管工事施工管理技士の施工経験記述:書き方と例文
施工経験記述は、平成28年度から令和5年度まで、1級・2級とも第二次検定の問題6(必須問題)で毎年出題された記述問題です。自分が経験した管工事を1つ選び、工事名・工事場所・設備工事概要・立場又は役割を書いたうえで、指定された管理項目で特に重要と考えた事項と、それについてとった措置又は対策を書きます。令和6・7年度は1級・2級とも出題されませんでしたが、工事の条件から重要な事項を絞り込み、具体的な処置で答える力は、令和6年度からの選択問題(問題4・問題5)の「特に重要と考え実施する」事項にもそのまま使えます。
このページの例文はすべて資格試験対策.netが作成した架空の工事の記述例です。書き方の型として使い、ご自身の工事にあてはめて書いてください。
過去の出題テーマ
| 年度 | 1級管工事 二次 | 2級管工事 二次 |
|---|---|---|
| 令和5年度 | 安全管理・材料・機器の現場受入検査 | 品質管理・安全管理 |
| 令和4年度 | 工程管理・材料・機器の現場受入検査 | 工程管理・品質管理 |
| 令和3年度 | 工程管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査 | 工程管理・安全管理 |
| 令和2年度 | 工程管理・材料・機器の現場受入検査 | 品質管理・安全管理 |
| 令和元年度 | 安全管理・材料・機器の現場受入検査 | 品質管理・工程管理 |
| 平成30年度 | 工程管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査 | 工程管理・安全管理 |
| 平成29年度 | 安全管理・材料・機器の現場受入検査 | 品質管理・工程管理 |
| 平成28年度 | 安全管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査 | 品質管理・安全管理 |
1級は、設問2で工程管理(平成30年度・令和2〜4年度)と安全管理(平成28・29年度、令和元年度・令和5年度)が交互に出題され、品質管理は出ていません。設問3は管理項目ではなく、総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査(平成28・30年度、令和3年度)か、材料・機器の現場受入検査(平成29年度、令和元・2・4・5年度)で特に重要と考えた事項を書く設問でした。2級は、設問2・設問3で品質管理・工程管理・安全管理のうち2つが出題され、平成28年度から令和5年度までの8回で品質管理が6回、工程管理と安全管理が5回ずつです。令和6年度からは1級・2級とも問題が6問から5問になり、施工経験記述に代わって、問題4・問題5(どちらか1問を選択)の最後の設問で、機器や材料の特徴と、据付け後・試運転時・埋戻し前などに特に重要と考え実施する技術的事項(令和6年度)、総合試運転調整や現場受入検査で特に重要と考え実施すること(令和7年度)が問われています。令和8年度以降の出題の形は、その年度の問題用紙で確かめてください。
1級と2級の施工経験記述の違い(平成28年度〜令和5年度の問題6)
| 1級 | 2級 | |
|---|---|---|
| 設問1(工事概要) | 工事名、工事場所、設備工事概要、現場での施工管理上のあなたの立場又は役割 | 工事名、工事場所、設備工事概要、現場でのあなたの立場又は役割 |
| 設問2 | 工程管理(平成30年度・令和2〜4年度)か安全管理(平成28・29年度、令和元年度・令和5年度)で、特に重要と考えた事項と、とった措置又は対策 | 品質管理・工程管理・安全管理のうち1つで、特に重要と考えた事項と、とった措置又は対策 |
| 設問3 | 総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査(平成28・30年度、令和3年度)で特に重要と考えた事項ととった措置、または材料・機器の現場受入検査(平成29年度、令和元・2・4・5年度)で特に重要と考えて実施した事項 | 設問2と別の管理項目で、特に重要と考えた事項と、とった措置又は対策 |
| 品質管理の出題 | なし | 8回中6回 |
| 令和6・7年度 | 出題なし(問題4・問題5の設問で、特に重要と考え実施する技術的事項など) | 出題なし(問題4・問題5の設問で、特に重要と考え実施する技術的事項など) |
2級は設問2・設問3の両方が管理項目なので、品質・工程・安全の3つを準備します。1級は管理項目が設問2の1つだけで、設問3は受入検査や試運転調整といった施工の場面について、実際に確認・調整した内容を書くのが特徴です。設問3の答え方は場面で違い、試運転調整・自主検査の年度は「特に重要と考えた事項」と「とった措置」の2つを、受入検査の年度は「特に重要と考えて実施した検査内容」(令和4・5年度は「実施した事項」)を1つの欄に書きます。
書き方のポイント
設備工事概要は「工事種目・工事内容・主要機器の能力・台数」で書く
1級は令和2年度から、2級は平成30年度から、問題文に〔例:工事種目、工事内容、主要機器の能力・台数等〕と示されています。「空気調和設備改修」「給排水衛生設備新築」のように工事種目と新築・改修の別を書き、続けてパッケージ形空気調和機やチリングユニットの能力と台数、受水タンクの容量、配管の材質・延長などを数値で並べます。設問で取り上げる機器や配管は、必ず工事概要にも入れておきます。
