令和3年度 問題3論点:機器の据付け重要度 B未着手

揚水ポンプの設置の留意事項(製作図・基礎・ポンプ回りの配管・個別試運転調整)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

高置タンク方式において、揚水ポンプ(渦巻ポンプ、2台)を受水タンク室に設置する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に記述する。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) ポンプの製作図を審査する場合の留意事項

(2) ポンプの基礎又はアンカーボルトに関する留意事項

(3) ポンプ回りの給水管を施工する場合の留意事項

(4) ポンプの個別試運転調整に関する留意事項

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) ポンプの製作図を審査する場合の留意事項 模範解答

製作図の吐出し量・全揚程・電動機出力・口径が設計図書の仕様を満たし、2台の交互運転と警報の制御が示されているか確認する。

60 字
別解

接液部の材質が飲料水に適したもの(ステンレス製など)で、水道用の資機材の浸出基準に適合しているか確認する。

防振基礎・防振継手の仕様と運転質量、アンカーボルトの径・本数が示され、地震力に対する強度が確認されているか確かめる。

締切揚程が配管・弁類の耐圧以下であり、電動機の電圧・極数・効率が設計図書の仕様どおりか確認する。

(2) ポンプの基礎又はアンカーボルトに関する留意事項 模範解答

基礎の上面に排水溝を設けて排水口へ導き、グランド部からの漏水を間接排水とし、基礎の周りに水がたまらないようにする。

57 字
別解

アンカーボルトは地震時の引抜き力とせん断力に耐える径・本数とし、ナットを締めた後にねじ山が3山程度出る長さとする。

コンクリート基礎は打設後10日以上養生してから据え付け、ライナーで水平と軸心の芯出しを調整する。

防振基礎とする場合は、地震時の移動・転倒を防ぐため、架台の四方に耐震ストッパーを設ける。

(3) ポンプ回りの給水管を施工する場合の留意事項 模範解答

吐出し側にはポンプ側から防振継手、衝撃吸収式逆止め弁、仕切弁の順に設け、停止時の水撃と振動の伝わりを防ぐ。

53 字
別解

配管の荷重や地震時の変位がポンプにかからないよう、ポンプ回りの配管は形鋼の架台で床から支持する。

吸込み管はポンプごとに受水タンクから単独で取り出し、口径を絞る箇所には偏心レジューサーを上面平らに用いる。

受水タンクとの接続部に可とう継手を設け、吸込み側にも仕切弁を設けてポンプを単独で取り外せるようにする。

(4) ポンプの個別試運転調整に関する留意事項 模範解答

呼び水でポンプ内の空気を抜き、吐出し弁を閉じて起動し、電流値を確かめながら弁を開いて規定の吐出し量に調整する。

55 字
別解

瞬時運転で回転方向を確認し、連続運転して軸受温度・振動・騒音に異常がなく、グランドから適量の滴下があることを確認する。

高置タンクの水位の電極で起動・停止し、2台が交互に運転されることと、満水・減水の警報が出ることを確認する。

吐出し側の圧力計と流量計で、規定の吐出し量のときの全揚程が仕様の値になっていることを確認して記録する。

要点(書けていたものにチェック)(1) ポンプの製作図を審査する場合の留意事項(2) ポンプの基礎又はアンカーボルトに関する留意事項(3) ポンプ回りの給水管を施工する場合の留意事項(4) ポンプの個別試運転調整に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 製作図では、ポンプの仕様(吐出し量・全揚程・電動機出力・口径)が設計図書と合っているか、2台の運転方式(交互運転・警報)が示されているかを確かめる。飲料水を扱うので、接液部の材質が水道用の資機材の基準に適合していることも確認する。
  2. (2) ポンプの基礎の上面には、グランド部からの漏水や点検時の排水を受ける排水溝を設け、排水口まで導いて間接排水とする。アンカーボルトは地震時の力に耐える径・本数とし、ナットの締付け後にねじ山が3山程度出る長さとする。コンクリート基礎は打設後10日以上たってから機器を据え付ける(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編))。
  3. (3) 吐出し側は、ポンプの振動を配管に伝えないための防振継手、停止時の逆流と水撃を防ぐ衝撃吸収式(スモレンスキー形など)の逆止め弁、仕切弁の順に設ける。ポンプに配管の荷重がかからないよう配管は別に支持する。吸込み管はポンプごとに単独とし、空気だまりができないようにする。
  4. (4) 渦巻ポンプは吐出し量が増えると軸動力が増えるので、吐出し弁を閉じて起動し、電流値を見ながら開く。起動前に呼び水と空気抜きを行い、回転方向、軸受温度、振動・騒音、グランドパッキンからの滴下(メカニカルシールは漏れのないこと)を確認する。揚水ポンプは高置タンクの水位で発停するので、電極による発停と交互運転、警報も確認する。
引っかけ:ただし書きで工程管理と安全管理に関する事項は除かれている。(4) は個別試運転調整なので、給水栓の水圧や残留塩素など総合的な確認の内容は書かない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する