スパイラルダクトの施工の留意事項(差込接合・吊り支持・風量調節ダンパー・防火区画貫通)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「ダクトの施工」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
換気設備のダクトをスパイラルダクト(亜鉛鉄板製、ダクト径200mm)で施工する場合、次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
(1) スパイラルダクトの接続を差込接合とする場合の留意事項
(2) スパイラルダクトの吊り又は支持に関する留意事項
(3) スパイラルダクトに風量調節ダンパーを取り付ける場合の留意事項
(4) スパイラルダクトが防火区画を貫通する場合の貫通部処理に関する留意事項(防火ダンパーに関する事項は除く。)
解答欄
正解
継手を直管に差し込み、鋼製ビスで片側4本以上を固定し、継目全周にシール材を塗ってダクト用テープで二重巻きする。
55 字継手は直管の奥まで差し込み、鋼製ビスは周囲に均等に配置して固定し、継目を全周シールしてから二重にテープを巻く。
差込み継手の継目は空気が漏れやすいので、全周にシール材を塗布し、その上からダクト用テープを二重巻きとする。
横走りダクトは吊り間隔4,000mm以下とし、吊りバンドと吊りボルトで吊って、要所に振れ止め支持を設ける。
53 字径300mm以下なので厚さ0.6mmの亜鉛鉄板の帯状金物で吊ってもよいが、その場合は要所に振れ止め支持を設ける。
立てダクトは各階1箇所以上で形鋼による振れ止め支持(固定)を行い、ダクトの重量を床で受ける。
ダンパーは操作と点検ができる位置に設け、天井内に隠れる場合は近くに点検口を設けて、開度が確認できるようにする。
55 字ダンパーはエルボや分岐の直後を避けて気流の安定した直管部に設け、ダンパー部はダクトとは別に吊って支持する。
調節用ハンドルが操作しやすく開度指示の目盛りが見える向きに取り付け、風量調整後は開度を固定して印を付ける。
防火区画の貫通部とダクトとの隙間は、モルタル又はロックウール保温材で隙間なく充填する。
43 字保温するダクトの場合、防火区画の貫通部の保温はロックウール保温材とし、脱落しないよう押さえて施工する。
貫通部の隙間に可燃物を残さず、モルタルやロックウールなどの不燃材料で壁・床の両側から密実に埋める。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (1) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.2.3.2:スパイラルダクトの差込み継手とダクトの接合は、継手を直管に差し込み、鋼製ビスで周囲を固定し、継手と直管の継目全周にシール材を塗布した後、ダクト用テープで二重巻きにする。ビスの片側最小本数は、ダクト内径155mmを超え355mm以下で4本なので、径200mmは片側4本以上。
- (2) 同第3編2.2.2.4:スパイラルダクトの横走り管の吊り間隔は4,000mm以下。呼称寸法750以下は亜鉛めっき鋼板(厚さ0.8mm以上)の吊りバンドと吊り用ボルトの組合せでよく、呼称寸法300以下は厚さ0.6mmの亜鉛鉄板を帯状に加工したもので吊ってよいが、その場合は要所に振れ止め支持を行う。立てダクトは各階1箇所以上で振れ止め支持(固定)を行う。
- (3) 風量調節ダンパーは試運転調整で開度を調節し、その後も点検・再調整するので、操作・点検ができる位置に設ける。隠ぺい部分に設置する場合は点検口を設ける(同第3編2.3.3)。エルボ・分岐の直後は気流が乱れて調節が不安定になるので避ける。ダンパーなどの金物部は重いので支持する。
- (4) 建築基準法施行令第112条の準耐火構造の防火区画等をダクトが貫通する場合は、貫通部とダクトの隙間にモルタル又はロックウール保温材を充填する。保温が必要なダクトは、その貫通部の保温をロックウール保温材とし、脱落防止の措置を講ずる(同第3編2.2.1)。防火ダンパーと防火区画の間のダクトを厚さ1.5mm以上の鋼板とすることは防火ダンパーに関する事項なので、この設問では除かれている。
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令和4年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年11月20日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する