令和6年度 問題4 設問1論点:機器の据付け重要度 B未着手

空冷ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機の留意事項(屋内機・屋外機の配置・フレア接合・真空引き)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月17日(日)実施) 問題4 設問1の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題4】業務用の空冷ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機の屋内機(天井カセット形)を事務室内に設置し、屋外機を屋上に設置する場合、次の設問1及び設問2の答えを解答欄に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 屋内機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項

(2) 冷媒管(断熱材被覆銅管)のフレア接合に関する留意事項

(3) 屋外機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項

(4) 冷媒配管の気密試験終了後の真空引き作業に関する留意事項

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 屋内機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項 模範解答

屋内機の近くに点検口を設け、エアフィルターの清掃やドレンパン・ドレンポンプの点検ができる保守スペースを確保する。

56 字
別解

吹出し気流が室内に均一に届くよう、照明器具や梁、間仕切りで気流が妨げられない位置に配置する。

吹出し空気を直接吸い込まないよう、壁や他の屋内機から十分離して配置し、気流のショートサーキットを防ぐ。

屋内機は水平に吊り、ドレン管の勾配(1/100以上)が確保できる位置に配置する。

(2) 冷媒管(断熱材被覆銅管)のフレア接合に関する留意事項 模範解答

フレア加工は専用工具で行い、フレア面に傷やごみがないことを確かめ、トルクレンチで規定のトルクで締め付ける。

53 字
別解

フレアナットは機器付属のものを使い、フレア面に冷凍機油を薄く塗って、手で数回ねじ込んでから締め付ける。

締付け後は接合部にすき間ができないよう断熱材を突き合わせ、断熱テープを巻いて結露を防ぐ。

銅管はパイプカッターで直角に切断してばりを取り、切りくずを管内に入れないようにしてからフレア加工する。

(3) 屋外機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項 模範解答

屋外機の吹出し空気を再び吸い込まないよう、周囲の壁や他の屋外機との間にメーカー指定以上の空間をとる。

50 字
別解

点検や部品交換ができるよう、屋外機の前面・側面にメーカーが指定する保守スペースを確保する。

強風や積雪で運転が妨げられない位置とし、吹出し方向が隣地や窓に向かないように配置する。

屋外機を複数台並べる場合は、互いの吹出し空気を吸い込まない向きと間隔で配置する。

(4) 冷媒配管の気密試験終了後の真空引き作業に関する留意事項 模範解答

真空ポンプで-100.7kPa以下まで真空引きし、到達後も1時間以上続けて配管内の水分を蒸発させて取り除く。

54 字
別解

真空ポンプは逆流防止アダプター付きのものを用い、停止時に真空ポンプ油が冷媒配管に逆流しないようにする。

真空引き後、1時間程度放置して真空計の指示が上がらないことを確かめ、水分の残りや漏れがないことを確認する。

液管とガス管の両方の操作弁から真空引きし、真空度は精度のよい真空計で確認する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 屋内機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項(2) 冷媒管(断熱材被覆銅管)のフレア接合に関する留意事項(3) 屋外機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項(4) 冷媒配管の気密試験終了後の真空引き作業に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 天井カセット形の屋内機は天井内に吊るので、エアフィルターの清掃やドレンパン・ドレンポンプ・電気部品の点検ができるよう点検口と保守スペースを確保する。吹出し気流が照明器具や梁で妨げられず、室内に均一に行き渡る位置とし、吹出し空気を直接吸い込まない(ショートサーキットしない)よう壁などから離す。
  2. (2) フレア接合は、銅管を直角に切断してばりを取り、専用のフレアツールで規定の寸法に加工する。フレア面の傷やごみは冷媒漏れの原因になるので確認し、トルクレンチで規定のトルクで締め付ける(締め過ぎるとフレアが割れる)。接合部は点検できる位置とし(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.6(4))、気密試験後に断熱材を隙間なく施工して結露を防ぐ。
  3. (3) 空冷式の屋外機は外気と熱を交換するので、吹出し空気を再び吸い込むと能力が下がり、高圧カットなどで停止する。周囲の壁や他の屋外機との間に製造者の指定する空間をとり、点検・部品交換の保守スペースも確保する。強風・積雪の影響や、騒音・吹出し空気が隣地や窓に向かないことにも配慮する。
  4. (4) 気密試験の後、真空ポンプで配管内を真空にして水分や空気を除く(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.9.2(1)(オ) 高真空蒸発脱水処理)。水分が残ると、膨張弁での凍結や冷凍機油の劣化の原因になる。一般に-100.7kPa(ゲージ圧)以下まで引き、到達後も1時間以上真空引きを続け、その後放置して真空度が戻らないことを確かめる。真空ポンプ油の逆流を防ぐため、逆流防止アダプター付きの真空ポンプを用いる。
引っかけ:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている。(1)・(3) は「運転又は保守管理の観点」の配置で、据付けの強度(アンカーボルトなど)ではない。(4) は気密試験そのものではなく、その後の真空引きの留意事項。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和6年度(2024年11月17日(日)実施) 問題4 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する