工事名で管工事だと分かるようにする
問題文に示される工事名の例は〔◎◎ビル□□設備工事〕(2級は〔◎◎ビル(◇◇邸)□□設備工事〕)です。建築工事の名称だけを書くと、どの設備の工事なのかが伝わりません。「○○病院新築工事のうち給排水衛生設備工事」のように、管工事の部分が分かる名称にします。立場又は役割は「主任技術者」「現場代理人として施工管理全般を担当」のように施工管理での位置づけが分かる書き方にし、「作業員」「担当」だけで終わらせないようにします。
「特に重要と考えた事項」は現場の条件から書き起こす
「工程を守ることが重要と考えた」だけでは、どの現場でも書ける内容になります。「執務中の庁舎で空調停止は連休と土日に限られたため」「天井内で冷媒管のろう付けが多いため」のように、その工事ならではの条件を数値や場所を入れて先に書き、そこから重要と考えた事項を1つに絞って結びます。
措置・対策は、管工事の手順と数値で書く
措置又は対策は、管工事の技術者だと分かる具体的な方法で書きます。品質管理なら排水横管の勾配、気密試験・水圧試験の圧力と保持時間、満水試験、窒素ガスを流しながらのろう付けなど、工程管理なら配管のプレハブ加工、工区を分けた並行作業、機器の製作図の早期承諾と搬入日の確定など、安全管理なら火気使用の手続きと養生、酸素濃度の測定、つり荷の下の立入禁止など、確認した値や手順まで書くと、内容に説得力が出ます。
管理項目のテーマから外れない
工程管理を問われているのに品質確保の手順が中心になったり、安全管理の設問で工程の遅れを書いたりすると、問われたことに答えていないことになります。2級では設問2と設問3で別の管理項目が問われるので、同じ課題・同じ処置を両方に書かないようにします。安全管理は、墜落・転落、酸素欠乏、火災、つり荷の落下など、防ぎたい災害の種類をはっきり書きます。
1級の設問3は「実施した」確認の内容を書く
材料・機器の現場受入検査では、搬入された機器の銘板の型式・能力・電源仕様を承諾図と照合する、管の表示で規格・材質・呼び径を確かめる、外装や管端の損傷を点検する、といった実際に行った検査の内容を書きます。総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査では、風量・流量・温湿度・水圧・残留塩素などを測定し、設計値と比べて調整・確認した内容まで書きます。
例文は丸写しせず、自分の工事で書く
問題文は「あなたが経験した管工事のうちから、代表的な工事を1つ選び」と求めています。このページの例文はすべて架空の工事です。書き方の型として使い、工事名・機器・数量・重要と考えた事項・措置は、ご自身が施工管理を担当した工事に合わせて書き直してください。
管理項目別の例文
工程管理・安全管理・品質管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査・現場受入検査
工程管理の例文:図書館新築の空気調和設備工事で試運転調整の期間を確保(1級管工事 二次 平成30年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市△△図書館新築工事に伴う空気調和設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備新築。空冷ヒートポンプチリングユニット冷却能力150kW×2台、ユニット形空気調和機15,000m³/h×3台、冷温水ポンプ5.5kW×2台、冷温水配管(SGP 50〜125A)約800m、ダクト一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:現場代理人として施工管理全般を担当
設問2 工程管理上、特に重要と考えた事項
建築工事の遅れで設備工事の期間が当初より約3週間短くなったが、開館日は変えられないため、受電後に必要な空調設備の試運転調整期間14日を確保することが特に重要と考えた。
83字(解答欄の目安 100字)
設問2 それについてとった措置又は対策
短くなった期間で工程表を作り直し、屋上のチリングユニットの揚重日を建築と調整して10日前倒しした。空気調和機回りの配管は工場でユニット化して現場作業を約5日減らし、天井内作業は2班で並行させ、週1回の工程会議で遅れを確認して試運転期間を確保した。
123字(解答欄の目安 150字)
工程管理の例文:研究棟新築の空気調和設備工事で吸収冷温水機の製作と搬入(1級管工事 二次 令和4年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○大学△△研究棟新築に伴う空気調和設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県○○郡△△町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備工事(RC造地上5階)。吸収冷温水機(冷凍能力422kW)2台、開放式冷却塔2台、ユニット形空気調和機5台、ファンコイルユニット120台、冷温水管(SGP 150A〜20A)延長約2,500m、ダクト工事一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:主任技術者
設問2 (1) 工程管理上、特に重要と考えた事項
