剰余金の配当と利益準備金の積立て
これは建設業経理士2級 第29回(2021年9月12日(日)実施) 第1問 (4)(配点 4点)の問題です。論点は「株式・配当・純資産」(重要度C・解答の形は記号+勘定科目+金額)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
次の各取引について仕訳を示しなさい。使用する勘定科目は下記の<勘定科目群>から選び、その記号(A〜X)と勘定科目を書くこと。
株主総会において、利益剰余金を財源として株主配当金を ¥300,000 支払うこととした。純資産の内訳は、資本金 ¥1,000,000、資本準備金 ¥150,000、利益準備金 ¥50,000、繰越利益剰余金 ¥2,500,000 である。
A現金B当座預金C有価証券D建物E建設仮勘定F社債発行費G社債H未成工事受入金J工事未払金K未払配当金L受取配当金M資本準備金N利益準備金Q繰越利益剰余金R社債利息S社債発行費償却T売上割引U仕入割引W有価証券売却益X有価証券売却損
解答欄
正解
| 記号 | 借方科目 | 金額 | 記号 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|---|---|
| Q | 繰越利益剰余金 | 330,000 | K | 未払配当金 | 300,000 |
| N | 利益準備金 | 30,000 |
解き方
- 配当金 300,000 は総会で決議した段階では未払いなので、貸方 未払配当金 300,000。
- 利益準備金の積立額は「配当額の 1/10」と「資本金の 1/4 − (資本準備金 + 利益準備金)」の小さいほう。配当額の 1/10 = 300,000 × 1/10 = 30,000。
- 積立限度 = 1,000,000 × 1/4 − (150,000 + 50,000) = 250,000 − 200,000 = 50,000。30,000 < 50,000 なので積立額は 30,000。貸方 利益準備金 30,000。
- 財源は繰越利益剰余金なので、借方 繰越利益剰余金 300,000 + 30,000 = 330,000。
引っかけ:利益準備金の積立てを忘れて借方を 300,000 にするミスが多い。積立ての限度額(資本金の 1/4 に達するまで)は資本準備金と利益準備金の合計で判定する。
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論点ページ:株式・配当・純資産の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→第29回の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した建設業経理士2級 第29回(2021年9月12日(日)実施) 第1問 (4)。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する