令和6年度 問題3論点:工程管理重要度 B未着手

鉄骨構造3階建て複合ビルの工程表と出来高表

これは2級建築施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月24日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。

鉄骨構造3階建て複合ビルの新築工事について,工事概要を確認の上,右の工程表及び出来高表に関し,次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は,予定出来高曲線を破線で表示している。

また,出来高表は3月末時点のものを示しており,合計欄の月別実績出来高及び実績出来高累計の金額は記載していない。

なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

〔工事概要〕

用途:店舗(1,2階),住居(3階)

構造,規模:鉄骨構造 地上3階,延べ面積300m²

耐火被覆は耐火材巻付け工法

外部仕上げ:屋上防水は塩化ビニル樹脂系断熱シート防水

外壁は押出成形セメント板,耐候性塗料

外部建具はアルミ製建具,複層ガラス,住居玄関は化粧シート張り鋼製扉

内部仕上げ

〈店舗〉床:コンクリート直均し,ビニル床シート

壁:軽量鉄骨下地,せっこうボード,水性塗料

天井:軽量鉄骨下地,化粧せっこうボード

〈住居〉床:乾式二重床,フローリングボード

壁:軽量鉄骨下地,せっこうボード,ビニルクロス

天井:軽量鉄骨下地,せっこうボード,ビニルクロス

その他:内部建具扉はすべて工場仕上げ品

1. 工程表の鉄筋コンクリート工事のⒶ,金属工事のⒷに該当する作業名を記入しなさい。

2. 工程表には工程上,開始時期が不適当な作業がある。不適当な作業名と適当な開始時期を月と旬日で定めて記入しなさい。ただし,解答の旬日は,上旬,中旬,下旬とする。

3. 出来高表から,1月末の実績出来高累計の金額を求め,工事金額の合計に対する比率をパーセントで記入しなさい。

4. 出来高表から,3月末までの実績出来高累計の金額を記入しなさい。

工程表(バーチャート)。横軸は1月~5月(各月を上旬・中旬・下旬に3等分して読む),右端の縦軸は出来高0~100%。仮設工事:準備(1月上旬),仮囲い設置(1月上旬),外部足場組立(2月中旬)から点線で外部足場解体(4月中旬)まで,仮囲い解体(5月上旬),クリーニング(5月中旬の終わり~下旬の初め),完成検査(5月下旬)。土工事・地業工事:杭打設(1月上旬の終わり~中旬の初め),根切,床付け,捨てコン(1月中旬),埋戻し(2月上旬)。鉄筋コンクリート工事:Ⓐ(1月下旬),1~RF床,パラペット躯体(2月中旬の終わり~3月上旬)。鉄骨工事:アンカーボルト設置(1月下旬),鉄骨建方,本締め,デッキプレート(2月上旬の終わり~中旬),耐火被覆(3月下旬)。外壁工事:押出成形セメント板(シール共)(3月上旬~中旬の初め)。防水工事:建具回りシール(3月中旬の終わり~下旬の初め),屋上シート防水(3月下旬)。建具工事:外部建具(ガラス取付共)(3月上旬),内部建具枠(4月中旬),内部建具扉吊込み(5月中旬)。金属工事:アルミ笠木(4月上旬の初め),Ⓑ(4月上旬~中旬)。内装工事:外壁断熱(3月下旬),壁,天井ボード(4月中旬~下旬の初め),壁,天井クロス(4月下旬),ビニル床シート(5月上旬~中旬の初め),乾式二重床,フローリング(5月上旬の終わり~中旬の初め)。塗装工事:外壁塗装(4月上旬),内壁塗装(4月下旬~5月上旬の初め)。外構工事:外構(4月中旬の終わり~5月中旬の初め)。設備工事:電気,給排水衛生,空調設備(1月下旬の初め~5月下旬の初め)。予定出来高曲線(破線)は,0%(1月初め)から1月末約18%,2月末約42%,3月末約66%,4月末約89%を経て5月末100%に至る。
出来高表(単位 万円。3月末時点。合計欄の月別実績出来高及び実績出来高累計は記載していない)
工種工事金額予定/実績1月2月3月4月5月
仮設工事700予定1503005050150
仮設工事実績15030050
土工事・地業工事660予定400260
土工事・地業工事実績440220
鉄筋コンクリート工事850予定68013040
鉄筋コンクリート工事実績7408525
鉄骨工事1,300予定70980250
鉄骨工事実績70980250
外壁工事600予定600
外壁工事実績600
防水工事200予定200
防水工事実績200
建具工事550予定4408030
建具工事実績440
金属工事170予定170
金属工事実績
内装工事800予定180270350
内装工事実績150
塗装工事170予定12050
塗装工事実績
外構工事500予定350150
外構工事実績
設備工事1,000予定50100100650100
設備工事実績100100100
合計7,500月別予定出来高1,3501,7701,8601,690830
合計月別実績出来高
合計実績出来高累計