吸収冷温水機の製作期間が約5か月と長く、搬入時期が躯体工事の揚重計画と重なるため、機器の製作と搬入を建築工程に合わせて遅れなく行うことを重要と考えた。
75字(解答欄の目安 100字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
設計者と協議して製作図の承諾を早め、発注を1か月前倒しした。製作工場の進捗を毎月確認し、搬入日は建築側と調整して揚重機の使用日と搬入用の開口を確保した結果、躯体工程どおりに据え付けられた。
94字(解答欄の目安 150字)
工程管理の例文:病院新築の給排水衛生設備工事でスリーブ・インサートの先行作業(1級管工事 二次 令和3年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○県立△△病院新築工事(給排水衛生設備工事)
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△郡□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備新築(RC造5階、120床):受水タンク(FRP製60m³)1基、加圧給水ポンプユニット1組、給水管(SUS管)約1,800m、排水管約2,100m、衛生器具一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:一次下請業者の工事主任として工程・品質管理を担当
設問2 (1) 工程管理上、特に重要と考えた事項
躯体工事が1フロア約3週間で進むなか、各階のスラブ・壁へのスリーブとインサートの取付けを遅れなく終え、建築工程に影響させないことが重要と考えた。
72字(解答欄の目安 100字)
設問2 (2) とった措置又は対策
コンクリート打設の2週間前までに各階のスリーブ図を作成して建築・構造の担当者と調整し、承認を得た。スリーブは工場で寸法ごとに加工して階別に搬入し、打設前日に全数をチェックリストで確認した。その結果、躯体工程を遅らせずに施工できた。
115字(解答欄の目安 150字)
工程管理の例文:中学校の空調設備設置工事を夏休み中に完了(2級管工事 二次 令和3年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市立△△中学校空調設備設置工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備工事(既存校舎への新設)。空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機 室外機28kW×8台、室内機(天井カセット形)14kW×16台、冷媒配管・ドレン配管一式
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:現場代理人(施工管理全般を担当)
設問2 (1) 工程管理上、特に重要と考えた事項
夏休みの約40日間で16教室の室内機と冷媒配管を施工し、2学期の始業までに試運転を終えることを特に重要と考えた。
56字(解答欄の目安 80字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
室外機は契約後すぐに発注して納期を確認した。教室ごとの作業をタクト工程表で計画し、配管班と機器据付け班を分けて2教室ずつ並行して進め、毎週の工程会議で遅れをその週のうちに取り戻した。
91字(解答欄の目安 120字)
安全管理の例文:庁舎の空調設備改修工事で室外機の揚重(1級管工事 二次 令和5年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市△△庁舎空調設備改修工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空調設備改修。空冷ヒートポンプマルチ形パッケージ形空気調和機 室外機56kW×6台、室内機(天井カセット形)×48台、全熱交換器500m³/h×12台、冷媒配管一式、既存冷温水発生機の撤去
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:現場代理人(施工管理全般を担当)
設問2 (1) 安全管理上、特に重要と考えた事項
執務中の庁舎の屋上へ室外機6台(1台約380kg)を25t吊りラフテレーンクレーンで揚重するため、つり荷の落下と、職員や来庁者がつり荷の下へ立ち入ることによる災害の防止を特に重要と考えた。
94字(解答欄の目安 100字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
揚重は閉庁日の土曜日に行い、つり荷の旋回範囲をバリケードで囲って立入禁止とし、監視員を置いた。作業半径と定格総荷重を事前に確認して作業計画を定め、玉掛けは技能講習修了者が行い、合図者を1名に定めて合図を統一した。
106字(解答欄の目安 150字)
安全管理の例文:病院新築の給排水衛生設備工事で湧水槽・排水槽内の酸素欠乏症の防止(1級管工事 二次 令和5年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○病院新築工事のうち給排水衛生設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△郡□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備工事。受水タンク(FRP製)60m³×1基、加圧給水ポンプユニット2.2kW×2台、排水用水中ポンプ(汚物用)1.5kW×2台、給水・排水・通気管一式、衛生器具一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:主任技術者(工程・品質・安全の管理を担当)
