経験記述(工程管理,品質管理)
これは1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月16日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した電気工事について,次の問に答えなさい。
1-1 経験した電気工事について,次の事項を記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事場所
(3) 電気工事の概要 (ア) 請負金額(概略の額) (イ) 概要
(4) 工期
(5) この電気工事でのあなたの立場
(6) あなたが担当した業務の内容
1-2 上記の電気工事の現場において,施工中に発生した又は発生すると予想した工程管理上の問題とその理由を2つあげ,これらの問題を防止するために,あなたがとった対策を問題ごとに2つ具体的に記述しなさい。
ただし,対策の内容は重複しないこと。
1-3 上記(1-1)の電気工事の現場において,施工の計画から引渡しまでの間の品質管理に関して,あなたが特に留意した事項とその理由をあげ,あなたがとった対策を具体的に記述しなさい。
(記述例は当サイトで作成した架空の工事です。工事名などの「○○」には実際の名称が入ります。)
解答欄
正解
(仮称)○○市△△複合施設新築工事(電気設備工事)
25 字○○株式会社△△研究所新築工事(電気設備工事)
○○県△△庁舎耐震改修工事(電気設備工事)
○○県○○市△△町1丁目
12 字○○県△△市□□町3丁目
○○県○○市△△区□□
約2億8,000万円
10 字約1億9,000万円
約1億3,000万円
SRC造地上9階・延べ面積16,500m²の複合施設。受変電設備(6.6kV,2,250kVA),非常用発電設備(500kVA),幹線設備,照明器具2,400台,自動火災報知設備,構内情報通信設備
98 字S造地上5階・延べ面積8,200m²の研究所。受変電設備(6.6kV,1,500kVA),実験用動力設備,照明器具1,100台,無停電電源設備(50kVA)
RC造地上6階・延べ面積9,600m²の庁舎の改修。受変電設備の更新(1,250kVA),幹線の更新,照明器具1,300台のLED化,非常照明設備
令和2年5月~令和3年12月
14 字令和3年1月~令和4年3月
令和元年11月~令和3年2月
監理技術者
5 字現場代理人
主任技術者
電気設備工事全般の施工管理(工程・品質管理)
22 字受変電設備・幹線設備の施工管理
電気設備工事の施工管理と協力会社の指導
建築の工程変更で天井ボード張りが前倒しとなり,天井内の配線と照明器具の取付けが間に合わなくなるおそれがあった。天井を塞ぐ前に配線を終える必要があるため。
76 字降雨が続き屋外の地中管路の掘削が進まず,引込み工事が受電予定日に間に合わないおそれがあった。掘削が天候に左右されるため。
建築と協議して階ごとの天井塞ぎの日程表を作り,天井内の配線と器具のつりボルト取付けを優先して先行させた。
52 字雨天時でも施工できるよう掘削区間を短く区切り,その日のうちに管路の敷設と埋戻しまで終えるようにした。
照明器具の配線にコネクタ付きのユニットケーブルを用い,現場での結線作業を減らして施工時間を短縮した。
50 字作業班を1班増やして掘削と管路敷設を並行して進め,天候の回復した日に施工量を確保した。
高圧配電盤の製作に時間がかかり,納期が受電前の試験工程に間に合わないおそれがあった。部品の調達が遅れていたため。
56 字他の設備業者と天井内の作業が重なり,ケーブルラックの取付けが遅れるおそれがあった。同じ場所で同時期に作業するため。
製造者と毎週納期を確認し,代替部品の使用を監督職員と協議して承諾を得て,製作期間を短縮した。
46 字空調・衛生設備と総合図を作成し,ケーブルラックの位置と施工順序を事前に決めて手戻りを防いだ。
盤の搬入までに二次側のケーブルを盤の位置まで敷設し,端末処理も済ませて搬入後の作業を短縮した。
47 字作業エリアと作業日を業者ごとに割り付けた週間工程表を作成し,毎日の調整会議で確認した。
高圧ケーブルの端末処理の品質の確保。施工が不適切だと部分放電で絶縁破壊し,受電後に停電事故を起こすおそれがあるため。
58 字照明器具の取付け位置の精度の確保。天井の割付けとずれると,器具の配列が乱れて意匠と照度分布に影響するため。
端末処理は製造者の講習を受けた技能者に行わせ,手順書どおりの寸法を確認した。処理後に絶縁抵抗測定と絶縁耐力試験を行い,結果を記録した。
67 字建築の天井伏図と照明器具の配置を重ねた総合図を作成して承諾を得た。墨出し後に器具の位置を確認し,取付け後に配列を目視で検査した。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 1-1 は工程・品質管理を自ら行った電気工事を選び,概要に1-2・1-3 で取り上げる設備(受変電・幹線・照明など)を含める。
- 1-2 は問題ごとに「何が・なぜ遅れるおそれがあったか」を書き,対策は全部で4つの異なる方法にする(関係者との工程調整,作業の先行・並行化,工場製作・ユニット化,人員の増強,総合図による事前調整など)。
- 1-3 は品質管理の事項と理由,対策(方法と確認の手段)を書く。高圧ケーブルの端末処理(標仕 第2編 2.10.4.2(4):導体・絶縁物・遮へい銅テープを傷つけない),絶縁抵抗・絶縁耐力の試験などが根拠になる。
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令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月16日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する