有価証券
重要度 C第1・2・5問で出題過去問 7問
有価証券は、建設業経理士2級の第29〜39回(11回)のうち7回で出題された論点です(収録142問中7問・重要度C)。出題されるのは第1問・第2問・第5問です。
要点:売買目的有価証券は期末に時価評価し、評価損益を計上する。売却損益は帳簿価額との差。端数利息の処理。
覚える要点
- 売買目的有価証券の売却損益=売却価額−売却株数×帳簿単価。所有株数ではなく売却株数で減らす。取得時の手数料は取得原価に含め、売却時の手数料は手取額から引く。
- 他社の社債を買ったときは投資有価証券(または有価証券)で、自社発行の「社債」勘定は使わない。取得原価=額面×買入価格÷100。
- 端数利息=額面×年利×前利払日の翌日から売買日までの日数÷365。買い手は有価証券利息の借方に計上し、取得原価に含めない。
- 売買目的有価証券は期末に時価評価し、差額を有価証券評価損益にする。
- 市場価格のない株式は1株当たり純資産(実質価額)が取得原価の50%以上下落したら投資有価証券評価損で切り下げる。
勉強のしかた:第1問の仕訳が中心で、端数利息の日数計算(31日・92日など)が差になる。取得原価に含めるもの・含めないものを一覧にして、売却と評価の仕訳をセットで解く。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、有価証券で間違えやすい点を集めました。
- 第39回 第1問 (2):市場価格のない株式は時価ではなく 1株当たり純資産(実質価額)で判断する。売却していないので投資有価証券売却損(Y)ではない。金額は 1株当たりの差額 200 ではなく 3,000 株分 600,000。
- 第36回 第1問 (2):端数利息の日数は「前利払日の翌日から売買日まで」で数える(4月30日+5月31日+6月30日+7月1日の1日=92日)。年利1.46%は 365日で割り切れるように設定されている(1日あたり 320円)。社債利息(Y)は自社が発行した社債の利息であり、ここでは使わない。
- 第35回 第2問 (3):取得時の手数料は取得原価に含める(1 株 300 で計算すると簿価 600,000 になり 234,000 で誤り)。売却時の手数料は手取額から引いて損益に反映させる。「経済関係を良好にする目的」の株式は投資有価証券だが、売却損益の計算方法は同じ。
- 第34回 第1問 (1):12,000 株は所有株数であって売却株数ではない。売却した 3,000 株分だけを帳簿価額で減らす。売却額が帳簿価額を下回るときは有価証券売却損(借方)になる。
- 第33回 第1問 (3):勘定科目群にある「社債」「社債利息」は自社発行のときの科目。買い入れた側は投資有価証券と有価証券利息を使う。端数利息の日数は 4月1日から買入日 5月1日までを数えて 31 日にする(30 日で計算すると 7,500 になり不正解)。
- 第31回 第1問 (1):「社債」(K)は自社が発行した社債の負債勘定なので、他社の社債を買った場合には使わない。端数利息を取得原価に含めて 9,850,000 とするのも誤り。
この論点の問題
非上場株式(投資有価証券)の実質価額の著しい下落による評価損第39回 第1問 (2)
公社債の買入れ(端数利息の支払い)第36回 第1問 (2)
株式の一部売却損益(取得時手数料と売却時手数料)第35回 第2問 (3)
売買目的有価証券の一部売却(売却益)第34回 第1問 (1)
社債の買入れ(端数利息の支払い)第33回 第1問 (3)
社債の買入れ(投資有価証券)と端数利息第31回 第1問 (1)
売買目的有価証券の一部売却(売却損)第29回 第1問 (2)
同じ大問で出る論点
第1・2・5問では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが第29〜39回の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。