経験記述(墜落災害,感電災害)
これは1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年10月15日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した電気工事について,次の問に答えなさい。
1-1 経験した電気工事について,次の事項を記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事場所
(3) 電気工事の概要 (ア) 請負金額(概略の額) (イ) 概要
(4) 工期
(5) この電気工事でのあなたの立場
(6) あなたが担当した業務の内容
1-2 上記の電気工事の現場において,墜落災害が発生する危険性があると,あなたが予測した事項とその理由を2項目あげ,これらの労働災害を防止するために,あなたがとった対策を項目ごとに2つ具体的に記述しなさい。
ただし,対策の内容は重複しないこと。
なお,次のいずれか又は両方の記述については配点しない。
・保護帽の単なる着用のみの記述
・要求性能墜落制止用器具の単なる着用のみの記述
1-3 上記(1-1)の電気工事の現場において,電気工事に従事する労働者に感電災害が発生する危険性があると予測した作業内容とその理由をあげ,あなたがとった対策を具体的に記述しなさい。
(記述例は当サイトで作成した架空の工事です。工事名などの「○○」には実際の名称が入ります。)
解答欄
正解
○○県立△△高等学校体育館改築工事(電気設備工事)
25 字○○町△△公民館新築工事(電気設備工事)
○○株式会社△△倉庫新築電気設備工事
○○県△△市□□町6丁目
12 字○○県○○郡△△町
○○県○○市△△町2丁目
約9,500万円
8 字約6,000万円
約1億4,000万円
RC造一部S造地上2階・延べ面積2,900m²の体育館。キュービクル式高圧受電設備(300kVA),幹線・動力設備,アリーナ照明(高さ約12m)LED器具72台,非常放送設備,自動火災報知設備
96 字RC造地上2階・延べ面積1,800m²の公民館。キュービクル式高圧受電設備200kVA,幹線設備,照明器具380台,構内情報通信設備,自動火災報知設備
S造平屋・延べ面積7,500m²の倉庫。キュービクル式高圧受電設備750kVA,動力設備(シャッター・搬送機),高天井照明210台,自動火災報知設備
令和3年7月~令和4年11月
14 字令和4年2月~令和5年3月
令和3年4月~令和4年6月
現場代理人
5 字主任技術者
工事主任(施工管理担当)
電気設備工事全般の施工管理(工程・安全管理)
22 字受変電設備・照明設備の施工管理と安全管理
電気設備工事の施工管理と協力会社の安全指導
アリーナの天井(高さ約12m)の照明器具を高所作業車で取り付けるため,作業床からの墜落の危険があった。作業床を最大近くまで上昇させるため。
69 字ステージ上部のギャラリー(高さ約6m)で配線するため,手すりの低い箇所から墜落する危険があった。
作業計画を定めて作業指揮者を指名し,作業床の積載荷重と昇降範囲を周知して,作業床上での脚立の使用を禁止した。
54 字ギャラリーの手すりが低い箇所には,高さ95cm以上の仮設の手すりと中桟を設けてから作業させた。
アリーナの床に養生合板を敷いて段差をなくし,アウトリガーを張り出して高所作業車の転倒を防いでから上昇させた。
54 字ギャラリーへの昇降は固定のはしごを使わせ,資材はロープで荷揚げして手に物を持って昇降させなかった。
屋外の外灯用ポールに器具を取り付けるため,はしごを使った作業で墜落する危険があった。高さ約4mでの作業となるため。
57 字屋上のキュービクル周りの配線を屋上端部の近くで行うため,パラペットを越えて墜落する危険があった。
はしごによる作業をやめ,平坦な場所に高所作業車を据えて作業床から取り付けるよう作業方法を変更した。
49 字屋上端部から2m以内の範囲を区画し,作業はその外側で行い,区画内に入るときは手すりを設けてから作業させた。
作業前に職長が作業方法と危険箇所を周知し,作業中は監視人を配置して作業者の行動を確認させた。
46 字強風・降雨時には屋上での作業を中止する基準を定め,作業開始前に風速を確認して記録した。
既設の受電設備から新設のキュービクルへ切り替える作業で,高圧の充電部に近接して作業するため,誤って接近し感電するおそれがあった。
64 字仮設の分電盤から照明の試験点灯の電源をとる作業で,分電盤内の充電部に触れるおそれがあったため。
作業指揮者を定めて停電範囲を周知し,区分開閉器を開路して施錠・表示した。検電器で停電を確認し,短絡接地器具を取り付けてから作業させた。
67 字分電盤には施錠と取扱者の表示をして関係者以外に扱わせず,接続は分岐用遮断器を開いて検電してから行わせ,充電部には絶縁カバーを付けた。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 1-1 は墜落と感電の両方の危険がある工事を選ぶ。1-3 も1-1 の工事の現場で書くので,概要に受電設備の切替えや既設設備への接続などを含めると整合が取れる。
- 1-2 は墜落災害を2項目書く。根拠は労働安全衛生規則第518条(作業床),第519条(囲い・手すり・覆い),第521条(墜落制止用器具の取付設備),第526条(昇降設備),第527条・第528条(移動はしご・脚立),高所作業車の第194条の9〜第194条の11 などである。
- 1-3 は停電作業(安衛則第339条:開閉器の施錠・通電禁止の表示,残留電荷の放電,検電,短絡接地器具),作業指揮者(第350条),充電部の防護(第342条・第347条)などを書く。
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令和5年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年10月15日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する