施工経験記述

重要度 A問題1・問題2で出題過去問 12問

施工経験記述は、1級電気工事施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち9回で出題された論点です(収録72問中12問・重要度A)。出題されるのは問題1・問題2です。

要点:自分が経験した電気工事(令和6年度からは示された条件の電気工事)について、工程管理・品質管理・安全管理のテーマで、留意した事項とその理由、行った対策を書く。

覚える要点

  • 令和5年度までは自分が経験した電気工事を1つ選び、工事名・工事場所・電気工事の概要(請負金額の概略額と概要)・工期・あなたの立場・担当した業務の内容を書いた。概要には建物の用途・構造・規模と電気設備の内容・容量・数量を入れ、1-2・1-3で書く作業がその工事に含まれていると読み取れるようにする
  • テーマは安全(墜落・飛来落下、感電)と施工管理(工程管理、品質管理)が交互に出ている。H30・R2・R5・R7が墜落(・飛来落下)と感電、R1・R4が工程と品質、R3が墜落・飛来落下と工程、R6・R8が工程と品質
  • 令和6年度からは工事概要の欄がなく、示された条件の電気工事について「あなたの経験を踏まえ」書く。問1は問A・問Bから1つを選ぶ(R6は運用中の施設/狭い空間での据付け、R7は高さ10m以上への揚重/夜間の屋外作業など)。条件と結び付かない一般論や、電気工事に附帯する工事を主体にした記述は題意に合わない
  • 安全のテーマは、予測した事項とその理由を2項目、対策を項目ごとに2つ書き、4つの対策はすべて異なる内容にする。保護帽・墜落制止用器具の着用のみの記述は配点されない。R2・R5のように「墜落災害」だけを問う年に飛来落下を書くと題意に合わない
  • 墜落・飛来落下の対策は、作業床・手すり・覆い、墜落制止用器具の取付設備、高所作業車の作業計画と作業指揮者・アウトリガー、投下設備・監視人、防網・立入区域の設定などを具体的に書く。夜間の屋外作業なら照明の確保・事前の下見・区画の明示など、条件ならではの対策を入れる
  • 感電の対策は、停電作業の措置(開閉器の施錠・通電禁止の表示・監視人、残留電荷の放電、検電、短絡接地器具)、作業指揮者による周知と直接指揮、近接する充電部の防護(高圧は頭上30cm・躯側60cm以内なら絶縁用防具)。全停電できない施設では、停電範囲の確認・明示と残る充電部への措置の両方を書く
  • 工程管理は「どの作業が・なぜ遅れるおそれがあるか」を書き、対策は関係者との工程調整、総合図による取合いの事前調整、工場での先行製作・ユニット化、作業の分割と時間割、仮設設備による段階的な切替え、人員・機材の増強などから重ならないように選ぶ。「工程表で管理した」「工程会議をした」だけでは具体性に欠ける
  • 品質管理は施工の計画から引渡しまでの事項(接続部の締付け、端末処理、機器の固定、取合いの精度、絶縁性能)と理由を書き、対策には方法と確認の手段(締付け確認の表示、絶縁抵抗・絶縁耐力の試験、総合図による照合、養生、記録)を入れる。安全や工程の内容は書かない

勉強のしかた:毎年必須で、令和6年度から問題1・問題2の2問になり、示された条件について書く形に変わった。墜落・飛来落下、感電、工程管理、品質管理の4テーマについて、条件(運用中の施設・夜間・狭い空間・作業時間の制約など)ごとに予測事項と理由、対策4つを書けるよう準備する。対策は労働安全衛生規則や標仕の具体的な措置で書き、着用・注意・管理しただけの記述にしない。当サイトの記述例は事項と理由80字程度、対策60字程度、品質の記述は80〜100字程度。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、施工経験記述で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題1:作業内容を書かずに「工程が遅れる」とだけ書くと具体性に欠ける。4つの対策を重複させない。
  • 令和8年度 問題2:安全や工程の内容に偏らず,配線の品質(絶縁・接続・損傷の防止)を確保する対策にする。
  • 令和7年度 問題1:条件と関係のない一般的な墜落対策だけを書くと題意に合わない。問Bでは照明・下見・区画の明示など夜間ならではの対策を入れる。保護帽・墜落制止用器具の着用のみは配点されない。
  • 令和7年度 問題2:「感電に注意する」「絶縁手袋を着用する」だけでは具体性に欠ける。停電範囲の確認・明示と,残る充電部への措置の両方を書く。
  • 令和6年度 問題1:条件(運用中の施設・狭い空間)と関係のない一般的な工程の問題を書くと題意に合わない。建築・空調など電気工事に附帯する工事を主体に書かない。
  • 令和6年度 問題2:工程や安全の内容に偏らず,品質(出来上がりの精度・性能)を確保する対策にする。附帯する建築工事を主体に書かない。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題1・問題2では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。