解答欄

月
%
万円

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

1. 鉄筋コンクリート工事のⒶの作業名基礎,地中梁躯体(基礎躯体・基礎・地中梁躯体・基礎,地中梁・基礎・地中梁・基礎,地中梁コンクリート打設・基礎,地中梁の躯体 も正解)
1. 金属工事のⒷの作業名壁,天井軽量鉄骨下地(壁・天井軽量鉄骨下地・壁,天井軽鉄下地・軽量鉄骨下地・壁,天井軽量鉄骨下地組・壁・天井軽量鉄骨下地組立て・軽量鉄骨壁・天井下地 も正解)
2. 開始時期が不適当な作業名外部建具(ガラス取付共)(外部建具・外部建具(ガラス取付共)・外部建具取付け・外部建具(ガラス取付け共) も正解)
2. 適当な開始時期(月)3 月
2. 適当な開始時期(旬日)中旬
3. 1月末の実績出来高累計の工事金額の合計に対する比率20 %
4. 3月末までの実績出来高累計の金額5,000 万円

解き方

  1. 1. Ⓐ:鉄筋コンクリート工事の1月下旬で,アンカーボルト設置(1月下旬)と同時期,根切・捨てコン(1月中旬)の後,埋戻し(2月上旬)と鉄骨建方(2月中旬)の前。1階床は「1~RF床」に含まれるので,Ⓐは基礎・地中梁の躯体(鉄筋・型枠・コンクリート)である。
  2. 1. Ⓑ:金属工事の4月上旬~中旬で,外壁断熱(3月下旬)の後,壁,天井ボード(4月中旬~)の前。内装の下地となる壁,天井軽量鉄骨下地である(金属工事の工事金額170万円はアルミ笠木とⒷで,すべて4月に予定されている)。
  3. 2. 工程表の図では,押出成形セメント板(シール共)が3月上旬~中旬の初め,外部建具(ガラス取付共)が3月上旬(押出成形セメント板と同時に開始),建具回りシールが3月中旬の終わり~下旬の初めにある。アルミ製建具は押出成形セメント板を取り付けて開口部ができてから取り付けるので,押出成形セメント板と同時に始めるのは不適当。押出成形セメント板の完了後の3月中旬に開始すれば,建具回りシール(3月中旬の終わり~)の前に取付けとガラス取付けを終えられる。ほかの作業(屋上シート防水→アルミ笠木,外壁塗装→外部足場解体→外構,耐火被覆・外壁断熱→軽量鉄骨下地→ボード→クロス・塗装→床仕上げ→内部建具扉吊込みなど)の順序は妥当。
  4. 3. 1月末の実績出来高累計=仮設150+土工事・地業440+鉄筋コンクリート740+鉄骨70+設備100=1,500万円。工事金額の合計7,500万円に対する比率は1,500÷7,500×100=20%。
  5. 4. 3月末までの実績出来高累計=仮設(150+300+50)500+土工事・地業(440+220)660+鉄筋コンクリート(740+85+25)850+鉄骨(70+980+250)1,300+外壁600+防水200+建具440+内装150+設備(100+100+100)300=5,000万円(月別実績は1月1,500,2月1,685,3月1,815)。
  6. 検算:各工種の予定出来高の合計は工事金額に一致し(例:設備50+100+100+650+100=1,000),月別予定出来高の合計(1,350+1,770+1,860+1,690+830)は7,500万円。3月末の予定累計は4,980万円で,実績5,000万円とほぼ同じ。
引っかけ:1.のⒶは1~RF床に1階床が含まれるので「基礎,地中梁」の躯体。2.の開始時期は月(3)と旬日(中旬)の両方を答える。3.は予定ではなく実績(設備工事の1月の実績は予定の50ではなく100)で計算する。4.は金額(万円)で答え,比率と取り違えない。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した2級建築施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月24日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する