令和7年度 問題1論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(墜落・飛来落下災害。問A:高さ10m以上への揚重作業,問B:夜間に限られる屋外作業)

これは1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年10月19日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 2 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の問A又は問Bのどちらかを選択して答えなさい。

解答する記述については,墜落災害2項目,飛来落下災害2項目,墜落災害及び飛来落下災害各1項目のいずれでもよいものとするが,事項とその理由及び対策の内容は重複しないこと。

なお,保護帽の着用のみ又は要求性能墜落制止用器具(安全帯)の着用のみの記述については配点しない。

(問A)あなたの電気工事の経験を踏まえ,高さ10m以上の作業場への揚重作業を伴う電気工事において,施工中,作業者に墜落災害又は飛来落下災害が発生する危険性があると,あなたが予測した事項とその理由について,2つ具体的に記述しなさい。

そのうえで,これらの労働災害を防止するために,あなたがとるべき対策について,その事項ごとに2つ具体的に記述しなさい。

(問B)あなたの電気工事の経験を踏まえ,屋外における作業時間が夜間に限られる電気工事において,施工中,作業者に墜落災害又は飛来落下災害が発生する危険性があると,あなたが予測した事項とその理由について,2つ具体的に記述しなさい。

そのうえで,これらの労働災害を防止するために,あなたがとるべき対策について,その事項ごとに2つ具体的に記述しなさい。

(本試験では問A・問Bのどちらかを選んで解答する。ここでは両方に記述例を示すので,自己採点は選んだ問で行う。)

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

問A 事項1 予測した事項とその理由 模範解答

屋上(高さ約20m)へキュービクルを移動式クレーンで揚重する際,つり荷が落下する危険がある。玉掛けの不良やつり荷の振れが生じやすいため。

68 字
別解

ケーブルドラムを高さ約12mの作業構台へ揚重する際,つり荷がずれて落下する危険がある。ドラムが転がりやすい形状のため。

問A 事項1 対策① 模範解答

つり荷の下と旋回範囲をバリケードで区画して立入禁止とし,監視人を配置して作業員の立入りを防ぐ。

47 字
別解

揚重する時間帯は下の作業を中止させ,作業員を区画の外へ退避させてからつり上げる。

問A 事項1 対策② 模範解答

有資格者に玉掛けさせ,作業前にワイヤロープを点検し,地切り後に一旦停止して荷の安定を確かめてから巻き上げる。

54 字
別解

ドラムは専用のつり具と回り止めを用いてつり,荷の重心を確認して2点以上で玉掛けする。

問A 事項2 予測した事項とその理由 模範解答

屋上でつり荷を受け取る作業員が,荷の振れに押されて屋上端部から墜落する危険がある。受取り位置が端部に近いため。

55 字
別解

作業構台の開口部から資材を取り込む作業員が,開口部から墜落する危険がある。取込み時に手すりを外すため。

問A 事項2 対策① 模範解答

荷の受取り位置を屋上端部から2m以上離し,端部には高さ95cm以上の手すりと中桟を設ける。

45 字
別解

取込み口には開閉式の手すりを設け,取込み時以外は閉じ,開けるときは墜落制止用器具の取付け設備を使わせる。

問A 事項2 対策② 模範解答

つり荷には介錯ロープを付けて振れを抑え,作業員は荷に手を掛けずにロープで誘導して受け取る。

45 字
別解

合図者を1人に定めて一定の合図で運転させ,荷が受取り位置で静止してから作業員を近づかせる。

問B 事項1 予測した事項とその理由 模範解答

夜間に道路照明灯の器具を高所作業車で交換する際,暗くて作業床の端や足元が見えにくく,作業床から墜落する危険がある。

57 字
別解

夜間に駅構内の照明設備を移動式足場で更新する際,暗所で足場上の段差に気付かず墜落する危険がある。

問B 事項1 対策① 模範解答

投光器で作業床と作業範囲を十分な照度で照らし,作業前に作業床の手すりと昇降装置を点検する。

45 字
別解

作業前に昼間のうちに作業箇所を下見し,段差や障害物を確認して作業手順書に記載し周知する。

問B 事項1 対策② 模範解答

作業指揮者を指名して作業計画を周知し,作業床上で身を乗り出したり脚立を使ったりする作業を禁止する。

49 字
別解

移動式足場は作業者を乗せたまま移動させず,移動後は脚輪のブレーキを掛けてから昇らせる。

問B 事項2 予測した事項とその理由 模範解答

夜間で周囲が暗く,取り外した器具や工具が落下しても気付きにくいため,下にいる作業員や通行者に当たる危険がある。

55 字
別解

夜間は作業時間が限られ急いで作業しがちなため,部材を作業床に雑に仮置きして落下させる危険がある。

問B 事項2 対策① 模範解答

作業範囲の下をセーフティコーンと点滅灯で区画して立入禁止とし,交通誘導員と監視員を配置する。

46 字
別解

作業床に仮置きする部材の量を決め,落下防止の柵付きの資材箱に入れて置かせる。

問B 事項2 対策② 模範解答

取り外した器具は袋に入れてロープで降ろさせ,工具には落下防止用のひもを付けさせる。

41 字
別解

作業時間に余裕を持たせた工程とし,1夜の作業量を減らして急いだ作業にならないようにする。

要点(書けていたものにチェック)問A 事項1 予測した事項とその理由問A 事項1 対策①問A 事項1 対策②問A 事項2 予測した事項とその理由問A 事項2 対策①問A 事項2 対策②問B 事項1 予測した事項とその理由問B 事項1 対策①問B 事項1 対策②問B 事項2 予測した事項とその理由問B 事項2 対策①問B 事項2 対策②
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 問A・問Bのどちらか一方を選び,示された条件(問A:高さ10m以上への揚重,問B:夜間に限られる屋外作業)に結び付いた墜落又は飛来落下の危険を,理由とともに2つ書く。対策は事項ごとに2つ,全部で4つの異なる内容にする。
  2. 根拠:揚重作業はクレーン等安全規則(立入禁止,合図,玉掛け),物体の落下は労働安全衛生規則第536条(投下設備・監視人),第537条(防網・立入区域の設定),墜落防止は第518条・第519条(作業床・手すり等),第521条(墜落制止用器具の取付設備),第523条(高さ2m以上の作業での必要な照度の確保),高所作業車は第194条の9〜第194条の12。
引っかけ:条件と関係のない一般的な墜落対策だけを書くと題意に合わない。問Bでは照明・下見・区画の明示など夜間ならではの対策を入れる。保護帽・墜落制止用器具の着用のみは配点されない。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和7年度(2025年10月19日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する