令和7年度 No.5論点:構造力学重要度 A配点 1点未着手

ラーメン架構の曲げモーメント図(水平荷重)

これは1級建築施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月20日(日)実施) No.5の問題です。論点は「構造力学」(重要度A・解答の形は四肢択一)。採点すると、解き方 4 手順・選択肢 4 つそれぞれの解説・引っかけの指摘が読めます。

図に示すラーメン架構に集中荷重Pが作用したときの曲げモーメント図として,正しいものはどれか。

ただし,曲げモーメントは材の引張側に描くものとする。

門形ラーメン架構。柱の高さl,梁の長さl。左柱脚はピン支点,右柱脚はローラー支点。左柱の中間(柱脚からl/2,柱頭からl/2の位置)に右向きの水平集中荷重Pが作用する。
選択肢の曲げモーメント図4つ(いずれも左柱脚ピン・右柱脚ローラーの門形ラーメン)。(1):左柱は柱脚で0,柱頭に向かって直線的に増加して柱頭で最大となり(柱の内側に描く),梁は左端の値から右端に向かって直線的に減少して右端で0(梁の下側),右柱は0。(2):左柱は柱脚0から荷重点で最大となり柱頭で0に戻る三角形(柱の内側),梁は左端0から右端に向かって直線的に増加し右端で最大(梁の下側),右柱は0。(3):左柱は柱脚0から荷重点まで直線的に増加し,荷重点から柱頭までは一定(柱の内側),梁は左端の値から右端に向かって直線的に減少して右端で0(梁の下側),右柱は0。(4):左柱は(3)と同じ形,梁は左端で下側に値をもち,中央付近で0となって右側では上側に増加,右柱は柱頭で最大,柱脚で0の三角形(柱の外側)。

解答欄

選択肢を 1 つ選んで「採点する」を押してください。

正解

正解:(3) (3) の図

解き方

  1. 左柱脚はピン,右柱脚はローラーなので,水平荷重Pはすべて左柱脚で受け,水平反力は左向きにPとなる。右柱脚には鉛直反力しか生じないので,右柱の曲げモーメントは0である。
  2. 左柱の曲げモーメントは柱脚で0,荷重点まで M = P × y で直線的に増え,荷重点で Pl/2 となる。荷重点より上はせん断力が0(左向きの反力Pと右向きの荷重Pがつり合う)なので,柱頭まで Pl/2 で一定である。
  3. 鉛直反力は,左柱脚の回りのモーメントのつり合いから右柱脚で上向きにP/2(左柱脚は下向きP/2)であり,梁の曲げモーメントは左端の Pl/2 から右端の0まで直線的に減る。引張側は左柱の内側,梁の下側である。
  4. これに合うのは(3)である。

選択肢ごとの解説

  1. (1)誤り。荷重点より上でもモーメントが増え続けており,荷重点から柱頭までせん断力0で一定になることと合わない。
  2. (2)誤り。柱頭で0に戻っており,梁の分布も左右が逆である。
  3. (3)正しい。左柱は柱脚0から荷重点まで増加し柱頭まで一定,梁は直線的に減って右端0,右柱は0である。
  4. (4)誤り。右柱脚はローラーで水平反力が生じないので,右柱に曲げモーメントは生じない。
引っかけ:ローラー側の柱は水平力を受けないのでモーメント0。せん断力0の区間はモーメント一定。

同じ論点の過去問

令和7年度の前後の問題

1級建築施工管理技士 第一次検定 過去問一覧(回別・論点別)

出典:一般財団法人 建設業振興基金が実施した1級建築施工管理技士 第一次検定 令和7年度(2025年7月20日(日)実施) No.5。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する