設問2 (1) 安全管理上、特に重要と考えた事項
地下の湧水槽・排水槽の内部で配管と水中ポンプの据付けを行うため、換気の悪い槽内での酸素欠乏症の防止を特に重要と考えた。
59字(解答欄の目安 100字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
酸素欠乏危険作業主任者を選任して作業を指揮させ、作業開始前と作業中に槽内の酸素濃度を測定して18%以上であることを確認した。送風機で槽内を常時換気し、槽外に監視人を置いて入退槽者の人数を点検した。
98字(解答欄の目安 150字)
安全管理の例文:ビルの空気調和設備改修工事で既設吸収冷温水機の解体・搬出(1級管工事 二次 令和元年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○ビル空気調和設備改修工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○府△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備改修。既設吸収冷温水機(冷凍能力350kW)の撤去、空冷ヒートポンプチリングユニット冷却能力180kW×2台、冷温水ポンプ5.5kW×2台、冷温水配管一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:元請の工事主任として施工管理を担当
設問2 安全管理上、特に重要と考えた事項
地下機械室の既設吸収冷温水機を解体し、チェーンブロックで部材を吊り下ろして搬出するため、吊り荷の落下と挟まれ災害の防止を特に重要と考えた。
69字(解答欄の目安 100字)
設問2 それについてとった措置又は対策
解体部材の質量を事前に確かめて定格荷重に余裕のあるチェーンブロックを選び、吊り荷の下を立入禁止とした。玉掛けは技能講習修了者が行い、合図者を1名に定めて合図を統一した。
84字(解答欄の目安 150字)
安全管理の例文:中学校の空調設備設置工事で屋上の端からの墜落防止(2級管工事 二次 令和3年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市立△△中学校空調設備設置工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備工事(既存校舎への新設)。空冷ヒートポンプパッケージ形空気調和機 室外機28kW×8台、室内機(天井カセット形)14kW×16台、冷媒配管・ドレン配管一式
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:現場代理人(施工管理全般を担当)
設問3 (1) 安全管理上、特に重要と考えた事項
校舎の屋上の端部付近で室外機の架台の据付けと冷媒配管の施工を行うため、屋上の端からの墜落防止を特に重要と考えた。
56字(解答欄の目安 80字)
設問3 (2) それについてとった措置又は対策
屋上の端部には高さ85cm以上の手すりと中さんを設け、手すりを設けられない場所では親綱を張って要求性能墜落制止用器具を使用させた。毎朝の朝礼で器具の点検と使用状況を確認した。
87字(解答欄の目安 120字)
安全管理の例文:住宅の給排水衛生設備工事で小屋裏・床下作業の熱中症予防(2級管工事 二次 令和3年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:△△邸新築工事のうち給排水衛生設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△郡□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備工事(木造2階建て住宅の新築)。ガス瞬間湯沸器24号×1台、給水管(架橋ポリエチレン管)・給湯管(銅管)・排水管(硬質ポリ塩化ビニル管)一式、衛生器具一式
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:主任技術者
設問3 (1) 安全管理上、特に重要と考えた事項
夏期に小屋裏や床下の狭い場所で配管作業を行うため、作業員の熱中症の防止を特に重要と考えた。
45字(解答欄の目安 80字)
設問3 (2) それについてとった措置又は対策
毎日、暑さ指数(WBGT)を測定して作業時間と休憩の間隔を決め、送風機で作業場所を換気した。休憩所に飲料水と塩分を用意し、朝礼で体調を確認して、体調の悪い者は作業させなかった。
88字(解答欄の目安 120字)
品質管理の例文:事務所ビル新築の空気調和設備工事で冷媒管のろう付け(2級管工事 二次 令和5年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市△△事務所ビル新築工事に伴う空気調和設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備工事(新築)。空冷ヒートポンプ式パッケージ形空気調和機(天井カセット形)冷房能力14.0kW×6台、全熱交換ユニット500m³/h×6台、冷媒配管・ドレン配管・ダクト一式
