防水・シーリング
重要度 B問題4・問題5で出題過去問 7問
防水・シーリングは、1級建築施工管理技士 第二次検定の平成30年度〜令和8年度(9回)のうち7回で出題された論点です(収録162問中7問・重要度B)。出題されるのは問題4・問題5です。
要点:アスファルト防水・改質アスファルトシート防水・合成高分子系シート防水・塗膜防水、シーリング工事。
覚える要点
- アスファルト防水の平場はルーフィング類を空隙・気泡・しわが生じないよう押し均して密着させ、継目は幅方向・長手方向とも100mm以上重ねて水下側を下にする。上下層の継目は同一箇所とせず、立上りは平場と別に張って平場に150mm以上張り掛ける(標仕9.2.4)
- 出隅・入隅は平場に先立ち幅300mm以上のストレッチルーフィングを最下層に増張りする。打継ぎ箇所は幅50mm程度の絶縁用テープの上に幅300mm以上の増張り、プレキャスト部材の目地は両側に100mm程度ずつ張り掛けて絶縁増張りとする
- アスファルトの溶融温度の上限は製造所の指定する温度とし、同一アスファルトの溶融を3時間以上続けない(標仕9.2.4)。環境対応低煙低臭型の溶融温度の上限は一般に240℃程度
- 保護コンクリートの伸縮目地は立上りの仕上り面から600mm程度、中間部は縦横3,000mm程度に割り付けて立上りに達するものとし、入隅には成形緩衝材を設ける。溶接金網の重ねは1節半以上かつ150mm以上、厚さはこて仕上げで80mm以上(標仕9.2.5)
- 改質アスファルトシート防水の出隅・入隅の増張りは幅200mm程度、重ね幅は100mm以上。トーチ工法はシート裏面と下地をあぶって裏面の改質アスファルトを溶かして密着させ、種別により立上り際の500mm程度は全面密着させる(標仕9.3.4)
- 合成高分子系ルーフィングシートの重ね幅は、加硫ゴム系が100mm以上、塩化ビニル樹脂系が40mm以上で、塩化ビニル樹脂系は熱風融着又は溶剤溶着で接合して端部を液状シール材でシールする(標仕9.4.4)
- シーリングは被着面を乾燥・清掃してプライマーを塗り、目地が深ければバックアップ材、所定の深さならボンドブレーカーで二面接着とする。動きの小さい打継ぎ目地・ひび割れ誘発目地等は三面接着とすることができ、充填はプライマー塗布後、指定時間内に行う(標仕9.7.4)
勉強のしかた:問題4の記述と問題5の五肢択一で、アスファルト防水の張付けと増張り、保護層、シート防水の接合が繰り返し出る。標仕9章の重ね幅・増張り幅・目地割りの数値を工法ごとに表にし、下地・増張りが除外された設問でも書ける平場の張り方を2つ以上用意する。
この論点の引っかけ・間違えやすい点
収録している過去問の解説から、防水・シーリングで間違えやすい点を集めました。
- 令和8年度 問題4 設問1:材料の保管,気象条件による作業中止,完了後の養生,安全の記述は除外。設問1.から4.で同じ内容(例:「接着剤を拭き取る」)を繰り返さない。
- 令和7年度 問題5 設問1:打継ぎ部や目地部は下地の動きで防水層が切れないよう,下地に接着させない「絶縁」とする。「補強」と取り違えない。
- 令和5年度 問題5 設問1:加硫ゴム系「100mm・接着剤・テープ状シール材」と塩化ビニル樹脂系「40mm・溶着(熱風)・液状シール材」を対で覚える。
- 令和4年度 問題4 設問1:材料の仕様(断熱材の種類・溶接金網の規格)や下地の勾配だけを書くと除外事項に当たる。
- 令和3年度 問題5 設問1:立上り際の「500mm程度」は,アスファルト防水の絶縁工法やトーチ工法の断熱露出仕様でも共通の数値。
- 令和元年度 問題4 設問1:低煙低臭型は「低温で溶かして煙を減らす」アスファルト。300℃は高すぎる。
この論点の問題
アスファルトルーフィング類の平場の張付け令和8年度 問題4 設問1
アスファルト防水の増張り令和7年度 問題5 設問1
塩化ビニル樹脂系シート防水の接合令和5年度 問題5 設問1
屋根保護防水断熱工法の保護層の施工令和4年度 問題4 設問1
改質アスファルトシート防水(断熱露出・立上り際)令和3年度 問題5 設問1
アスファルト防水密着工法(増張り・溶融温度)令和元年度 問題4 設問1
屋上アスファルト防水(平場のルーフィング類の張付け)平成30年度 問題4 設問1
同じ問題で出る論点
問題4・問題5では次の論点も問われます(問題の多い順)。まとめて対策すると得点が安定します。
出題実績は資格試験対策.netが平成30年度〜令和8年度の収録問題を集計したものです。要点と解説は当サイトの独自コンテンツです。最終更新 。