車いす使用者用洗面器の軽量鉄骨ボード壁への取付けの留意事項(設置高さ・取付け・給排水管との接続・調整)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月17日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
車いす使用者用洗面器を軽量鉄骨ボード壁(乾式工法)に取り付ける場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
(1) 洗面器の設置高さに関し留意する事項
(2) 洗面器の取り付けに関し留意する事項
(3) 洗面器と給排水管との接続に関し留意する事項
(4) 洗面器設置後の器具の調整に関し留意する事項
解答欄
正解
床面から洗面器の上端までを750mm程度とし、洗面器の下に車いすのひざが入る空間を確保する。
46 字設置高さは設計図書で確認して壁に墨出しし、洗面器下部に車いすのひざとフットサポートが入る高さを確保する。
洗面器の下端から床面までを600〜650mm程度あけて車いすのひざが入るようにし、上端は750mm程度とする。
軽量鉄骨下地にアングル加工材又は堅木の当て木を取り付け、これにブラケット(バックハンガー)を堅固に固定する。
54 字陶器の上面を水平に、がたつきのないよう固定し、使用者が手をついて体重をかけても外れない強度とする。
ボードだけにねじ止めせず、下地の補強材にねじが効いていることを確認し、取付け後にがたつきがないことを確かめる。
排水はひざ下の空間を確保できるP形トラップで壁排水とし、器具排水口と排水金具の隙間に耐熱性不乾性シール材を詰める。
57 字トラップと塩ビ管は専用の排水アダプタを接着接合し、パッキンをはさんで袋ナットで漏水のないよう固定する。
給水・給湯管は止水栓を介して接続し、ひざが当たらないよう壁際に納め、給湯管には保温を施してやけどを防ぐ。
止水栓で吐水量を調整し、水はねがなく適正な流量で吐水するようにする。
34 字自動水栓はセンサーの感知範囲を調整し、手を差し出すと確実に吐水し、手を離すと止水することを確認する。
混合水栓の湯温を調整し、ポップアップ式排水栓が円滑に開閉して排水が滞らず、接続部から漏水しないことを確かめる。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (1) 公共建築設備工事標準図(衛生器具の取付け高さ)では、床面から洗面器の前縁上端までの標準取付け高さは、一般の洗面器が750〜800mm、車椅子使用者用洗面器が750mmとされている。車いす使用者が正面から近づけるよう、洗面器の下にひざが入る空間(高さ600〜650mm程度)を確保し、配管やトラップがこの空間を狭めないようにする。
- (2) 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.1.1:壁付け器具を金属製パネル又は軽量鉄骨ボード壁等に取り付ける場合は、アングル加工材又は堅木材当て木等を取り付ける。同第5編2.1.4:所定の位置にブラケット又はバックハンガーを取り付け、陶器上面が水平、かつ、がたつきのないよう固定する。車いす使用者は洗面器に手をついて体を支えることがあるので、その荷重に耐えるよう下地を補強する。
- (3) 同第5編2.1.4:器具排水口周辺と排水金具との隙間には耐熱性不乾性シール材を詰め、漏水のないように締め付ける。洗面器の排水トラップと塩ビ管の接続は、専用の排水アダプタと塩ビ管を接着接合し、パッキンをはさみ込み、袋ナットで固定する。身体障害者用洗面器の附属品はP形洗面器トラップ(ポップアップ式)で、壁排水とすることでひざ下の空間を確保できる。
- (4) 器具の設置後は、止水栓で吐水量を調整して水はねを防ぎ、自動水栓はセンサーの感知範囲、混合水栓は湯温を調整する。あわせて排水栓の作動、排水の流れ、接続部の漏水の有無を確認する。
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令和元年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年11月17日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する