨造 地上3階建て 延べ面積470m²

地業:既製コンクリート杭

山留め:自立山留め

鉄骨工事:建方は,移動式クレーンで行う。耐火被覆は,耐火材巻付け工法,外周部は合成工法

仕上げ:屋根は,アスファルト露出断熱防水

外壁は,押出成形セメント板(ECP)張り,耐候性塗料塗り

内装は,壁,天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り

床はOAフロアー,タイルカーペット仕上げ

1. 工程表の鉄骨工事のAに該当する作業名を記入しなさい。

2. 外壁工事の押出成形セメント板取付け終了日を月次と旬日で定めて記入しなさい。ただし,解答の旬日は,上旬,中旬,下旬とする。

3. 出来高表から,2月末までの完成出来高の累計を金額で記入しなさい。

4. 出来高表から,総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計をパーセントで記入しなさい。

工程表(バーチャート)。横軸は1月~6月の月次,縦は工種。右端に予定出来高の目盛り(0~100%,10%刻み)があり,予定出来高曲線を破線で示している。仮設工事:準備工事(1月上旬),建方用鉄板敷き(2月中旬),外部足場組立(3月上旬),外部足場解体(5月上旬),清掃(6月下旬)。土工事:自立山留め(1月上旬),根切り(1月中旬),砂利・捨コンクリート(1月下旬),埋戻し(2月上旬~中旬),1F床下砂利・捨コンクリート(3月上旬)。地業工事:PHC杭打込み(1月中旬)。鉄筋・型枠コンクリート工事:基礎・地中梁(1月下旬~2月上旬),1F床(3月上旬),2F床(3月上旬),3F床(3月中旬),RF床(3月中旬),パラペット(3月中旬)。鉄骨工事:A(2月上旬,基礎・地中梁の終わりと重なる短い作業),鉄骨建方・本締め(2月中旬~下旬),デッキプレート敷き(3月上旬),スタッド溶接(3月上旬),耐火被覆(4月上旬)。防水工事:外部シール(4月上旬~中旬),屋根防水(4月中旬),内部シール(6月上旬)。外壁工事:耐候性塗料塗り(4月中旬~下旬)。押出成形セメント板取付けの工程は記入されていない。建具工事:外部サッシ取付け(ガラス共)(4月上旬),内部建具取付け(4月下旬~5月上旬)。金属工事:壁・天井軽量鉄骨下地組(4月中旬~下旬),アルミ笠木取付け(4月下旬)。内装工事:壁ボード張り(5月上旬~中旬),天井ボード張り(5月中旬~下旬),OAフロアー(6月上旬~中旬),床仕上げ(6月中旬)。塗装工事:壁塗装仕上げ(5月下旬~6月上旬)。設備工事:電気・給排水・空調設備(1月中旬~6月下旬)。検査:中間検査(3月上旬),検査(6月下旬)。予定出来高曲線(破線)は1月初めの0%から,1月末 約12%,2月末 約25%,3月末 約49%,4月末 約72%,5月末 約86%を通り,6月末に100%となる折れ線。
出来高表(単位 万円)
工種工事金額予定/実績1月2月3月4月5月6月
仮設工事750予定5020020050150100
実績5020020050
土工事600予定40012080
実績40012080
地業工事200予定200
実績200
鉄筋・型枠コンクリート工事900予定200300400
実績200350350
鉄骨工事950予定270500180
実績280490180
防水工事200予定15050
実績150
外壁工事600予定100
実績100
建具工事520予定420100
実績400
金属工事200予定200
実績200
内装工事1,000予定350650
実績
塗装工事180予定12060
実績
設備工事1,400予定50100100650300200
実績50100100500
総工事金額7,500予定
実績

解答欄

月
万円
%

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

1. 鉄骨工事のAに該当する作業名アンカーボルト設置(アンカーボルト据付け・アンカーボルト埋込み・アンカーボルト埋め込み・アンカーボルトの設置・アンカーボルト据え付け・アンカーボルト設置・柱底均しモルタル・アンカーボルト も正解)
2. 押出成形セメント板取付け終了日(月次)3 月
2. 押出成形セメント板取付け終了日(旬日)下旬
3. 2月末までの完成出来高の累計1,950 万円
4. 総工事金額に対する4月末までの完成出来高の累計70 %

解き方

  1. 1. 鉄骨工事のAは,基礎・地中梁の工事の終わり(2月上旬)にあり,鉄骨建方(2月中旬~)より前の短い作業。鉄骨の柱脚を基礎に固定するアンカーボルトは,基礎のコンクリート打込み前に型板(テンプレート)で位置を合わせて設置する(標仕 7.10.3)ので,Aは「アンカーボルト設置」。
  2. 2. 押出成形セメント板は鉄骨建方・デッキプレート敷き・各階の床コンクリート(3月中旬まで)の後に取り付け,外部シール・外部サッシ取付け(4月上旬開始)の前に終える必要がある。出来高からも確かめられる。予定の月別出来高(押出成形セメント板を除く):1月900,2月990,3月1,280,4月1,750,5月1,020,6月1,060(万円)。累計は900・1,890・3,170・4,920・5,940・7,000で,6月末でも7,000万円=総工事金額7,500万円より押出成形セメント板の500万円少ない。
  3. 予定出来高曲線を図で読むと,2月末 約25%(1,890万円÷7,500万円=25.2%),3月末 約49%,4月末 約72%。押出成形セメント板の500万円(外壁工事600万円-耐候性塗料塗り分100万円)を3月に入れると,3月末の累計は3,170+500=3,670万円(48.9%),4月末は4,920+500=5,420万円(72.3%)で図と合う(3月に入れないと3月末は3,170万円=42.3%で図と合わない)。よって押出成形セメント板取付けは3月中に終わる計画で,パラペットの後,4月上旬の外部シールの前に終わる「3月下旬」。
  4. 3. 2月末までの実績の累計:1月50+400+200+200+50=900万円,2月200+120+350+280+100=1,050万円,計1,950万円(2月には押出成形セメント板の出来高は無い)。
  5. 4. 4月末までの実績の累計:仮設500+土600+地業200+鉄筋・型枠コンクリート900+鉄骨950+防水150+外壁100+建具400+金属200+設備750=4,750万円。4月末には押出成形セメント板(3月下旬に完了)の500万円も完成しているので加えて5,250万円。5,250÷7,500×100=70%。
引っかけ:4.で押出成形セメント板の500万円を足し忘れると4,750÷7,500=63.3%になる。3.・4.は「予定」ではなく「実績」の欄で計算する(2月の鉄筋・型枠コンクリートは予定300・実績350,鉄骨は予定270・実績280)。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月10日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する