鉄筋の手動ガス圧接
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月16日(日)実施) 問題5 設問4の問題です。論点は「鉄筋工事」(重要度B・解答の形は五肢択一・穴埋め)。採点すると、解き方 2 手順・選択肢 5 つそれぞれの解説・引っかけの指摘・現行の法令・基準との関係が読めます。
次の1.から8.の各記述において,[ ]に当てはまる最も適当な語句又は数値の組合せを,下の枠内から1つ選びなさい。
鉄筋のガス圧接を手動で行う場合,突き合わせた鉄筋の圧接端面間の隙間は[a]mm以下で,偏心,曲がりのないことを確認し,還元炎で圧接端面間の隙間が完全に閉じるまで加圧しながら加熱する。
圧接端面間の隙間が完全に閉じた後,鉄筋の軸方向に適切な圧力を加えながら,[b]により鉄筋の表面と中心部の温度差がなくなるように十分加熱する。
このときの加熱範囲は,圧接面を中心に鉄筋径の[c]倍程度とする。
解答欄
正解
正解:(3) a 2 ― b 中性炎 ― c 2
解き方
- 出題当時の標仕(令和4年版)5.4.9では,圧接器を取り付けたときの圧接端面間の隙間は2mm以下とし,偏心・曲がりのないものとする。圧接端面同士が密着するまでは,端面の酸化を防ぐため還元炎で加熱する。
- 端面が密着した後は,軸方向に適切な圧力を加えながら,熱効率のよい中性炎で圧接面を中心に鉄筋径の2倍程度の範囲を加熱し,鉄筋の表面と中心部の温度差をなくす。酸化炎は端面や表面を酸化させるので用いない。
選択肢ごとの解説
- (1)適当でない。端面密着後の加熱は中性炎で,加熱範囲は鉄筋径の2倍程度である。
- (2)適当でない。端面密着後の加熱は酸化炎ではなく中性炎で行う。
- (3)適当。2mm以下,中性炎,2倍程度である。
- (4)適当でない。圧接端面間の隙間は2mm以下である。
- (5)適当でない。隙間は2mm以下,加熱は中性炎,範囲は鉄筋径の2倍程度である。
引っかけ:炎の使い分けは「密着するまで還元炎,密着後は中性炎」。酸化炎は使わない。
現行法令との関係:標仕 令和7年版 5.4.9(1) では「鉄筋に圧接器を取り付けて加圧し,突き合わせた状態で隙間,偏心及び曲がりのないものとする」と改められ,「隙間は2mm以下」の数値の記述がなくなった。圧接端面の密着前は還元炎,密着後は中性炎で鉄筋径の2倍程度を加熱する規定は変わらず,この問題の答えは変わらない。
同じ論点の過去問
令和8年度 問題5 設問4鉄筋の機械式継手の性能
令和6年度 問題5 設問4鉄筋相互のあきと柱・梁主筋のかぶり厚さ
令和5年度 問題4 設問2バーサポート・スペーサー設置の留意事項
令和2年度 問題3 設問4鉄筋相互のあきとかぶり厚さ(誤りの訂正)
令和元年度 問題3 設問2鉄筋の組立ての施工上の留意事項
論点ページ:鉄筋工事の要点この論点の出題実績とよくある間違い
→令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月16日(日)実施) 問題5 設問4。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する