事務室内装工事のネットワーク工程表(リードタイム付き)
これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月18日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。
市街地での事務所テナントビル新築工事における事務室部分の内装工事について,右の工事概要,工程表及び作業と施工条件を読み取り,次の1.から4.の問いに答えなさい。
工程表は計画時点におけるもので,作業⑥については作業内容を記載していない。
また,設備工事は電気設備(照明,コンセント),通信設備,警報設備,空調設備とする。
なお,各作業は一般的な施工手順に従って行われるものとし,所要日数には足場の設置及び撤去,各作業に必要な資機材運搬,試験,検査等にかかる日数も含んでいる。
1. 作業⑥の作業内容を記入しなさい。
2. 工程表及び作業と施工条件から,始から終までの総所要日数を記入しなさい。
3. 作業③の最早開始時期(EST)及び最遅開始時期(LST)を記入しなさい。
4. 作業②のトータルフロート及びフリーフロートを記入しなさい。
〔工事概要〕
用途:事務所
構造,規模:鉄筋コンクリート構造 地上6階建て,基準階における事務室部分の床面積630.0m²
事務室仕上げ:床はフリーアクセスフロア下地,タイルカーペット仕上げ
壁は軽量鉄骨下地,せっこうボード張り,塗装仕上げ(軽量鉄骨下地,せっこうボード張りは,上階の躯体下端まで施工)
天井はシステム天井下地,ロックウール化粧吸音板取付け

| 区分 | 作業 | 作業内容 | 所要日数 | 施工条件 |
|---|---|---|---|---|
| 建築工事 | ① | 墨出し | 1日 | |
| 建築工事 | ② | 壁軽量鉄骨下地組立て,建具枠取付け | 2日 | |
| 建築工事 | ③ | 壁ボード張り,ボード取合い建具枠塗装 | 2日 | 作業ⓐ開始3日後以降に開始 |
| 建築工事 | ④ | 壁塗装(中塗りまで) | 3日 | 作業③及びⓐ完了後に開始 |
| 建築工事 | ⑤ | システム天井下地組立て | 4日 | |
| 建築工事 | ⑥ | (空欄) | 2日 | 作業ⓑ完了後に開始 |
| 建築工事 | ⑦ | 壁及び建具枠仕上げ塗装 | 1日 | |
| 建築工事 | ⑧ | フリーアクセスフロア敷設 | 4日 | |
| 建築工事 | ⑨ | タイルカーペット張付け(幅木共) | 2日 | |
| 建築工事 | ⑩ | 建具扉吊込み(工場塗装品) | 1日 | |
| 設備工事 | ⓐ | 天井内設備工事(機器,配管,配線,ダクト等)及び壁配管,配線 | 6日 | |
| 設備工事 | ⓑ | 天井面設備機器取付け | 3日 | 作業⑤開始2日後に開始 |
| 設備工事 | ⓒ | 床下配線,フロアコンセント及び壁設備機器取付け | 4日 | 作業⑧開始2日後に開始 |
解答欄
正解
| 1. 作業⑥の作業内容 | 天井ロックウール化粧吸音板取付け(ロックウール化粧吸音板取付け・天井ロックウール化粧吸音板張り・天井化粧吸音板取付け・天井仕上げボード取付け・システム天井ロックウール化粧吸音板取付け・天井ボード張り も正解) |
|---|---|
| 2. 総所要日数 | 25 日 |
| 3. 作業③の最早開始時期(EST) | 4 日 |
| 3. 作業③の最遅開始時期(LST) | 5 日 |
| 4. 作業②のトータルフロート | 2 日 |
| 4. 作業②のフリーフロート | 1 日 |
解き方
- 作業⑥:システム天井下地組立て(⑤)と天井面設備機器(照明・感知器・吹出口等)の取付け(ⓑ)の後,壁及び建具枠の仕上げ塗装(⑦)の前に行う作業で,工事概要の天井仕上げ「ロックウール化粧吸音板取付け」が入っていない。システム天井は設備機器を取り付けた後に化粧吸音板を落とし込むので,⑥は天井ロックウール化粧吸音板取付けである。
- 日数は工事開始を0日とした経過日数で数える。①0〜1日。ⓐ1〜7日。②1〜3日。③は②の完了(3日)と「ⓐ開始3日後以降」(1+3=4日)の遅いほうから開始するので4〜6日。④は③とⓐの完了後なので7〜10日。⑤10〜14日。ⓑは「⑤開始2日後に開始」なので12〜15日。⑥は⑤の完了(14日)とⓑの完了(15日)の遅いほうから15〜17日。⑦17〜18日。⑧18〜22日。ⓒは「⑧開始2日後に開始」なので20〜24日。⑨22〜24日。⑩はⓒと⑨の完了後24〜25日。総所要日数は25日である。
- クリティカルパスは①→ⓐ→④→⑤→ⓑ→⑥→⑦→⑧→ⓒ(⑨)→⑩で,1+6+3+2+3+2+1+2+4+1=25日となる(⑤の開始からⓑ開始までの2日をリードタイムとして含む)。
- 作業③:EST=max(②のEF 3,ⓐのEST 1+3)=4日。後ろから計算すると④のLSTは7日(⑤のLST 10日-3日)なので,③のLFT=7日,LST=7-2=5日である。
- 作業②:EST 1日,EFT 3日。②の後続は③だけなので,LFT=③のLST 5日,トータルフロート=5-3=2日。フリーフロート=③のEST 4日-②のEFT 3日=1日である(③はⓐのリードタイムで4日まで開始できないため,トータルフロートより小さい)。
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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和8年度(2026年10月18日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する