総合評価の手法(指数法・考課法・レーダー・チャート・判別分析・企業評価法)

重要度 B第1・2問で出題過去問 6問

総合評価の手法(指数法・考課法・レーダー・チャート・判別分析・企業評価法)は、建設業経理士1級 財務分析の第29〜39回(11回)のうち5回で出題された論点です(収録78問中6問・重要度B)。出題されるのは第1問・第2問です。

要点:点数化による方法には指数法(ウォールが開発、標準比率との比較で100を超えるか)と考課法(経営考課表に実績値を当てはめる。経営事項審査もこの一種)がある。図形化にはレーダー・チャート法、多変量解析にはアルトマンの判別式がある。財務諸表データに基づく企業評価法には純資産価額法・収益還元価値法がある。

覚える要点

  • 点数化による方法:指数法(ウォールが開発。比率を選びウェイト合計100の標準比率と比べ、合計が100を上回るかで判定。低いほど良い比率は分子分母を逆にする)と考課法(経営考課表に実績値を当てはめて点数化。経営事項審査が例)。
  • 図形化による方法:レーダー・チャート法(円形に指標を記入し平均値との乖離を凹凸で見る。平均値の選択で評価が変わる)。
  • 多変量解析:アルトマンの企業倒産予測の判別式。財務諸表データに基づく企業評価法:純資産価額法・収益還元価値法(平均利益÷利子率、永久継続の仮定)。
  • 指数法の留意点は採用比率・ウェイト・基準比率の妥当性(恣意性)。「すべての指標は基準比率を超えれば良好」は誤り。

勉強のしかた:第1問の記述と第2問の正誤・用語選択で出る。4つの方法と開発者名・判定基準(100を超えるか・平均との乖離)をカードにし、指数法と考課法の違いを一文で言えるようにする。

この論点の引っかけ・間違えやすい点

収録している過去問の解説から、総合評価の手法(指数法・考課法・レーダー・チャート・判別分析・企業評価法)で間違えやすい点を集めました。

  • 第39回 第2問:【7】は「1(コ)」「10(サ)」と迷いやすいが、ウォールの指数法は標準企業の指数を 100 として評点化する。【9】は「クモの巣(タ)」がひっかけで、用語としてはレーダー・チャート法。【11】は「オールソン(ウ)」ではなくアルトマン。
  • 第38回 第2問 2:「すべての指標は基準比率を超えれば良好」という言い切りがひっかけ。固定比率は固定資産÷自己資本で低いほど良い指標なので、超えれば良好とはならない。
  • 第37回 第1問 問1:指数法(標準比率を100とした指数で評価)と混同しやすい。考課法は「ランク別の配点表に実績を当てはめる」点が特徴で、経営事項審査が例であることを落とさない。
  • 第37回 第1問 問2:「一つあげて」なので複数を並べて説明が薄くなると要点を落とす。純資産価額法を選ぶなら、資産を時価等で評価替えして負債を控除した純資産額を評価額とする計算まで書く。
  • 第34回 第2問 4:レーダー・チャート法は点数化ではなく図形化による方法である。指数法(ウォール)や考課法など点数化による方法と混同しないこと。
  • 第32回 第1問 問1:「比率を点数化して合計する」だけでは、合計100の標準比率と100を上回るか否かの判定が抜ける。留意点(恣意性)まで書く。固定比率のように低いほどよい指標は分子分母を逆にして評点化する。

この論点の問題

同じ大問で出る論点

第1・2問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。

出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。