鉄筋工事

重要度 B問題3・問題4・問題5で出題過去問 7問

鉄筋工事は、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち7回で出題された論点です(収録162問中7問・重要度B)。出題されるのは問題3・問題4・問題5です。

要点:鉄筋の加工・組立て、かぶり厚さ、継手・定着、ガス圧接、機械式継手。

覚える要点

  • 鉄筋相互のあきは、粗骨材の最大寸法の1.25倍、25mm、隣り合う鉄筋の径の平均の1.5倍のうち最大のもの以上。柱・梁の主筋にD29以上を使うときは、主筋のかぶり厚さを径の1.5倍以上確保する(標仕5.3.5)。二つの1.5倍と1.25倍を取り違えない
  • 最小かぶり厚さは、土に接しない柱・梁・耐力壁(屋内)30mm、スラブ・耐力壁以外の壁(仕上げあり)20mm、土に接する柱・梁・スラブ・壁40mm、基礎60mm(標仕表5.3.6)。加工に用いるかぶり厚さは最小かぶり厚さに10mmを加えた値を標準とする
  • 鉄筋は継手部分と交差部の要所を径0.8mm以上の鉄線で結束し、スペーサー等で堅固に組み立てる(鋼製のスペーサーは型枠に接する部分を防錆処理)。スペーサーは一般にスラブで間隔0.9m程度、梁側面で1.5m程度に配置する
  • 帯筋・あばら筋の末端にはフックを付け、135°フックの余長は6d以上、90°は8d以上、180°は4d以上(標仕表5.3.1)。組立後のスラブ・梁には歩み板を置き渡し、鉄筋の上を直接歩かない
  • 手動ガス圧接の技量資格は一般に1種D25以下、2種D32以下、3種D38以下、4種D51以下。圧接は端面同士が密着するまで還元炎、密着後は中性炎で圧接面を中心に鉄筋径の2倍程度の範囲を加熱し、端面の処理は圧接作業当日に行う(標仕5.4.7・5.4.9)
  • 圧接箇所1か所につき鉄筋径程度の縮み代を見込んで加工する。鉄筋の種類が異なる場合(SD345とSD390は可)や径の差が7mmを超える場合は圧接しない。降雨・降雪・強風時は、風除け・覆い等を設けた場合を除き作業しない(標仕5.4)
  • 隣り合う継手の位置は、圧接継手で400mm以上、機械式継手で400mm以上かつカップラーの長さ+40mm以上ずらす(標仕表5.3.3)。機械式継手は告示第1463号に基づく性能のものとし、鉄筋端部に挿入マークを施す(標仕5.5.3)

勉強のしかた:問題4の記述(令和2年度までは問題3)と問題5で、あき・かぶり厚さ・スペーサー・ガス圧接・継手が繰り返し出る。標仕5章の数値を表にし、配筋検査で確かめる項目として留意事項を2つずつ書けるようにしておく。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、鉄筋工事で間違えやすい点を集めました。

  • 令和8年度 問題5 設問4:継手は応力の小さい位置に設けるのが原則で,そうでない場合に耐力を1.35倍に割り増す。グラウト50N/mm²・導入軸力30N/mm²の数値を組で覚える。
  • 令和6年度 問題5 設問4:あきの「1.25倍」は粗骨材の最大寸法に対する倍率。D29以上のかぶり厚さの「1.5倍」と取り違えない。
  • 令和5年度 問題4 設問2:スペーサーの材質(鋼製の防錆処理,プラスチック製の使用部位)は「材料(仕様,品質)」に当たるので避ける。
  • 令和4年度 問題5 設問4:炎の使い分けは「密着するまで還元炎,密着後は中性炎」。酸化炎は使わない。
  • 令和2年度 問題3 設問4:あきは「1.25倍・25mm・1.5倍」の最大値。かぶり厚さの「1.5倍」(D29以上)と取り違えない。
  • 令和元年度 問題3 設問2:鉄筋材料(規格・保管),加工(折曲げ・切断),ガス圧接に関する記述は除かれている。

この論点の問題

同じ問題で出る論点

問題3・問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。