令和8年度 No.5論点:構造力学重要度 A配点 1点未着手

3ヒンジラーメンの支点反力

これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和8年度(2026年7月19日(日)実施) No.5の問題です。論点は「構造力学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

図に示す3ヒンジラーメン架構のAC間及びDE間に集中荷重Pが同時に作用したとき,支点Bに生じる水平反力HB,鉛直反力VBの値の組合せとして,正しいものはどれか。

ただし,反力は右向き及び上向きを「+」,左向き及び下向きを「-」とする。

3ヒンジラーメン架構。左下の支点A(ピン)と右下の支点B(ピン)の間隔は6m(2m+2m+2m)。柱ACと柱EBの高さは6m(下から4m+上から2m)。梁CEの上,Cから右へ2mの位置Dにヒンジがある。柱ACの,支点Aから4m(Cから2m下)の位置に,右向きの水平荷重P = 9kNが作用する。梁のDE間,Dから右へ2m(Eから左へ2m)の位置に,下向きの鉛直荷重P = 9kNが作用する。支点Bには右向きの水平反力HBと上向きの鉛直反力VBの矢印が描かれている。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(1) HB = -5kN,VB = +12kN

解き方

  1. 支点A・Bはピン支点で,反力はHA,VA,HB,VBの4つである。つり合い式3つにヒンジDで曲げモーメントが0となる条件を加えて解く。Aを原点(右向き・上向き・反時計回りを正)とする。
  2. Aまわりのモーメントのつり合い:水平荷重9kN(高さ4m)による -9 × 4 = -36kN・m,鉛直荷重9kN(Aから4m)による -9 × 4 = -36kN・m,VBによる +6VBより,6VB - 72 = 0 なので VB = +12kN。鉛直方向のつり合いから VA = 9 - 12 = -3kN。
  3. ヒンジD(A から右へ2m,高さ6m)で左側部分のモーメントが0:6HA - 2VA + 9 × 2 = 0 より,6HA + 6 + 18 = 0,HA = -4kN。水平方向のつり合い HA + HB + 9 = 0 より HB = -5kN。
  4. 検算:右側部分のDまわりのモーメントは,VBによる反時計回りの12 × 4 = 48kN・mに対し,HB(左向き5kN)による時計回りの5 × 6 = 30kN・mと鉛直荷重による時計回りの9 × 2 = 18kN・mで,48 - 30 - 18 = 0となり成り立つ。よってHB = -5kN,VB = +12kNの(1)が正しい。

選択肢ごとの解説

  1. (1)正しい。HB = -5kN(左向き5kN),VB = +12kN(上向き12kN)である。
  2. (2)誤り。HB = -4kNは支点Aの水平反力HA,VB = -3kNは支点Aの鉛直反力VAの値である。
  3. (3)誤り。HとVの値を取り違えており,符号も誤っている。
  4. (4)誤り。支点Aの反力(HA = -4kN,VA = -3kN)を取り違えた値で,Bの反力ではない。
引っかけ:3ヒンジラーメンは,全体のつり合い3式+ヒンジでM = 0の1式で4つの反力が決まる。Aの反力(-4kN,-3kN)が誤りの選択肢に紛れている。

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出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和8年度(2026年7月19日(日)実施) No.5。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する