令和元年度 問題2論点:ダクトの施工重要度 B未着手

換気設備のダクト及びダクト付属品の施工の留意事項(コーナーボルト工法・拡大縮小と曲がり・風量調整ダンパ・吹出口)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月17日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「ダクトの施工」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

換気設備のダクト及びダクト付属品を施工する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) コーナーボルト工法ダクトの接合に関し留意する事項

(2) ダクトの拡大・縮小部又は曲がり部の施工に関し留意する事項

(3) 風量調整ダンパの取り付けに関し留意する事項

(4) 吹出口、吸込口を天井面又は壁面に取り付ける場合に留意する事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) コーナーボルト工法ダクトの接合に関し留意する事項 模範解答

四隅のボルト・ナットを確実に締め付け、共板フランジの押さえ金具は端部から150mm以内、間隔200mm以内とする。

57 字
別解

フランジ間にはガスケットを全周にすき間なく挟み、ダクト接合部の四隅の折り返し部はシール材でシールする。

スライドオンフランジの押さえ金具は、辺の長さが750mmを超え1,500mm以下の辺には2個を均等に取り付ける。

フランジ押さえ金具は専用のクリップ等を用い、四隅のボルト・ナットとともに締め付けて空気が漏れないようにする。

(2) ダクトの拡大・縮小部又は曲がり部の施工に関し留意する事項 模範解答

断面を変形させる場合の傾斜角度は、拡大部は15°以下、縮小部は30°以下とする。

40 字
別解

長方形ダクトの曲がり部の内側半径は半径方向の幅の1/2以上とし、とれない場合は案内羽根を設ける。

コイルやフィルターの前後で断面を変える場合は拡大部30°以下、縮小部45°以下とし、超える場合は整流板を設ける。

スパイラルダクトの曲がり部の内側半径は、ダクトの半径以上とする。

(3) 風量調整ダンパの取り付けに関し留意する事項 模範解答

風量調整ダンパは、曲がり部や分岐部の直後を避け、気流が安定する直管部に取り付ける。

41 字
別解

天井内などの隠ぺい部に取り付ける場合は、ダンパの操作と点検ができる位置に点検口を設ける。

送風機の吐出し口近くに付ける場合は、ダンパの羽根の軸を送風機の軸と直角の向きにして、気流の偏りを大きくしない。

開度指示が見やすく、ハンドルが操作できる向きに取り付け、取付け後に羽根が全開から全閉まで円滑に動くことを確かめる。

(4) 吹出口、吸込口を天井面又は壁面に取り付ける場合に留意する事項 模範解答

吹出口ボックスは吊りボルトで支持し、吹出口は天井下地材に堅固に固定して、天井板に荷重をかけない。

48 字
別解

照明器具やスプリンクラーヘッド、感知器などと重ならないよう、天井伏図で配置を調整して取り付ける。

壁面に取り付ける場合は、壁とのすき間をガスケット等でふさぎ、ダクトとの接続部から空気が漏れないようにする。

吹出口の周囲の天井が汚れないよう、天井面に密着させて取り付け、吹出し気流が天井面や障害物に当たらないようにする。

要点(書けていたものにチェック)(1) コーナーボルト工法ダクトの接合に関し留意する事項(2) ダクトの拡大・縮小部又は曲がり部の施工に関し留意する事項(3) 風量調整ダンパの取り付けに関し留意する事項(4) 吹出口、吸込口を天井面又は壁面に取り付ける場合に留意する事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編1.14.3.2:コーナーボルト工法ダクトは長辺1,500mm以下に適用し、共板フランジ工法又はスライドオンフランジ工法とする。公共建築設備工事標準図(コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例)では、四隅のコーナー金具をボルト・ナットで締め付け、フランジの中間は専用のフランジ押さえ金具(クリップ・ラッツ等)で押さえる。共板フランジの押さえ金具はダクト端部から150mm以内・間隔200mm以内、スライドオンフランジは辺の長さ450mm以下で0個、450mmを超え750mm以下で1個、750mmを超え1,500mm以下で2個。フランジ間にはガスケットを入れ、低圧ダクトでは接合部の四隅の折り返し部をシールする(Nシール)。
  2. (2) 同第3編1.14.1:ダクトの断面を変形させるときの傾斜角度は、拡大部15°以下、縮小部30°以下(コイル・フィルター等がある場合は拡大部30°以下、縮小部45°以下、超える場合は整流板)。長方形ダクトの湾曲部の内側半径は半径方向の幅の1/2以上とし、とれないときは案内羽根を設ける。スパイラルダクトは半径以上とする。急な拡大・曲がりは気流のはく離による圧力損失と騒音の原因になる。
  3. (3) 風量調整ダンパを曲がりや分岐の直後に付けると、偏った気流の中で羽根を絞ることになり、風量の調整がしにくく騒音も出やすい。気流の安定した直管部に取り付ける。送風機の吐出し口近くでは、気流は羽根車の回転面(送風機の軸と直角な面)の中で外周側に偏っているので、ダンパの羽根の軸を送風機の軸と平行にすると羽根を絞ったときに偏りがさらに大きくなる。軸を送風機の軸と直角にして取り付ける。同第3編2.3.3:ダンパーが隠ぺい部分に設置される場合は、点検口があることを確認する。
  4. (4) 吹出口・吸込口は天井や壁の下地材に堅固に取り付け、吹出口ボックスなどの重量は吊りボルトで支持して天井材に負担させない。天井面では照明器具・スプリンクラーヘッド・感知器などとの配置を天井伏図で調整する。取付けのすき間は、ガスケット(ユニバーサル形では3.0mm以上のスポンジゴム又はフェルト)でふさぐ。
引っかけ:工程管理・安全管理の事項(工期・墜落防止など)は書かない。数値は拡大15°・縮小30°、曲がりの内側半径は幅の1/2以上。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月17日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する