内装仕上げ工事のネットワーク工程表(作業内容・総所要日数・班数・工程の見直し)
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年10月14日(日)実施) 問題5の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は五肢択一・穴埋め)。採点すると、解き方 6 手順・引っかけの指摘が読めます。
市街地での事務所ビルの建設工事において,事務室の内装仕上げ工事について各階を施工量のほぼ等しいA工区とB工区に分けて工事を行うとき,右の内装仕上げ工事工程表(3階部分)に関し,次の1.から3.の問いに答えなさい。
工程表は作成中のもので,検査や設備関係の作業については省略している。
各作業の内容は作業内容表のとおりであり,Aで始まる作業名はA工区の作業を,Bで始まる作業名はB工区の作業を示すが,作業A8及び作業B8については作業内容を記載していない。
なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。
また,各作業を担当する作業班は複数の作業を同時に行わず,各作業は先行する作業が完了してから開始するものとする。
〔工事概要〕
用途:事務所
構造・規模:鉄筋コンクリート造地下1階,地上6階,延べ面積3,200m²
仕上げ:床は,フリーアクセスフロア下地タイルカーペット仕上げ
間仕切り壁は,軽量鉄骨下地せっこうボード張りクロス仕上げ,ソフト幅木取付け
天井は,システム天井下地吸音板取付け
1. 作業A8及び作業B8の作業内容を記述しなさい。
2. 始から終までの総所要日数を記入しなさい。
ただし,各作業班は工程に影響を及ぼさないだけの班数が確保できているものとする。
また,この日数で工事を行うときに,作業A1及び作業B1について最低限手配すべき班数を記入しなさい。
3. 作業A3及び作業B3を担当する作業班が1班しか手配できないことが判ったため,工程を見直すこととなった。
このときの,次の記述の[ ]に当てはまる語句又は数値をそれぞれ記入しなさい。
作業B3は,作業B2の完了後で作業名[あ]の完了後でないと開始できない。
このため,総所要日数は[い]日,作業B2のフリーフロートは[う]日となる。

| 作業名 | 作業内容 |
|---|---|
| A1,B1 | 3階墨出し |
| A2,B2 | 壁軽量鉄骨下地組立て(建具枠を含む) |
| A3,B3 | 壁せっこうボード張り |
| A4,B4 | システム天井組立て(吸音板を含む) |
| A5,B5 | 壁クロス張り |
| A6,B6 | フリーアクセスフロア敷設 |
| A7,B7 | タイルカーペット敷設 |
| A8,B8 | (空欄) |
| C | 建具の吊込み(A工区及びB工区) |
解答欄
正解
| 1. 作業A8の作業内容 | ソフト幅木取付け(ソフト幅木張り・ソフト巾木取付け・幅木取付け・幅木張り・ソフト幅木の取付け・ソフト幅木張付け も正解) |
|---|---|
| 1. 作業B8の作業内容 | ソフト幅木取付け(ソフト幅木張り・ソフト巾木取付け・幅木取付け・幅木張り・ソフト幅木の取付け・ソフト幅木張付け も正解) |
| 2. 総所要日数 | 17 日 |
| 2. 作業A1及び作業B1について最低限手配すべき班数 | 1 班 |
| 3. あ(作業名) | A3(作業A3 も正解) |
| 3. い(総所要日数) | 18 日 |
| 3. う(作業B2のフリーフロート) | 1 日 |
解き方
- 1. 工事概要の仕上げのうち,作業内容表に無いのは間仕切り壁の「ソフト幅木取付け」である。ソフト幅木は壁クロス張り(A5)の後,床仕上げ(フリーアクセスフロアA6・タイルカーペットA7)が終わってから床と壁の取合いに張り付けるので,A8・B8はソフト幅木取付けである。
- 2. 各作業班は十分に確保されているので,経路ごとに所要日数を足す。A工区の経路はA1(1)+A2(2)+A3(2)+A4(3)+A5(2)+A6(2)+A7(2)+A8(1)=15日,B工区の経路はA1(1)+B1(1)+B2(2)+B3(2)+B4(3)+B5(2)+B6(2)+B7(2)+B8(1)=16日。長いほうのB工区の経路にC(1)を加え,総所要日数は16+1=17日となる(クリティカルパスはA1→B1→B2→…→B8→C)。
- 作業A1は1日目(0~1日),作業B1はA1の完了後の2日目(1~2日)に行う。両者は同時に行われないので,墨出しの班はA1を終えた班がそのままB1を行えばよく,最低限手配すべき班数は1班である。
- 3. A3・B3(壁せっこうボード張り)の班が1班になると,A3とB3は同時に行えない。A3はA1(1)+A2(2)=3日目の終わりから開始でき,5日目の終わりに完了する。B3はB2の完了(A1+B1+B2=1+1+2=4日目の終わり)後に開始できるが,班がA3にかかっているため,A3の完了(5日目の終わり)を待って開始する。よって[あ]はA3である。
- 見直し後のB工区は,B3が5日目の終わりから開始して5+2(B3)+3(B4)+2(B5)+2(B6)+2(B7)+1(B8)=17日目の終わりに完了し,C(1)を加えて総所要日数は18日となる([い])。A工区は15日で終わるので変わらない。
- 作業B2のフリーフロートは,後続作業B3の最早開始時刻(5日)からB2の最早終了時刻(4日)を引いて5-4=1日となる([う])。なお,B3を先に行いA3を後に回すと,A3は6日目の終わりに完了し,A工区の経路が6+2+3+2+2+2+1=18日,Cを加えて19日となり,工期が延びるので,A3を先に行う。
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平成30年度の前後の問題
出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年10月14日(日)実施) 問題5。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する