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:現場代理人(施工管理全般を担当)
設問2 (1) 品質管理上、特に重要と考えた事項
パッケージ形空気調和機6台の冷媒配管は天井内でろう付け接合が多く、管内に酸化皮膜や水分が残ると機器の故障につながるため、ろう付け部の品質確保を特に重要と考えた。
80字(解答欄の目安 80字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
ろう付けは管内に窒素ガスを流しながら行い、酸化皮膜の発生を防いだ。配管完了後は窒素ガスで製造者指定の圧力まで加圧して24時間保持し、圧力降下がないことを確認してから真空引きを行った。
91字(解答欄の目安 120字)
品質管理の例文:小学校の給排水衛生設備改修工事で排水管の接着接合と勾配(2級管工事 二次 令和5年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○町△△小学校給排水衛生設備改修工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△郡□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備改修工事。受水タンク(FRP製)20m³×1基、加圧給水ポンプユニット1.5kW×1台、給水管・排水管(硬質ポリ塩化ビニル管)一式、大便器12台・洗面器8台の更新
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:主任技術者
設問2 (1) 品質管理上、特に重要と考えた事項
便所の排水管を硬質ポリ塩化ビニル管で更新するため、接着接合部の漏れと排水横管の勾配不良を防ぐことを特に重要と考えた。
58字(解答欄の目安 80字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
切断は管軸に直角とし、面取り後に標線を付けて接着剤を均一に塗り、標線まで差し込んで保持した。横管は呼び径75で1/100以上の勾配を水平器で確かめ、隠ぺい前に満水試験を30分以上行った。
93字(解答欄の目安 120字)
品質管理の例文:事務所ビル新築の空気調和設備工事で冷温水管の水圧試験と保温(2級管工事 二次 令和4年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:△△事務所ビル新築に伴う空気調和設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○都△△区
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備新設。空冷ヒートポンプチリングユニット冷却能力150kW×2台、空気調和機(コンパクト形)×4台、冷温水ポンプ5.5kW×2台、冷温水配管・ダクト一式
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:工事主任として施工管理を担当
設問3 (1) 品質管理上、特に重要と考えた事項
冷温水管の接合部からの漏水や保温の施工不良は、天井内での漏水や結露の原因となるため、配管の水圧試験と保温の施工品質の確保を特に重要と考えた。
70字(解答欄の目安 100字)
設問3 (2) それについてとった措置又は対策
水圧試験は最高使用圧力の1.5倍(最小0.75MPa)で30分以上保持して漏れがないことを確認してから保温した。保温材の継目はすき間なく突き合わせ、防湿層を連続させた。
84字(解答欄の目安 120字)
品質管理の例文:住宅新築の給排水衛生設備工事で給水管のねじ接合(2級管工事 二次 令和2年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:△△邸新築工事のうち給排水衛生設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○都△△区
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備工事。給水管(水道用硬質ポリ塩化ビニルライニング鋼管)一式、排水・通気管(硬質ポリ塩化ビニル管)一式、ガス給湯器24号×1台、衛生器具一式
- 設問1 (4) 現場でのあなたの立場又は役割:工事主任として施工管理を担当
設問2 (1) 品質管理上、特に重要と考えた事項
給水管のねじ接合箇所が多いため、ねじ部の腐食と漏水を防ぐ確実な接合を行うことを特に重要と考えた。
48字(解答欄の目安 80字)
設問2 (2) それについてとった措置又は対策
ねじ加工後にねじゲージで確認し、管端防食継手を使用した。ねじ込み後は残りねじ山に防錆塗料を塗り、配管完了後に水圧試験を60分行って漏れがないことを確認した。
78字(解答欄の目安 120字)
