令和5年度 問題3論点:工程管理重要度 B未着手

基準階の躯体工事のネットワーク工程表

これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年10月15日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

市街地での事務所ビル新築工事について,右の基準階の躯体工事工程表及び作業内容表を読み解き,次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は工事着手時のもので,各工種の作業内容は作業内容表のとおりであり,型枠工事の作業④と,鉄筋工事の作業⑦については作業内容を記載していない。

基準階の施工は型枠工10人,鉄筋工6人のそれぞれ1班で施工し,③柱型枠,壁型枠返しは,⑧壁配筋が完了してから開始するものとし,⑨梁配筋(圧接共)は,⑤床型枠組立て(階段を含む)が完了してから開始するものとする。

なお,仮設工事,設備工事及び検査は,墨出し,型枠工事,鉄筋工事,コンクリート工事の進捗に合わせ行われることとし,作業手順,作業日数の検討事項には含めないものとする。

〔工事概要〕

用途:事務所

構造,規模:鉄筋コンクリート造,地上6階,延べ面積3,000m²,基準階面積480m²

1. 型枠工事の作業④及び鉄筋工事の作業⑦の作業内容を記述しなさい。

2. 型枠工事の③柱型枠,壁型枠返しの最早開始時期(EST)を記入しなさい。

3. 型枠工事の⑥型枠締固め及び鉄筋工事の⑩床配筋のフリーフロートを記入しなさい。

4. 次の記述の[  ]に当てはまる数値を記入しなさい。

ある基準階において,②片壁型枠建込み及び③柱型枠,壁型枠返しについて,当初計画した型枠工の人数が確保できず,②片壁型枠建込みでは2日,③柱型枠,壁型枠返しでは1日,作業日数が増加することとなった。

このとき,墨出しからコンクリート打込み完了までの総所要日数は[  ]日となる。

基準階の躯体工事工程表(当該階の柱及び壁,上階の床及び梁)。ネットワーク工程表。始から①(1日)で分岐点に至り,上段の型枠工事は②(2日)→③(3日)→④(3日)→⑤(3日)→⑥(3日)の順に結合点を経て合流点へ,下段の鉄筋工事は⑦(3日)→⑧(1日)→⑨(4日)→⑩(3日)→⑪(1日)の順に合流点へ進み,合流点から⑫(1日)で終に至る。凡例:○→○の矢線の上の②と下の2は,②片壁型枠建込み作業の所要日数が2日であることを表す。※工程表にダミーアローは記載していない。
作業内容表(所要日数には仮設,運搬を含む)
工種作業内容所要日数(日)
墨出し① 墨出し1
型枠工事② 片壁型枠建込み2
型枠工事③ 柱型枠,壁型枠返し3
型枠工事④ [    ]3
型枠工事⑤ 床型枠組立て(階段を含む)3
型枠工事⑥ 型枠締固め3
鉄筋工事⑦ [    ]3
鉄筋工事⑧ 壁配筋1
鉄筋工事⑨ 梁配筋(圧接共)4
鉄筋工事⑩ 床配筋3
鉄筋工事⑪ 差筋1
コンクリート工事⑫ コンクリート打込み1

解答欄

日
日
日
日

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

1. 作業④の作業内容梁型枠組立て(梁型枠組立・梁型枠建込み・大梁・小梁型枠組立て・梁型枠 も正解)
1. 作業⑦の作業内容柱配筋(柱配筋(圧接共)・柱鉄筋組立て・柱筋組立て・柱主筋・帯筋の配筋 も正解)
2. ③柱型枠,壁型枠返しの最早開始時期(EST)5 日
3. ⑥型枠締固めのフリーフロート5 日
3. ⑩床配筋のフリーフロート0 日
4. 作業日数が増加したときの総所要日数24 日

解き方

  1. 作業の順序:墨出しの後,型枠は片壁(壁の片側)を建て込み,鉄筋は柱を配筋してから壁を配筋する。壁配筋が終わると柱型枠と壁の返し型枠を建て込み,次に梁型枠,床型枠と進む。床型枠ができると梁配筋,床配筋,差筋を行い,型枠締固めの後にコンクリートを打ち込む。よって④は梁型枠組立て,⑦は柱配筋である。
  2. 工程表には描かれていないが,条件から⑧壁配筋→③柱型枠,壁型枠返し,⑤床型枠組立て→⑨梁配筋(圧接共)の2本のダミーがある。
  3. 最早開始時期:①は0〜1日。②は1〜3日。⑦は1〜4日,⑧は4〜5日。③は②の完了(3日)と⑧の完了(5日)の遅いほうから始まるので,EST=max(3, 5)=5日。続いて③5〜8日,④8〜11日,⑤11〜14日,⑥14〜17日。⑨は⑧の完了(5日)と⑤の完了(14日)の遅いほうで14〜18日,⑩18〜21日,⑪21〜22日。⑫は⑥(17日)と⑪(22日)の遅いほうから22〜23日で,当初の総所要日数は23日(クリティカルパスは①→⑦→⑧→③→④→⑤→⑨→⑩→⑪→⑫)。
  4. フリーフロート=後続作業の最早開始時期−その作業の最早終了時期。⑥は後続の⑫のEST 22日−⑥のEFT 17日=5日。⑩は後続の⑪のEST 21日−⑩のEFT 21日=0日(クリティカルパス上)。
  5. 4.:②が2+2=4日,③が3+1=4日になる。②は1〜5日,⑧は4〜5日なので③は5〜9日,④9〜12日,⑤12〜15日,⑥15〜18日,⑨15〜19日,⑩19〜22日,⑪22〜23日,⑫23〜24日。総所要日数は24日(②の増加2日は②のフロート2日に吸収され,③の増加1日だけ延びる)。
引っかけ:工程表に描かれていないダミー(⑧→③,⑤→⑨)を入れ忘れると,ESTやフロートを取り違える。4.で②の増加日数をそのまま加えて26日としないこと(②にはトータルフロートが2日ある)。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年10月15日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する