令和3年度 問題2論点:機器の据付け重要度 B未着手

多翼送風機の天井吊り設置の留意事項(製作図・配置・天井吊り・個別試運転調整)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

中央機械室の換気用として多翼送風機(呼び番号3、Vベルト駆動)を天井吊り設置する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に記述する。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 送風機の製作図を審査する場合の留意事項

(2) 送風機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項

(3) 送風機の天井吊り設置に関する留意事項

(4) 送風機の個別試運転調整に関する留意事項

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 送風機の製作図を審査する場合の留意事項 模範解答

製作図の風量・静圧・回転数・電動機出力が設計図書の仕様を満たし、吐出し方向と電動機の位置が施工図と合っているか確認する。

60 字
別解

送風機の運転質量と防振材の仕様が示されているか確かめ、吊り架台やアンカーの強度の検討に使える値か確認する。

プーリーとVベルトにベルトガードが付き、羽根車の回転方向と吐出し口の向きが図に明示されているか確認する。

騒音値が許容範囲内か、電動機の電圧・極数・効率が設計図書の仕様どおりかを確認する。

(2) 送風機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項 模範解答

Vベルトの張り調整・交換や軸受の点検ができるよう、プーリー側と電動機側に保守点検スペースを確保して配置する。

54 字
別解

吸込口の前に壁や他の機器などの障害物を置かず、空気が偏らずに流入できる空間を確保して配置する。

吐出し口の直後にエルボが来ないよう向きと位置を決め、直管部を確保して偏流による性能低下と騒音を防ぐ。

点検時に脚立や点検台を置ける床の空きを確保し、天井吊りの送風機の下に他の機器や配管を通さないように配置する。

(3) 送風機の天井吊り設置に関する留意事項 模範解答

呼び番号2以上なので吊りボルトで直接吊らず、形鋼で製作した架台を上階スラブから形鋼で吊り、ブレースで振れ止めする。

57 字
別解

送風機と吊り架台の間に防振材を入れ、地震時に送風機が移動・脱落しないよう耐震ストッパーを設ける。

吊り用アンカーはスラブ打設時に埋め込んだインサート等とし、運転質量と地震力による引抜き力に耐えるものとする。

送風機とダクトはたわみ継手で接続し、ダクトの荷重が送風機にかからないようダクトは別に吊って支持する。

(4) 送風機の個別試運転調整に関する留意事項 模範解答

瞬時運転で羽根車の回転方向を確認し、吐出しダンパーを絞って起動した後、電流値が定格値以下になるよう開度を調整する。

57 字
別解

Vベルトは中央部を押してベルトの厚さ程度たわむ張りに調整し、両プーリーの芯が一直線にそろっているか確認する。

連続運転して軸受の温度が周囲温度+40℃以下であることと、異常な振動・騒音がないことを確認して記録する。

風量を測定して設計風量と比べ、過不足があればプーリー径の変更やダンパーの開度で調整する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 送風機の製作図を審査する場合の留意事項(2) 送風機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項(3) 送風機の天井吊り設置に関する留意事項(4) 送風機の個別試運転調整に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 製作図の審査では、送風機の仕様(風量・静圧・回転数・電動機出力・電圧)が設計図書と合っているか、吐出し方向・電動機の位置・回転方向が施工図の納まりと合っているかを確かめる。天井吊りなので運転質量と防振材の仕様も支持の検討に必要になる。
  2. (2) Vベルト駆動の送風機は、ベルトの張り調整・交換、軸受の給油・点検が定期的に必要になる。天井吊りでは点検しにくいので、プーリー側・電動機側の点検スペースと点検時の足場の置き場所を確保する。吸込口の近くに障害物があったり、吐出し口の直後にエルボがあったりすると、気流が偏って性能が落ち、騒音も増える。
  3. (3) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.18.1(2) は、天井吊形の遠心送風機の据付けを標準図(吊りボルトによる機器振れ止めの施工例、機器固定要領)によるとしている。標準図の機器固定要領では、呼び番号2以上の送風機は形鋼の支持材とガセットプレートで組んだ架台を上部スラブに固定し、防振材とストッパーボルトで送風機を取り付ける(必要によりブレースを入れる)。呼び番号2未満は吊りボルトとターンバックル付きのブレースで吊ることができる。
  4. (4) 多翼送風機は風量が増えると軸動力が大きく増えるので、吐出し側のダンパーを絞って起動し、電流値を見ながら開く。回転方向、Vベルトの張りと芯出し、軸受温度(周囲温度+40℃以下が目安)、振動・騒音を確認し、風量を測定して設計値に調整する。
引っかけ:ただし書きで工程管理と安全管理に関する事項は除かれている。(3) は呼び番号3なので、吊りボルトだけで吊る方法は誤りになる。(4) は個別試運転調整であり、室内の温湿度など総合試運転の内容は書かない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する