タイル・石工事

重要度 B問題4・問題5で出題過去問 7問

タイル・石工事は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち7回で出題された論点です(収録162問中7問・重要度B)。出題されるのは問題4・問題5です。

要点:セメントモルタル・有機系接着剤によるタイル張り、石張り、試験と検査。

覚える要点

  • 改良圧着張りは張付けモルタルを下地側に4〜6mm(2層塗りで1層目はこて圧をかける)、タイル裏面全面に1〜3mm塗り、周辺からはみ出すまでたたき締める。1回の塗付け面積は手に付く状態で張り終える範囲で2m²/人以内(標仕11.2.6・表11.2.3)
  • 密着張りは下地側に2層で塗り、ヴィブラートで振動を与えて周辺からモルタルがはみ出すまで張る。目地詰めは張付け後24時間以上たってから行い、目地の深さはタイル厚さの1/2以下。モザイクタイル張りの塗付け面積は3m²/人以内
  • 有機系接着剤張りは金ごてで平たんに塗布した後、くし目ごてを壁面に60°に保ってくし目を立て、裏あしとくし目の方向を平行にしない。手でもみ込んでからたたき押えるか振動工具で加振し、下地は乾燥させて水湿しをしない(標仕11.3.5)
  • まぐさ・ひさし先端下部に小口平以上のタイルを張るときは、径0.6mm以上のなましステンレス鋼線の引金物を張付けモルタルに塗り込み、必要に応じて受木を添えて24時間以上支持する(標仕11.2.4・11.2.6)
  • 伸縮調整目地は外壁の垂直方向で柱の両側又は開口端部と中間3〜4m程度、水平方向で各階の打継ぎ目地の位置に設ける(標仕表11.1.1)。マスク張りは一般に張付けモルタルを塗ってから5分以内に張り付ける
  • 外壁乾式工法は石厚30mm以上、だぼ穴は横目地合端に2か所で端あきは石厚の3倍以上、石材裏面と躯体の間隔は70mm程度、目地幅とシーリングの幅・深さは8mm以上(標仕10.5)。裏込めモルタルを用いずファスナーで層間変位に追従させる

勉強のしかた:問題4の記述と問題5の五肢択一で、改良圧着張り・密着張り・有機系接着剤張り、引金物、接着力試験が繰り返し出る。工法ごとに張付けモルタルを塗る面・塗厚・塗付け面積を表にし、乾式石張りの数値も合わせて覚える。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、タイル・石工事で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題4 設問2:材料の保管,気象条件による作業中止,完了後の養生,安全の記述は除外。設問1.から4.で同じ内容(例:「接着剤を拭き取る」)を繰り返さない。
  • 令和7年度 問題5 設問2:引金物は錆びないステンレス鋼線。対象は「小口平以上」で,50二丁より小さいタイルから必要になる。
  • 令和6年度 問題4 設問1:「下地を十分乾燥させ水湿しをしない」や,まぐさ・窓台の下地の形状・水勾配は下地の記述として除かれる。気温や降雨の条件(作業環境)も不可。
  • 令和3年度 問題5 設問2:引金物は錆による膨張や破断を避けるためステンレス。径0.6mm・24時間の数値はそのまま覚える。
  • 令和2年度 問題4 設問1:「施工中の気温」「下地の乾燥」「割付け」は除外条件に当たる。外装タイル張りでは,接着剤の使用量や塗布面積・くし目の角度など,張付けそのものの留意事項を書く。
  • 令和元年度 問題4 設問2:60分は改良圧着張りなどで張付けモルタルを下地に塗り置ける時間の目安と取り違えやすい。マスク張りはタイル側の薄いモルタルなので5分。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。