経験記述(墜落・飛来落下災害,工程管理)
これは1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月17日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した電気工事について,次の問に答えなさい。
1-1 経験した電気工事について,次の事項を記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事場所
(3) 電気工事の概要 (ア) 請負金額(概略額) (イ) 概要
(4) 工期
(5) この電気工事でのあなたの立場
(6) あなたが担当した業務の内容
1-2 上記の電気工事の現場において,墜落災害又は飛来落下災害が発生する危険性があると,あなたが予測した事項とその理由を2項目あげ,これらの労働災害を防止するために,あなたがとった対策を項目ごとに2つ具体的に記述しなさい。
ただし,2項目は,墜落災害2項目,飛来落下災害2項目,墜落災害及び飛来落下災害各1項目のいずれでもよいものとするが,対策の内容は重複しないこと。
なお,保護帽の着用のみ又は安全帯(要求性能墜落制止用器具)の着用のみの記述については配点しない。
1-3 上記(1-1)の電気工事の現場において,施工中に発生した又は発生すると予想した工程管理上の問題とその理由をあげ,この問題を防止するためにあなたがとった対策を具体的に記述しなさい。
(記述例は当サイトで作成した架空の工事です。工事名などの「○○」には実際の名称が入ります。)
解答欄
正解
○○市民病院改修工事(電気設備工事)
18 字○○大学△△棟新築工事(電気設備工事)
○○市△△下水処理場電気設備更新工事
○○県○○市△△町4丁目
12 字○○県△△市□□町2丁目
○○府△△市□□
約1億8,000万円
10 字約2億5,000万円
約1億1,000万円
RC造地上6階・延べ面積14,000m²の病院(運用中)の改修。受変電設備の更新(6.6kV,2,500kVA),幹線の更新,照明のLED化(器具2,100台),非常用発電設備の更新(500kVA)
99 字SRC造地上7階・延べ面積11,000m²の校舎。受変電設備(6.6kV,1,750kVA),幹線・動力設備,照明器具1,600台,構内情報通信設備,自動火災報知設備
処理場の電気設備の更新。特別高圧受変電設備(22kV,3,000kVA),高圧配電盤12面,監視制御設備,屋外ケーブルラック約400m
令和元年10月~令和3年3月
14 字令和2年4月~令和3年8月
平成31年2月~令和2年12月
主任技術者
5 字現場代理人
工事主任(施工管理担当)
電気設備工事全般の施工管理(工程・安全管理)
22 字受変電設備・幹線設備の施工管理
電気設備工事の施工管理と協力会社の指導
エントランスの吹抜け(高さ約11m)の照明器具をLED器具に交換するため,高所作業車の作業床からの墜落の危険があった。
59 字屋上のキュービクル更新で,屋上端部付近にケーブルラックを設置するため,端部から墜落する危険があった。
作業計画を定めて作業指揮者を指名し,作業床の積載荷重と作業範囲を周知して,作業床上で脚立を使わせなかった。
53 字屋上端部から2m以内の作業範囲に仮設の手すりを設け,手すりの外へ身を乗り出さないよう作業手順を定めた。
高所作業車の設置位置の床に養生鋼板を敷いて段差をなくし,アウトリガーを張り出して転倒を防いでから上昇させた。
54 字屋上での作業前に職長が手すり・作業床の状態を点検し,強風時には作業を中止する基準を定めた。
外来の廊下の天井内で配線作業をする際,天井点検口の上で使う工具や撤去した照明器具が下の通路へ落下する危険があった。
57 字屋外のケーブルラックを高さ約5mの足場上で取り付けるため,ボルトや部材が下の通路に落下する危険があった。
作業箇所の下をパーティションで区画して立入禁止とし,監視人を配置して通行者を迂回させた。
44 字足場の作業床に幅木とメッシュシートを設け,部材や工具が足場の外へ落下しないようにした。
工具には落下防止用のひもを付けさせ,撤去した器具は手渡しせず袋に入れてロープで下ろさせた。
45 字部材は荷揚げ用の袋に入れて揚重し,作業床に仮置きする量を1日の使用量以下に制限した。
病院の運用中に受変電設備を更新するため,停電できる時間が深夜の短時間に限られ,切替え工事が予定どおり進まないおそれがあった。
62 字感染症対策で病棟への立入りが制限され,病棟の照明交換の作業日が確保できず工程が遅れるおそれがあった。
仮設の受変電設備を設けて負荷を順に切り替え,停電を伴う作業を細かく分けた。病院と停電日時を事前に協議して工程表に組み込み,前日までに予行を行った。
73 字病院と協議して病棟ごとの作業日を事前に確定させ,作業班を2班に増やして1日の施工量を増やし,空き日は共用部の作業に充てた。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 1-1 は1-2(墜落・飛来落下)と1-3(工程管理)の両方を書ける工事を選ぶ。運用中の施設の改修など,制約がある工事は工程管理の問題が書きやすい。
- 1-2 の根拠は労働安全衛生規則の墜落防止(第518条・第519条・第521条),高所作業車(第194条の9〜第194条の11),物体の落下(第536条 投下設備・監視人,第537条 防網・立入区域の設定)などである。2項目の対策4つはすべて異なる内容にする。
- 1-3 は工程管理上の問題と理由を1つあげ,仮設設備による段階的な切替え,作業の分割,関係者との事前協議,人員の増強など具体的な対策を書く。
同じ論点の過去問
令和3年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年10月17日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する