経験記述(墜落・飛来落下災害,感電災害)
これは1級電気工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年10月14日(日)実施) 問題1の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した電気工事について,次の問に答えなさい。
1-1 経験した電気工事のなかで,墜落災害又は飛来落下災害が発生する危険性があると予測した工事について,次の事項を記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事場所
(3) 電気工事の概要 (ア) 請負金額(概略額) (イ) 概要
(4) 工期
(5) この電気工事でのあなたの立場
(6) あなたが担当した業務の内容
1-2 上記の電気工事の現場において,墜落災害又は飛来落下災害が発生する危険性があると,あなたが予測した事項とその理由を2項目あげ,これらの労働災害を防止するためにあなたがとった対策を項目ごとに2つ具体的に記述しなさい。
ただし,2項目は,墜落災害2項目,飛来落下災害2項目,墜落災害及び飛来落下災害各1項目のいずれでもよいものとするが,対策の内容は重複しないこと。
また,保護帽の着用及び安全帯の着用のみの記述については配点しない。
1-3 上記(1-1)の電気工事に限らず,あなたの現場経験において,電気工事に従事する労働者に感電災害が発生する危険性があると,あなたが予測した作業内容とその理由をあげ,あなたがとった対策を具体的に記述しなさい。
(記述例は当サイトで作成した架空の工事です。工事名などの「○○」には実際の名称が入ります。)
解答欄
正解
○○市立△△小学校校舎改築工事(電気設備工事)
23 字(仮称)○○ビル新築工事のうち電気設備工事
○○株式会社△△工場増築電気設備工事
○○県○○市△△町2丁目
12 字○○県△△市□□町1丁目
○○府○○市△△区□□町
約1億2,000万円
10 字約8,500万円
約2億円
RC造地上3階・延べ面積5,200m²の校舎。受変電設備(6.6kV,キュービクル式500kVA),幹線・動力設備,電灯コンセント設備(照明器具620台),自動火災報知設備
86 字S造地上4階・延べ面積3,800m²の事務所。キュービクル式高圧受電設備300kVA,幹線設備,照明器具450台,構内情報通信設備,非常照明設備
S造平屋・延べ面積2,600m²の工場の増築。高圧受電設備の増設(変圧器300kVA),動力設備(電動機28台),照明設備,接地工事
平成28年7月~平成29年12月
16 字平成29年4月~平成30年3月
平成27年10月~平成28年9月
現場代理人
5 字主任技術者
工事主任(施工管理担当)
電気設備工事全般の施工管理(工程・品質・安全管理)
25 字受変電設備・幹線設備の施工管理
電気設備工事の施工管理と協力会社の指導
屋内運動場の天井(高さ約9m)の照明器具取付けを高所作業車で行うため,作業床からの墜落の危険があった。
51 字2階の電気室の床開口(ケーブル立上り用)の周辺で配線作業をするため,開口部から下階へ墜落する危険があった。
外壁沿いの幹線ケーブルラックを高さ約6mの枠組足場上で取り付けるため,足場の端から墜落する危険があった。
作業計画を定めて作業指揮者を指名し,作業床の積載荷重と手すりの状態を確認させ,作業床上で脚立等を使わせなかった。
56 字開口部には作業床の端から転落しないよう,手すり付きの囲いと「開口部注意」の表示を設けた。
高所作業車は床の開口部を鋼板で塞いだ平坦な場所に据え,アウトリガーを張り出して転倒を防いでから作業させた。
53 字作業開始前に高所作業車の作業床の操作装置・手すりの点検を行わせ,異常のないことを確認した。
屋上へ受変電設備(キュービクル)を移動式クレーンで地上約15mまでつり上げるため,つり荷が落下する危険があった。
56 字足場上でケーブルラックの部材を取り付ける際,ボルトや工具が下の通路へ落下する危険があった。
つり荷の下と旋回範囲をカラーコーンとバーで区画して立入禁止とし,監視人を配置して作業員の立入りを防いだ。
52 字足場の作業床に幅木と防網を設け,部材や工具が落下しないようにした。
玉掛け用ワイヤロープを作業前に点検し,有資格者に玉掛けさせ,地切り後に一旦停止して荷の安定を確認させた。
52 字工具には落下防止用のひもを付けさせ,部材は袋に入れて荷揚げし,作業床に仮置きする量を制限した。
既設の分電盤内で新設の分岐回路を接続する作業で,隣接する既設の充電部(200V)に手や工具が触れるおそれがあったため。
59 字キュービクルの増設工事で既設の高圧母線に近接して作業するため,充電部に接近して感電するおそれがあったため。
作業前に既設回路を停電し,主幹の遮断器に施錠と「通電禁止」の表示をして,検電器で無電圧を確認した。停電できない充電部は絶縁シートで覆った。
69 字作業指揮者を定めて停電範囲を周知し,高圧母線は停電・検電後に短絡接地器具を取り付け,近接する充電部には絶縁用防具を装着させた。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 1-1 は自分が施工管理をした電気工事を1つ選び,1-2 の墜落・飛来落下の危険が実際に生じうる工事にする。概要には建物の用途・構造・規模と,電気工事の設備・容量・数量を書き,1-2 の作業(高所の照明器具取付け,揚重など)がその工事に含まれていることが読み取れるようにする。
- 1-2 は「どの作業で・どこから・どのくらいの高さで」危険があるかと,その理由を書き,対策は項目ごとに2つ,すべて異なる内容にする。根拠になるのは労働安全衛生規則の墜落防止(第518条 作業床,第519条 囲い・手すり・覆い,第521条 墜落制止用器具の取付設備),高所作業車(第194条の9 作業計画,第194条の10 作業指揮者,第194条の11 転倒・転落の防止),物体の落下(第536条 投下設備・監視人,第537条 防網・立入区域の設定)などである。
- 1-3 は1-1 の工事に限らない。感電の危険がある作業内容と理由を書き,停電作業の措置(安衛則第339条:開閉器の施錠・通電禁止の表示・監視人,残留電荷の放電,検電,短絡接地器具),充電部の防護(第342条・第347条:絶縁用防具・絶縁用保護具)など具体的な対策を書く。
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平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級電気工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年10月14日(日)実施) 問題1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する