多翼送風機(呼び番号3)を据え付ける場合の留意事項
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
呼び番号3の多翼送風機を据え付ける場合の留意事項を、4つ解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
ただし、コンクリート基礎、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
解答欄
正解
送風機は水準器で羽根車の軸の水平を確認し、ライナーで調整して水平に据え付け、アンカーボルトで固定する。
51 字据付け後に水準器で送風機本体と軸の水平を確かめ、傾きがあればライナーを挿入して調整する。
アンカーボルトは基礎に堅固に固定し、ナットは緩まないよう二重ナットなどで締め付ける。
送風機と電動機のプーリーは、外側面に直定規や水糸を当てて一直線になるよう芯出しを行う。
43 字Vプーリーの芯がずれるとVベルトが偏って摩耗し振動の原因となるので、両プーリーの溝の中心を一直線にそろえる。
電動機はスライドベースに載せ、送風機の軸と電動機の軸を平行にして、プーリーの芯出しを行う。
Vベルトの張りは、ベルトの中央を指で押したときにベルトの厚さ程度たわむように電動機の位置で調整する。
50 字Vベルトは張りすぎると軸受けを傷め、緩すぎるとスリップするので、適正なたわみになるよう張りを調整する。
Vベルトを複数本掛ける場合は長さのそろったものを用い、張りが均一になるように調整する。
送風機とダクトの接続にはたわみ継手を用い、送風機の振動がダクトに伝わらないようにする。
43 字吐出し口の直後にエルボを設ける場合は、送風機の回転方向に合わせて曲げ、吐出し口から十分な直管部をとる。
防振基礎とする場合は、地震時の移動や転倒を防ぐため、耐震ストッパーを設ける。
軸受けへの給油やVベルトの交換・点検ができるよう、送風機の周囲に保守点検スペースを確保する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- 呼び番号は羽根車の外径で表す送風機の大きさで、多翼送風機(シロッコファン)では羽根径150mmを呼び番号1とする。呼び番号3は羽根径約450mmで、Vベルト駆動の床置形として、コンクリート基礎(標準基礎又は防振基礎)の上に据え付けるのが一般的である(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.18.1(1)(2)。天井吊りでブレースによる振れ止めだけでよいのは呼び番号2未満の小形のもの)。ただし書きでコンクリート基礎・工程管理・安全管理は除かれているので、据付けの精度・駆動部の調整・ダクトとの接続などを書く。
- 水平の確保:送風機の軸が傾くと軸受けに無理な力がかかり、振動・騒音の原因になる。据付け後に水準器で水平を確かめ、ライナー(くさび)で調整してアンカーボルトで固定する。
- プーリーの芯出しとVベルトの張り:送風機と電動機の軸を平行にし、両方のVプーリーの外側面に直定規や水糸を当てて一直線にそろえる。Vベルトはベルトの中央を指で押してベルトの厚さ程度たわむ張りに調整する。張りすぎると軸受けの損傷やベルトの早期の劣化、緩すぎるとスリップによる風量不足や摩耗の原因になる。
- ダクトとの接続:遠心送風機とダクトの接続にはたわみ継手を用いる(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第3編2.1.18.1(4))。吐出し口の直後でダクトを曲げる場合は送風機の回転方向に合わせて曲げ、直管部を羽根径の1.5倍程度以上とる。防振基礎の場合は耐震ストッパーを設ける。
- ほかに、軸受けへの給油やベルト交換ができる保守点検スペースの確保、吸込口にダクトを接続しない場合の保護金網の取付け(同第3編2.1.18.1(4)なお書き)なども留意事項になる。
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平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する