第38回 第1問 (1)論点:工事進行基準重要度 A
工事進行基準による完成工事高の計上(当期着工)
次の取引について仕訳を示しなさい。使用する勘定科目は下記の<勘定科目群>から選び、その記号(A〜H)と勘定科目を書くこと。
当期に着工した工事(請負金額 ¥60,000,000、工事原価総額の見積額 ¥48,000,000)について、工事進行基準を適用している。当期の工事原価発生額は ¥12,000,000 であった。当期の完成工事高を計上する。
A完成工事高B完成工事原価C未成工事支出金D完成工事未収入金E未成工事受入金F工事未払金G現金預金H工事損失引当金
解答欄
正解
| 記号 | 借方科目 | 金額 | 記号 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| D | 完成工事未収入金 | 15,000,000 | A | 完成工事高 | 15,000,000 |
解き方
- 進捗率を出す。当期発生原価 ÷ 見積総原価 = 12,000,000 ÷ 48,000,000 = 25%(原価比例法)。
- 完成工事高を出す。請負金額 × 進捗率 = 60,000,000 × 25% = 15,000,000。当期着工なので前期までの計上額を引く必要はない。
- 仕訳にする。収益の計上なので貸方は完成工事高。相手科目は、代金をまだ受け取っていないので完成工事未収入金(建設業では「売掛金」をこう呼ぶ)。
引っかけ:2年目以降の工事では「請負金額 × 累計進捗率 − 前期までの完成工事高」になります。また、前受金(未成工事受入金)があるときは、その分を先に充当してから残りを完成工事未収入金にします。