令和7年度 問題3論点:工程管理重要度 B未着手

鉄骨造3階建事務所ビルの工程表と出来高表

これは2級建築施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年11月9日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「工程管理」(重要度B)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。

鉄骨構造3階建ての事務所ビル新築工事について,工事概要を確認のうえ,右の工程表及び出来高表に関し,次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は,予定出来高曲線を破線で表示している。

また,出来高表は4月末時点のものを示しており,合計欄の月別実績出来高及び実績出来高累計の金額は記載していない。

なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

〔工事概要〕

用途:事務所

構造,規模:鉄骨構造 地上3階建て,延べ面積300.0m² 耐火被覆は耐火材巻付け工法

外部仕上げ:屋上防水は塩化ビニル樹脂系断熱シート防水 外壁は押出成形セメント板,モザイクタイル張り 外部階段は合成樹脂調合ペイント塗り 外部建具はアルミ製建具,複層ガラス

内部仕上げ:床はOAフロア,タイルカーペット仕上げ 壁は軽量鉄骨下地せっこうボード張り,塗装仕上げ 天井は軽量鉄骨下地せっこうボード張り,ロックウール化粧吸音板仕上げ

その他:内部建具扉はすべて工場仕上げ品

1. 工程表の鉄骨工事のⒶ,内装工事のⒷに該当する作業名を記入しなさい。

2. 工程表には外部足場解体と内部建具枠取付けの工程を記載していない。外部足場解体の最も早い着手時期及び内部建具枠取付けの最も遅い完了時期を,月と旬日で定めて記入しなさい。ただし,解答の旬日は,上旬,中旬,下旬とする。

3. 出来高表から,2月末の実績出来高累計金額と予定出来高累計金額との差額を記入しなさい。

4. 出来高表から,3月末の実績出来高累計金額の工事金額の合計に対する比率をパーセントで記入しなさい。

工程表(1月〜6月のバーチャート。右の縦軸は出来高0〜100%,予定出来高曲線を破線で表示)。仮設工事:準備工事 1月上旬〜中旬,基礎躯体用足場架け払い 1月下旬〜2月中旬,外部足場組立て 3月上旬,清掃 6月中旬,完成検査 6月中旬〜下旬,その後に引渡し。土工事・地業工事:山留 1月中旬,杭打設 1月中旬〜下旬,根切,床付け,捨てコン 1月下旬,埋戻し 2月下旬。鉄筋コンクリート工事:基礎躯体 1月末〜2月上旬,型枠解体 2月中旬,1階〜R階床,パラペット躯体 3月中旬〜下旬。鉄骨工事:Ⓐ 2月上旬(基礎躯体の期間中),鉄骨建方,本締め,デッキプレート,スタッドジベル 2月下旬〜3月上旬,耐火被覆 4月中旬。外壁工事:押出成形セメント板(シール共) 3月下旬〜4月上旬,タイル張り,目地詰め 4月中旬〜下旬,外壁クリーニング 5月上旬。防水工事:屋上防水 4月上旬,サッシシール 4月中旬,タイル目地シール 4月末,内部取合いシール 6月中旬。建具工事:外部サッシ(ガラス取付けを含む) 4月上旬,内部建具扉吊込み 6月中旬。金属工事:壁,天井軽鉄下地 4月中旬〜下旬,アルミ笠木取付け 5月上旬,内部金物取付け 6月上旬。内装工事:壁ボード張り 5月上旬〜中旬,天井ボード張り 5月中旬〜下旬,Ⓑ 6月上旬,床タイルカーペット 6月上旬〜中旬。塗装工事:外部塗装 5月上旬〜中旬,内部塗装 5月下旬〜6月上旬。外構工事:外構工事 5月下旬〜6月中旬。設備工事:電気,給排水衛生,空調設備工事 1月下旬〜6月中旬。予定出来高曲線は1月末約8%,2月末約24%,3月末50%,4月末約64%,5月末約89%,6月末100%。
出来高表(4月末時点。単位 万円)
工種工事金額予定/実績1月2月3月4月5月6月
仮設工事800予定80803203024050
実績808032030
土工事・地業工事700予定460240
実績460240
鉄筋コンクリート工事1,100予定60610430
実績60610430
鉄骨工事1,200予定36078060
実績30084060
外壁工事1,100予定590400110
実績420570
防水工事120予定10020
実績100
建具工事550予定41011030
実績410
金属工事200予定1602020
実績160
内装工事850予定550300
実績
塗装工事100予定3070
実績
外構工事280予定140140
実績
設備工事1,500予定80808070900290
実績80808070
合計8,500月別予定出来高6801,3702,2001,2302,100920
月別実績出来高
実績出来高累計