総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査の例文:図書館新築の空気調和設備工事で温湿度と冷温水流量の調整(1級管工事 二次 平成30年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市△△図書館新築工事に伴う空気調和設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備新築。空冷ヒートポンプチリングユニット冷却能力150kW×2台、ユニット形空気調和機15,000m³/h×3台、冷温水ポンプ5.5kW×2台、冷温水配管(SGP 50〜125A)約800m、ダクト一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:現場代理人として施工管理全般を担当
設問3 総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査において、特に重要と考えた事項
チリングユニット2台と空気調和機3台を自動制御と連動させた状態で、閲覧室の室温・湿度が設計条件を満たし、冷温水が各空気調和機に設計流量どおり配分されることが重要と考えた。
85字(解答欄の目安 100字)
設問3 それについてとった措置
各空気調和機の冷温水流量を流量計で測定して流量調整弁で設計値に合わせた。冷房運転で閲覧室の温湿度を3日間連続記録し、設計値26℃・50%を外れた室は風量を再調整した。中央監視で台数制御の作動も確認し、結果を報告書にまとめた。
112字(解答欄の目安 150字)
総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査の例文:病院新築の給排水衛生設備工事で給水の残留塩素と水質の確認(1級管工事 二次 令和3年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○県立△△病院新築工事(給排水衛生設備工事)
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△郡□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備新築(RC造5階、120床):受水タンク(FRP製60m³)1基、加圧給水ポンプユニット1組、給水管(SUS管)約1,800m、排水管約2,100m、衛生器具一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:一次下請業者の工事主任として工程・品質管理を担当
設問3 (1) 総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査において、特に重要と考えた事項
完成に伴う自主検査で、飲料水の給水系統が汚染されていないことを確かめるため、末端の給水栓の残留塩素と給水の水質を確認することが重要と考えた。
70字(解答欄の目安 100字)
設問3 (2) とった措置
受水タンクと給水管を洗浄・消毒した後、末端の給水栓で遊離残留塩素が0.1mg/L以上あることを確認し、水質検査機関に水質基準の項目の検査を依頼して適合を確かめた。結果は検査記録にまとめ、引渡し書類に添付した。
104字(解答欄の目安 150字)
総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査の例文:ビル新築の空気調和・換気設備工事で換気量と二酸化炭素濃度の確認(1級管工事 二次 平成30年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:□□ビル新築工事のうち空気調和・換気設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○府△△市□□区
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和・換気設備新築。ビル用マルチパッケージ形空気調和機 室外機45kW×8台、室内機×64台、全熱交換器800m³/h×16台、冷媒配管・ダクト一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:工事主任として施工管理を担当
設問3 総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査において、特に重要と考えた事項
総合的な試運転調整で、全熱交換器による各室の換気量が設計値を満たし、室内の二酸化炭素濃度が基準以下に保たれることが重要と考えた。
64字(解答欄の目安 100字)
設問3 それについてとった措置
各室の給気口・排気口の風量を測定し、設計値の±10%を外れたものは風量調整ダンパーで調整した。在室者のある状態で代表室の二酸化炭素濃度を測定し、1,000ppm以下であることを確認して調整記録を作成した。
102字(解答欄の目安 150字)
現場受入検査の例文:庁舎の空気調和設備改修工事でヒートポンプチラーの受入れ(1級管工事 二次 令和4年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○市△△庁舎空調設備改修工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△市
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備改修工事。空気熱源ヒートポンプチラー(冷却能力300kW)2台・ユニット形空気調和機(風量15,000m³/h)4台の更新、冷温水管(SGP 125A〜25A)延長約1,200m、ダクト改修一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:現場代理人
