令和4年度 問題3論点:工程管理重要度 B未着手

内装工事のネットワーク工程表

これは1級建築施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月16日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「工程管理」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 5 手順・引っかけの指摘が読めます。

市街地での事務所ビル新築工事において,同一フロアをA,Bの2工区に分けて施工を行うとき,下の内装工事工程表(3階)に関し,次の1.から4.の問いに答えなさい。

工程表は計画時点のもので,検査や設備関係の作業については省略している。

各作業日数と作業内容は工程表及び作業内容表に記載のとおりであり,Aで始まる作業名はA工区の作業を,Bで始まる作業名はB工区の作業を,Cで始まる作業名は両工区を同時に行う作業を示すが,作業A1,B1及び作業A6,B6については作業内容を記載していない。

各作業班は,それぞれ当該作業のみを行い,各作業内容共,A工区の作業が完了してからB工区の作業を行う。また,A工区における作業A2と作業C2以外は,工区内で複数の作業を同時に行わず,各作業は先行する作業が完了してから開始するものとする。

なお,各作業は一般的な手順に従って施工されるものとする。

〔工事概要〕用途:事務所/構造・規模:鉄筋コンクリート造,地上6階,塔屋1階,延べ面積2,800m²/仕上げ:床は,フリーアクセスフロア下地,タイルカーペット仕上げ。壁は,軽量鉄骨下地,せっこうボード張り,ビニルクロス仕上げ。天井は,システム天井下地,ロックウール化粧吸音板仕上げ。A工区の会議室に可動間仕切設置

1. 作業A1,B1及び作業A6,B6の作業内容を記述しなさい。

2. 始から終までの総所要日数を記入しなさい。

3. 作業A4のフリーフロートを記入しなさい。

4. 次の記述の[  ]に当てはまる作業名と数値をそれぞれ記入しなさい。

建具枠納入予定日の前日に,A工区分の納入が遅れることが判明したため,B工区の建具枠取付けを先行し,その後の作業もB工区の作業が完了してからA工区の作業を行うこととした。

なお,変更後のB工区の建具枠取付けの所要日数は2日で,納入の遅れたA工区の建具枠は,B工区の壁せっこうボード張り完了までに取り付けられることが判った。

このとき,当初クリティカルパスではなかった作業[あ]から作業A8までがクリティカルパスとなり,始から終までの総所要日数は[い]日となる。

内装工事工程表(3階)のネットワーク。始→C1(1日)→結合点。そこから作業A1(2日)→結合点X。XからA2(4日)→結合点Y。XからB1(2日)→結合点→C2(3日)→結合点→点線のダミーでYへ。YからA3(2日)→結合点Z。ZからA4(2日)→A5(3日)→A6(2日)→A7(2日)→A8(2日)→結合点W。ZからB3(3日)→B4(3日)→B5(3日)→B6(2日)→B7(2日)→W。W→C3(2日)→終。※凡例:矢線の上が作業名(B1),下の数字が所要日数(2日)。※所要日数には,各作業に必要な仮設,資機材運搬を含む。
作業内容表(各作業に必要な仮設,資機材運搬を含む)
作業名作業内容
C1墨出し
A1,B1(記載なし:設問1)
A2可動間仕切レール取付け(下地共)
C2建具枠取付け
A3,B3壁せっこうボード張り
A4,B4システム天井組立て(ロックウール化粧吸音板仕上げを含む)
A5,B5壁ビニルクロス張り
A6,B6(記載なし:設問1)
A7,B7タイルカーペット敷設,幅木張付け
A8可動間仕切壁取付け
C3建具扉吊込み

解答欄

日
日
日

語句や数値を入力して「採点する」を押してください。主な言い換えは正解にしていますが、判定が合わないときは正解と見比べてください。

正解

1. 作業A1,B1の作業内容壁軽量鉄骨下地組立て(壁軽量鉄骨下地組立・壁軽量鉄骨下地組み・軽量鉄骨壁下地組立て・壁LGS下地組立て・壁軽量鉄骨下地 も正解)
1. 作業A6,B6の作業内容フリーアクセスフロア敷設(フリーアクセスフロア組立て・フリーアクセスフロア設置・フリーアクセスフロア敷込み・OAフロア敷設 も正解)
2. 総所要日数25 日
3. 作業A4のフリーフロート0 日
4. あ(作業名)A5(作業A5 も正解)
4. い(総所要日数)27 日

解き方

  1. 1. A1,B1は墨出し(C1)の後,可動間仕切レール取付け(A2)・建具枠取付け(C2)・壁せっこうボード張り(A3,B3)の前に行う作業なので,壁軽量鉄骨下地組立てである。A6,B6は壁ビニルクロス張り(A5,B5)の後,タイルカーペット敷設(A7,B7)の前に行う床の下地なので,フリーアクセスフロア敷設である。
  2. 2. 最早開始時刻を順に求める。C1 0→1日,A1 1→3日,A2 3→7日,B1 3→5日,C2 5→8日。A3はA2とC2(ダミー)の遅いほうの8日に始まり10日に終わる。A工区はA4 10→12,A5 12→15,A6 15→17,A7 17→19,A8 19→21日。B工区はB3 10→13,B4 13→16,B5 16→19,B6 19→21,B7 21→23日。C3はA8(21日)とB7(23日)の遅いほうの23日に始まり,総所要日数は23+2=25日。クリティカルパスはC1→A1→B1→C2→A3→B3→B4→B5→B6→B7→C3である。
  3. 3. 作業A4の最早終了時刻は12日,後続の作業A5の最早開始時刻も12日なので,フリーフロートは12-12=0日である(トータルフロートは2日で,A4〜A8はどれもB工区の経路より2日の余裕がある)。
  4. 4. 変更後はB工区が先行する。C1 0→1,A1 1→3,B1 3→5,B工区の建具枠取付け 5→7,B3 7→10日。A工区の建具枠はB3の完了(10日)までに取り付くので,A3はB3の後の10→12日。同じ作業班がB工区→A工区の順に作業するので,B4 10→13,A4はA3(12日)とB4(13日)の遅いほうの13→15日,B5 13→16,A5はA4(15日)とB5(16日)の遅いほうの16→19日,B6 16→18,A6 19→21,B7 18→20,A7 21→23,A8 23→25日,C3 25→27日。
  5. クリティカルパスはC1→A1→B1→B工区建具枠→B3→B4→B5→A5→A6→A7→A8→C3となり,当初クリティカルパスでなかったA5からA8までがクリティカルパスになる。総所要日数は1+2+2+2+3+3+3+3+2+2+2+2=27日である(あ=A5,い=27)。
引っかけ:変更後は,同じ作業班がB工区の作業を終えてからA工区の作業に移るので,A4はB4,A5はB5の完了を待つ。ネットワーク図に描かれていない作業班の制約を落とすと,A4から始まる経路で25日と誤る。フリーフロートは後続作業の最早開始時刻との差で,トータルフロート(2日)と取り違えない。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第二次検定 令和4年度(2022年10月16日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する