解答欄

月
月
万円
%

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

1. 鉄骨工事のⒶの作業名アンカーボルト埋込み(アンカーボルト設置・アンカーボルトの設置・アンカーボルト据付け・アンカーボルト埋設・アンカーボルト埋め込み・アンカーボルトの埋込み も正解)
1. 内装工事のⒷの作業名OAフロア敷設(OAフロア敷込み・OAフロア敷き込み・OAフロア敷設・OAフロア張り・OAフロア・OAフロア設置・フリーアクセスフロア敷設・フリーアクセスフロア も正解)
2. 外部足場解体の最も早い着手時期(月)5 月
2. 外部足場解体の最も早い着手時期(旬日)中旬
2. 内部建具枠取付けの最も遅い完了時期(月)5 月
2. 内部建具枠取付けの最も遅い完了時期(旬日)上旬
3. 2月末の実績出来高累計金額と予定出来高累計金額との差額60 万円
4. 3月末の実績出来高累計金額の工事金額の合計に対する比率48 %

解き方

  1. 1. Ⓐは2月上旬,鉄筋コンクリート工事の基礎躯体(1月末〜2月中旬)の期間中にあり,鉄骨建方(2月下旬〜)より前の鉄骨工事なので,基礎に柱脚を固定するアンカーボルトの埋込み(設置)。Ⓑは6月上旬,内部塗装(5月下旬〜6月上旬)の後で床タイルカーペット(6月上旬〜中旬)の前の内装工事で,床はOAフロアにタイルカーペット仕上げなので,OAフロアの敷設。
  2. 2. 外部足場は,足場を使う外部の作業がすべて終わってから解体する。タイル目地シール(4月末)・アルミ笠木取付け(5月上旬)・外壁クリーニング(5月上旬)のうち,外壁クリーニングが5月上旬の終わりまでかかり,外部階段の外部塗装も5月中旬の初めまである。よって最も早い着手は5月中旬(5月・中旬)。足場を外してから外構工事(5月下旬〜)を始める順序とも合う。
  3. 2. 内部建具枠は壁の軽量鉄骨下地(4月中旬〜下旬)に取り付け,壁ボード張りの前に取付けを終える。工程表では軽鉄下地が4月下旬の終わりに終わり,壁ボード張りは5月に入ってすぐの5月上旬に始まるので,枠の取付けは壁ボード張りが始まる直前まで遅らせることができ,最も遅い完了時期は5月上旬(5月・上旬)。
  4. 2. ただし,旬を一つの単位として「壁ボード張りが始まる旬(5月上旬)より前の旬に終える」と読むと4月下旬になる。工程表の線は旬の区切りに近く,どちらの読み方もできるので,4月下旬と答えた場合も正解としてよい(自己採点では○にする)。
  5. 3. 2月末の実績出来高累計:1月 80+460+60+80=680,2月 80+240+610+300+80=1,310,累計 680+1,310=1,990万円。予定出来高累計:680+1,370=2,050万円。差額 2,050−1,990=60万円(実績が予定を60万円下回る。2月の鉄骨工事が予定360に対し実績300)。
  6. 4. 3月の実績出来高:320+430+840+420+80=2,090万円。3月末の実績出来高累計 1,990+2,090=4,080万円。工事金額の合計8,500万円に対する比率 4,080÷8,500=0.48 → 48%。
引っかけ:外部足場解体は外壁クリーニングだけでなく,足場を使う外部の作業(タイル目地シール・アルミ笠木・外部階段の塗装)がすべて終わってから。内部建具枠は「最も遅い」完了時期を問われているので,壁ボード張りが始まる直前まで遅らせて考える(軽量鉄骨下地の終わりに合わせる必要はない)。3.は「予定−実績」の差額で,月別ではなく累計どうしを比べる。4.は3月末の累計を工事金額の合計8,500万円で割る(3月の月別出来高だけで割らない)。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年11月9日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する