送風機の吊り要領図・給湯設備系統図の改善策
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年12月3日(日)実施) 問題1 設問3の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
(7)及び(8)に示す図について、適切でない部分の改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。
【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。


解答欄
正解
(7) 送風機(呼び番号2未満)吊り要領図の改善策 模範解答
吊りボルトだけでは地震時に送風機が揺れるので、形鋼などで斜めにブレース(振れ止め)を設けて架台を固定する。
53 字別解
送風機の吊り架台には、前後・左右の2方向に形鋼やターンバックル付き丸鋼の斜材で振れ止めを設ける。
上部スラブと吊り架台の間に斜めの振れ止め材を設け、地震時や運転時に架台が横に振れないようにする。
(8) 給湯設備系統図の改善策 模範解答
開放形膨張・補給水タンクは、給湯系統の最も高い位置にある配管や給湯栓より上方(屋上など)に設置する。
50 字別解
開放形膨張・補給水タンクの水面を、4階の給湯横管や自動エア抜弁装置より高い位置になるよう移設する。
開放形膨張・補給水タンクを最上階より高い位置に設け、タンクの水頭で給湯管内を満水・正圧に保つ。
要点(書けていたものにチェック)(7) 送風機(呼び番号2未満)吊り要領図の改善策(8) 給湯設備系統図の改善策
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (7) 天井から吊る送風機は、吊りボルトだけでは地震時に振り子のように揺れ、ダクトとの接続部の破損や落下のおそれがある。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.18.1(2) は、天井吊形の遠心送風機の据付けを標準図(吊りボルトによる機器振れ止めの施工例、機器固定要領)によるとし、小形の遠心送風機(呼び番号2未満)の場合は吊り用ボルトにブレース等による振れ止めを施したものでもよいとしている。図には振れ止めが無い。吊りボルトの下端をダブルナットで締め付けている点は適切である。
- (8) 図の開放形膨張・補給水タンクは2Fの床より低い位置にあり、2F〜4Fの給湯管と給湯栓はタンクの水面より高い。開放形のタンクは水面が大気圧なので、系統の圧力はタンクの水面を基準に決まる。タンクより高い部分は負圧となって管内の湯がタンクへ下がり、最上部の自動エア抜弁装置から空気を吸い込むなど、上階に給湯できなくなる。
- 開放形膨張・補給水タンクは、給湯系統の最高部(最上階の給湯管・給湯栓)より高い位置に設け、膨張管はタンクの水面より上で開放する。こうすると系統内はタンクの水頭で満水・正圧に保たれ、加熱による膨張水はタンクに逃げる。循環ポンプを返湯管に設けて貯湯タンクへ押し込む配置や、逃し弁を貯湯タンクに設ける点は適切である。
引っかけ:(7) は呼び番号2未満なので吊ること自体は誤りではない。(8) は膨張タンクの「位置(高さ)」の誤りで、膨張管・補給水管の有無ではない。
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論点ページ:機器の据付けの要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年12月3日(日)実施) 問題1 設問3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する