直だきの吸収冷温水機の据付けの留意事項・単体試運転調整の確認・調整事項
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
直だきの吸収冷温水機について、据付けにおける施工上の留意事項、単体試運転調整における確認・調整事項のうちから、4つ解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
ただし、搬入、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
解答欄
正解
基礎は床スラブと一体に配筋した高さ150mm以上のコンクリート基礎とし、機器は水平に据え付けてアンカーボルトで固定する。
60 字機器は水準器で長手と幅の方向の水平を確認して据え付け、機内の溶液や冷媒が偏らないようにする。
基礎は運転質量に耐える構造とし、アンカーボルトは設計用水平震度で求めた引抜き力とせん断力に耐えるものとする。
機器の周囲に保守点検の空間を確保し、蒸発器・吸収器・凝縮器の伝熱管を引き抜く空間を機器の片側に確保する。
52 字煙道は機器の排気口に荷重がかからないよう支持し、伸縮を吸収できるようにして、結露水を排水できるようにする。
直だき式なので、機械室に燃焼用の空気を取り入れる給気口を設け、燃焼に必要な給気量を確保する。
冷温水の入口側にストレーナーを設け、冷温水・冷却水の出入口に圧力計と温度計、出口側に流量計を取り付ける。
冷温水ポンプ・冷却水ポンプ・冷却塔とのインターロックを確認し、冷温水と冷却水の流量を定格値に調整する。
51 字冷水出口温度の設定値(7℃程度)で容量制御が安定することを確認し、冷温水・冷却水の出入口温度と圧力を記録する。
断水・冷水温度低下・冷却水温度異常などの保護装置が設定値で作動し、機器が安全に停止することを確認する。
燃焼状態を確認し、排ガス中の酸素・一酸化炭素の濃度を測って空気比を調整し、失火時に燃料が遮断されることを確認する。
57 字燃料ガスの供給圧力を確認し、着火・消火の動作と、炎検出器などの燃焼安全装置の作動を確認する。
機内の真空度を確認し、抽気装置が正常に作動して不凝縮ガスを排出できることを確認する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 直だきの吸収冷温水機は、機内を真空に保ち、臭化リチウム溶液と冷媒(水)で冷水をつくり、ガスや油のバーナーで溶液を加熱する機器である。冷暖房を1台で行い、燃焼装置を持つことが特徴である。
- 据付け:公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.7では、冷凍機の基礎は標準図(基礎施工要領(二)・(三))によるとし、据付けの際は芯出し、水平、垂直などを水準器・水糸・下げ振りで計測する。標準図の基礎施工要領(二)では、吸収冷温水機の標準基礎は高さ150mm以上のコンクリート基礎で、基礎とアンカーボルトの取付け方法は基礎施工要領(一)による(床スラブと一体に配筋)。防振ゴムパッドと鉄板を介するのは遠心冷凍機の図である。機内の溶液や冷媒が偏らないよう、水平に据え付けることが重要である。
- 据付けの周囲には保守点検の空間をとり、蒸発器・吸収器・凝縮器の伝熱管の清掃や引抜きができる空間を機器の片側に確保する。直だき式なので、煙道の接続(荷重をかけない支持、熱伸縮の吸収、結露水の排水)と、機械室の燃焼用空気の給気を考える。配管は、冷温水の入口側にストレーナー、出口側に瞬間流量計、出入口側に圧力計・温度計を設ける(同仕様書第2編2.4.2(2)。吸収冷温水機には防振継手を設けない)。
- 単体試運転調整:冷温水ポンプ・冷却水ポンプ・冷却塔の送風機が運転しないと起動しないインターロックを確認し、冷温水と冷却水の流量を定格値に調整する。流量が少ないと冷水の凍結や溶液の結晶(晶析)の原因になる。冷水出口温度の設定値での容量制御、断水・冷水温度低下などの保護装置の作動を確認する。
- 燃焼装置については、燃料の供給圧力、着火・消火の動作、炎検出器による失火時の燃料遮断などの安全装置を確認し、排ガスの酸素・一酸化炭素濃度を測って空気比を調整する。機内の真空度と抽気装置の作動も確認する。
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平成28年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する