令和2年度 問題2論点:機器の据付け重要度 B未着手

空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機(床置き直吹形)の設置の留意事項(屋内機の配置・基礎・ドレン配管・屋外機の配置)

これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題2の問題です。論点は「機器の据付け」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機(床置き直吹形、冷房能力20kW)を事務室内に設置する場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に記述する。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) 屋内機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項

(2) 屋内機の基礎又は固定に関する留意事項

(3) 屋内機廻りのドレン配管の施工に関する留意事項

(4) 屋外機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) 屋内機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項 模範解答

吸込口・吹出口の前に障害物がない位置とし、フィルター清掃や点検ができる保守空間を機器の前面に確保する。

51 字
別解

吹出し空気が室全体に行き渡り、吹出し空気を直接吸い込むショートサーキットが起きない位置に配置する。

吹出し気流が執務者に直接当たらず室内に均一に届くよう、室の短辺側の壁際などに配置する。

機器の前面・側面に製造者が指定する点検・修理用の空間を確保し、部品の交換ができるようにする。

(2) 屋内機の基礎又は固定に関する留意事項 模範解答

地震時に転倒しないよう、屋内機は床にアンカーボルトで固定し、背の高い機器は頂部も壁に固定する。

47 字
別解

屋内機は水平に据え付け、ドレン管の勾配が取れる高さの架台又はコンクリート基礎の上にボルトで固定する。

振動が床に伝わらないよう防振パッドを敷いて据え付け、移動や転倒を防ぐためアンカーボルトで固定する。

(3) 屋内機廻りのドレン配管の施工に関する留意事項 模範解答

ドレン管は1/100以上の下り勾配とし、送風機の全静圧以上の封水深のトラップを設けて間接排水とする。

50 字
別解

ドレン管には送風機の静圧に応じた空調機用トラップを設け、排水口空間をとって間接排水とする。

室内のドレン管は結露しないよう保温し、1/100以上の勾配で逆勾配やたるみのないように配管する。

施工後に屋内機のドレンパンに注水し、排水が滞りなく流れ、接続部から漏れがないことを確認する。

(4) 屋外機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項 模範解答

吸込み面・吹出し面の前方に十分な空間をとり、吹き出した空気を再び吸い込まない通風のよい場所に置く。

49 字
別解

点検・修理のための保守空間を確保し、複数台を並べるときは互いの吹出し空気を吸い込まない間隔とする。

積雪や落葉で吸込口がふさがれない場所とし、積雪地では架台で高くし防雪フードを設ける。

冷媒配管の長さと屋内機との高低差が製造者の許容値以内となる位置に配置する。

要点(書けていたものにチェック)(1) 屋内機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項(2) 屋内機の基礎又は固定に関する留意事項(3) 屋内機廻りのドレン配管の施工に関する留意事項(4) 屋外機の配置に関し、運転又は保守管理の観点からの留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 床置き直吹形の屋内機は、機器の吹出口から直接室内に吹き出し、下部などの吸込口から吸い込む。吸込口・吹出口の前に家具や間仕切りがあると風量が落ち、吹出し空気を再び吸い込むショートサーキットで能力が出なくなる。フィルターの清掃や送風機・熱交換器の点検のため、機器の前面・側面には製造者が指定する保守空間を確保する。
  2. (2) 冷房能力20kWの床置形は背が高く重心も高いので、地震時に転倒しないよう、床にアンカーボルトで固定し、必要に応じて頂部を壁に支持金物で固定する。ドレン管の勾配を確保するため、必要な高さの架台・基礎の上に水平に据え付ける。
  3. (3) 空気調和用機器の排水は間接排水とし、排水口空間を設ける(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第2編2.4.8(2)(3))。パッケージ形空気調和機のドレン管には、送風機の全静圧以上の落差をとった空調機用トラップを設ける(同第2編2.4.8(6))。ドレンパンが負圧になる機器でトラップの封水が足りないと、排水されずにドレンパンからあふれる。ドレン管の勾配は、原則として1/100以上とする(同第2編2.6.1(4))。室内の露出部は結露防止の保温を行う。
  4. (4) 屋外機は、吹き出した温風(冷風)を自ら吸い込むショートサーキットを防ぎ、熱交換に十分な通風が得られる場所に置く。吸込み面・吹出し面の前方や機器の周囲には製造者が指定する空間をとり、点検・修理のための保守空間も確保する。冷媒配管の長さ・高低差は製造者の許容値以内とする。
引っかけ:工程管理と安全管理に関する事項(搬入の手順・揚重作業の安全など)は除くとされている。(1)と(4)は「運転又は保守管理の観点」に限られるので、据付けの固定方法などをここに書かない。(3)のドレン配管は勾配・トラップ・間接排水が基本である。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 令和2年度(2020年11月15日(日)実施) 問題2。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する