令和6年度 問題4 設問1論点:機器の据付け重要度 B未着手

吸収冷温水機・冷却塔の施工の留意事項(配置・配管・基礎)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題4 設問1の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題4】鉄筋コンクリート造5階建ての事務所ビルの1階機械室に吸収冷温水機を設置し、屋上に冷却塔を設置する場合、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 吸収冷温水機の配置に関し、保守管理の観点からの留意事項

(2) 吸収冷温水機回りの配管施工に関し、保守管理の観点からの留意事項

(3) 冷却塔の基礎に関する留意事項

(4) 冷却塔回りの配管施工に関する留意事項

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 吸収冷温水機の配置に関し、保守管理の観点からの留意事項 模範解答

管板側に、伝熱管の清掃・引抜きができるよう、機器の胴の長さ程度の保守スペースを確保して配置する。

48 字
別解

機器の周囲に1m以上、制御盤の前面に1.2m以上の点検・操作スペースを確保し、壁や他の機器から離して配置する。

将来の機器の更新や部品交換に備え、機械室の搬出入口から機器までの搬出入経路を確保できる位置に配置する。

燃焼装置やバーナーの点検・調整ができるよう、燃焼装置側に十分な作業スペースを確保して配置する。

(2) 吸収冷温水機回りの配管施工に関し、保守管理の観点からの留意事項 模範解答

水室カバーを開けて伝熱管を清掃できるよう、水室の前の配管はフランジで取り外せるようにし、カバーの前をふさがない。

56 字
別解

冷温水・冷却水の出入口配管に仕切弁を設け、機器を系統から切り離して点検・清掃や水抜きができるようにする。

冷温水・冷却水の出入口に温度計と圧力計を取り付け、運転中に温度差や圧力損失を確認できるようにする。

冷却水の入口側にストレーナーを設け、清掃のため取り外せる向きと空間を確保して、伝熱管の汚れや詰まりを防ぐ。

(3) 冷却塔の基礎に関する留意事項 模範解答

基礎は屋上スラブと一体に打設した鉄筋コンクリートとし、運転時重量と地震力に耐えるようアンカーボルトで固定する。

55 字
別解

屋上防水層は基礎の立上り部まで巻き上げて端部を納め、アンカーボルトの埋込み部などから漏水しないようにする。

基礎上面は水平に仕上げ、冷却塔の脚の位置に合わせて配置し、水槽の排水管が勾配をとって取り出せる高さとする。

防振装置を用いる場合は、耐震ストッパーを設けて、地震時や強風時に冷却塔が移動・転倒しないようにする。

(4) 冷却塔回りの配管施工に関する留意事項 模範解答

冷却水の出入口と補給水の入口に合成ゴム製のフレキシブルジョイントを設け、配管の荷重が冷却塔にかからないよう支持する。

58 字
別解

冷却塔からの冷却水出口管は、冷却水ポンプに向かって下り勾配とし、空気だまりができないようにする。

補給水管には逆流防止のため吐水口空間を確保し、オーバーフロー管とドレン管は間接排水とする。

冬期に凍結のおそれのある補給水管や冷却水管には、水抜き弁を設けるか凍結防止ヒーターを取り付ける。

要点(書けていたものにチェック)(1) 吸収冷温水機の配置に関し、保守管理の観点からの留意事項(2) 吸収冷温水機回りの配管施工に関し、保守管理の観点からの留意事項(3) 冷却塔の基礎に関する留意事項(4) 冷却塔回りの配管施工に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 吸収冷温水機は、吸収器・凝縮器の伝熱管(冷却水・冷温水が通る)の内面が汚れるので、定期的に水室カバーを開けてブラシで清掃し、腐食した伝熱管は引き抜いて交換する。そのため管板側(水室側)に、胴の長さ程度の引抜きスペースが必要になる。周囲の点検スペース、制御盤前の操作スペース、燃焼装置の点検スペース、更新時の搬出入経路も保守管理上の配置の条件である。
  2. (2) 水室の前の配管は、水室カバーを開けられるよう、フランジ接続の短管で取り外せるようにして、カバーの前に配管や弁を置かない。冷温水・冷却水の出入口には仕切弁を設けて機器を切り離せるようにし、温度計・圧力計を付けて出入口の温度差(能力)や圧力損失(伝熱管の汚れ)を確認できるようにする。冷却水入口のストレーナーは伝熱管の詰まりを防ぐ。
  3. (3) 冷却塔は運転時に水槽と充てん材に水を含み重くなるうえ、屋上では地震力(設計用標準震度が大きい)と風圧を受ける。公共建築設備工事標準図(基礎施工要領(一))では、冷却塔の基礎の高さは150mmで、屋上(上層階)では床スラブと一体に配筋する方法とし、アンカーボルトで固定する。屋上防水層は基礎の立上りまで納め、上面は水平に仕上げる。
  4. (4) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.2(3) により、冷却塔廻りの配管はその荷重が直接冷却塔本体にかからないよう十分に支持し、冷却水の出入口側と補給水管の入口側には合成ゴム製のフレキシブルジョイントを設け、冷却水の出口側にストレーナーを取り付ける。冷却塔からポンプまでの管は下り勾配とし空気だまりをつくらない。補給水は上水を使うので吐水口空間で逆流を防ぎ、オーバーフロー管・ドレン管は間接排水とする(同2.4.8(2))。
引っかけ:問題文のただし書きで工程管理・安全管理に関する事項は除かれている。(1)(2) は「保守管理の観点」に限られるので、運転効率や騒音の話だけでは答えにならない。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年12月1日(日)実施) 問題4 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する