施工経験記述(安全管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査)
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題6の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した管工事のうちから、代表的な工事を1つ選び、次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。
〔設問1〕その工事につき、次の事項について記述しなさい。
(1) 工事件名
(2) 工事場所
(3) 設備工事概要
(4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割
〔設問2〕上記工事を施工するにあたり「安全管理」上、あなたが特に重要と考えた事項をあげ、それについてとった措置又は対策を簡潔に記述しなさい。
〔設問3〕上記工事の「総合的な試運転調整」又は「完成に伴う自主検査」において、あなたが特に重要と考えた事項をあげ、それについてとった措置を簡潔に記述しなさい。
解答欄
正解
○○市△△庁舎改修工事のうち空気調和設備工事
22 字○○病院新築工事に伴う給排水衛生設備工事
△△ビル新築工事のうち機械設備工事
○○県△△市□□町
9 字○○県△△郡□□町
○○都△△区
空気調和設備改修。ガス直だき吸収冷温水機 冷凍能力530kW×2台、冷却塔×2台、冷温水ポンプ15kW×2台、空気調和機(ユニット形)×4台、冷温水配管一式、既存冷凍機の撤去
87 字(別の例)給排水衛生設備工事。受水タンク(FRP製)30m³×1基、揚水ポンプ5.5kW×2台、高置タンク10m³×1基、給水・排水・通気管一式、衛生器具一式
(別の例)空気調和・換気設備工事。空冷ヒートポンプマルチ形パッケージ形空気調和機 室外機56kW×6台、室内機×40台、全熱交換器×12台、冷媒配管・ダクト一式
現場代理人(施工管理全般を担当)
16 字主任技術者(工程・品質・安全の管理を担当)
工事主任として施工管理を担当
地下機械室で既存冷凍機を撤去し、吸収冷温水機2台を床の開口部から吊り込むため、吊り荷の落下と、開口部から作業者が墜落することを防ぐことを特に重要と考えた。
77 字(別の例:給排水衛生設備工事)天井高さ4mの機械室で高所作業台を使って配管を吊り込むため、作業台からの墜落と、配管材の落下による災害を防ぐことを特に重要と考えた。
(別の例:空気調和・換気設備工事)営業中の店舗の上階で室外機6台を屋上に揚重するため、クレーンの転倒と、吊り荷が第三者の通路へ落下することを防ぐことを特に重要と考えた。
揚重計画書を作成し、クレーンの定格荷重と作業半径を確認した。作業前に玉掛け用具を点検し、玉掛け技能講習の修了者に玉掛けをさせ、吊り荷の下は立入禁止とした。開口部には高さ90cm以上の手すりを設け、墜落制止用器具を使用させた。
112 字(前の欄の別例の続き)高所作業台は作業前に手すりと車輪止めを点検し、作業床の上での脚立の使用を禁止した。配管材の吊り込みは2人1組で行い、作業範囲を三角コーンとバーで区画して立入禁止とし、毎朝の危険予知活動で手順を確認した。
(前の欄の別例の続き)クレーンはアウトリガーを最大に張り出して敷鉄板の上に設置し、定格荷重の8割以内で吊るよう計画した。揚重は休業日の早朝に行い、歩道を誘導員2名で通行止めとし、合図者を定めて合図を統一した。
吸収冷温水機2台の更新後の総合的な試運転調整で、冷房時に冷水出口温度7℃を安定して保ち、4台の空気調和機に設計どおりの冷温水量を流すことを特に重要と考えた。
78 字(別の例:完成に伴う自主検査)給水・排水管の完成に伴う自主検査で、全階の衛生器具から所定の水量が出ること、排水が滞りなく流れて漏水がないことを確認することを特に重要と考えた。
(別の例:総合的な試運転調整)マルチ形空気調和機の総合的な試運転調整で、全40室の室内温度が設定値に保たれ、全熱交換器の換気量が設計値を満たすことを特に重要と考えた。
冷温水ポンプの吐出し弁で系統の流量を設計値に合わせ、各空気調和機の流量を瞬間流量計と出入口の温度差で確かめて調整した。2台の台数制御の切替えと、冷却塔・ポンプとの連動を確認し、運転データを記録表にまとめた。
103 字(前の欄の別例の続き)各階の器具の吐水量を容器と時計で測り、減圧弁で給水圧力を調整した。全器具を同時に排水して排水の流れと通気の状態を確かめ、配管の接続部と床下の漏水の有無を点検して、結果を検査記録にまとめた。
(前の欄の別例の続き)各室の室内温度と吹出口の温度を測り、室内機の風量と設定温度を調整した。全熱交換器は吸込口・吹出口の風量を風速計で測り、ダンパーで設計風量に合わせて、測定結果を室ごとに記録した。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 設問1は、実際に携わった管工事の契約上の工事件名・工事場所・設備工事概要・立場を書く。設備工事概要には工事種目(空調設備・給排水衛生設備など)、工事内容(新築・改修)、主要機器の能力・台数を数値で入れ、設問2・設問3で取り上げる機器・作業と食い違わないようにする。
- 設問2は「現場の具体的な状況(作業場所・作業の内容・数量)→安全管理上特に重要と考えた事項(防ぐべき災害)」と、「その事項に対してとった措置・対策(作業計画、資格者の配置、立入禁止の措置、墜落防止設備、点検、危険予知活動など)」を書く。手すりの高さやクレーンの荷重など、数値を入れて具体的にする。
- 設問3は、総合的な試運転調整(系統全体の流量・温度・風量の調整、機器相互の連動の確認)又は完成に伴う自主検査(通水・吐水量・排水・漏水・外観の確認など)のどちらかを選び、特に重要と考えた事項と、測定・調整・確認・記録の措置を書く。この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成28年度(2016年12月4日(日)実施) 問題6。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する