設問3 材料・機器の現場受入検査において特に重要と考えて実施した事項
搬入したヒートポンプチラーの銘板で型式・冷却能力・電源仕様が承諾図と一致することを確認し、外装の損傷や配管接続口の変形がないかを目視で点検した。
72字(解答欄の目安 120字)
現場受入検査の例文:病院新築の給排水衛生設備工事でライニング鋼管と受水タンクの受入れ(1級管工事 二次 令和2年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:○○病院新築工事のうち給排水衛生設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○県△△郡□□町
- 設問1 (3) 設備工事概要:給排水衛生設備工事。受水タンク(FRP製)40m³×1基、加圧給水ポンプユニット3.7kW×2台、給湯用電気温水器×12台、給水・排水・通気管一式、衛生器具一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:主任技術者(工程・品質・安全の管理を担当)
設問3 材料・機器の現場受入検査において特に重要と考えて実施した検査内容
水道用硬質ポリ塩化ビニルライニング鋼管は、管の表示と納品書で種類と呼び径を照合し、ライニングのはく離や管端の損傷がないことを確認した。受水タンクは承諾図と照合して有効容量と外形寸法を確認した。
96字(解答欄の目安 150字)
現場受入検査の例文:ビル新築の空気調和設備工事で亜鉛鉄板製ダクトの板厚の確認(1級管工事 二次 令和5年度の出題)
工事概要
- 設問1 (1) 工事名:△△ビル新築工事に伴う空気調和設備工事
- 設問1 (2) 工事場所:○○都△△区
- 設問1 (3) 設備工事概要:空気調和設備工事。空冷ヒートポンプチリングユニット冷却能力180kW×2台、ユニット形空気調和機20,000m³/h×4台、冷温水ポンプ7.5kW×2台、冷温水配管・ダクト一式
- 設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割:工事主任として施工管理を担当
設問3 材料・機器の現場受入検査において特に重要と考えて実施した事項
亜鉛鉄板製ダクトは、長辺の寸法に応じた板厚(長辺451〜750mmは0.6mm)であることをノギスで測定し、フランジの寸法や亜鉛めっきの損傷がないことを確認した。
81字(解答欄の目安 150字)
年度別の問題と記述例
各年度の問題ページでは、模範の記述例のほかに別の工事での記述例と、採点で見られる要点を読めます。
よくある質問
施工経験記述は毎年出題されますか?
平成28年度から令和5年度までは、1級・2級とも第二次検定の問題6(必須問題)で毎年出題されました。令和6・7年度は1級・2級とも出題されず、問題4・問題5(選択)で、機器や材料について特に重要と考え実施する技術的事項などを書く設問になりました。出題の形は年度によって変わるので、受検する年度の問題用紙の指示に従ってください。
例文をそのまま書いてもいいですか?
いいえ。問題文は「あなたが経験した管工事」から工事を選ぶよう求めています。このページの例文は架空の工事なので、書き方の型として使い、工事名・機器・数量・重要と考えた事項・措置は自分の工事の内容で書いてください。
1級と2級で経験記述の書き方は違いますか?
設問1の工事概要(工事名・工事場所・設備工事概要・立場又は役割)は同じ形です。2級は設問2・設問3の両方で管理項目(品質管理・工程管理・安全管理のうち2つ)が問われ、それぞれ特に重要と考えた事項と、とった措置又は対策を書きます。1級は設問2が工程管理か安全管理で、設問3は総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査か、材料・機器の現場受入検査で特に重要と考えた事項(年度により、とった措置も)を書きます。
2級は何の管理項目を準備すればいいですか?
2級は平成28年度から令和5年度まで、品質管理・工程管理・安全管理の3つから2つが出題されています(8回で品質管理6回、工程管理5回、安全管理5回)。どの組み合わせでも書けるように、3つとも自分の工事で準備しておきましょう。
1級は何を準備すればいいですか?
1級の設問2は工程管理と安全管理が交互に出題され、設問3は材料・機器の現場受入検査が5回、総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査が3回でした(平成28年度から令和5年度まで)。工程管理・安全管理に加え、受入検査で確認した内容と、試運転調整で測定・調整した内容を、自分の工事で書けるようにしておくと安心です。
設備工事概要には何を書けばいいですか?
近年の問題文に示されている例のとおり、工事種目(空気調和設備・給排水衛生設備など)、工事内容(新築・改修など)、主要機器の能力・台数を書きます。配管の材質や延長、タンクの容量なども数値で書くと、工事の規模が伝わります。設問で取り上げる機器や配管が工事概要に入っているかも確かめてください。
出題テーマは各年度の本試験問題によります。例文・書き方のポイントは資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。