令和3年度 問題6論点:施工経験記述重要度 A未着手

施工経験記述(工程管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題6の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

あなたが経験した管工事のうちから、代表的な工事を1つ選び、次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

〔設問1〕その工事につき、次の事項について記述しなさい。

(1) 工事名〔例:◎◎ビル□□設備工事〕

(2) 工事場所〔例:◎◎県◇◇市〕

(3) 設備工事概要〔例:工事種目、工事内容、主要機器の能力・台数等〕

(4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割

〔設問2〕上記工事を施工するにあたり「工程管理」上、あなたが特に重要と考えた事項を解答欄の(1)に記述しなさい。

また、それについてとった措置又は対策を解答欄の(2)に簡潔に記述しなさい。

〔設問3〕上記工事の「総合的な試運転調整」又は「完成に伴う自主検査」において、あなたが特に重要と考えた事項を解答欄の(1)に記述しなさい。

また、それについてとった措置を解答欄の(2)に簡潔に記述しなさい。

解答欄

0 / 40 字
0 / 30 字
0 / 120 字
0 / 30 字
0 / 100 字
0 / 150 字
0 / 100 字
0 / 150 字

ご自身が担当した工事について書きます。本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で記述例と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

経験記述は、受検者が自分の工事について書く問題です。記述例は書き方の参考として見てください。

正解

設問1 (1) 工事名の記述例

○○市△△庁舎空調設備改修工事

15 字
別解

○○県立△△病院新築工事(給排水衛生設備工事)

(仮称)○○ビル新築工事(空気調和設備工事)

設問1 (2) 工事場所の記述例

○○県△△市□□町

9 字
別解

○○県△△郡□□町

○○県△△市□□区

設問1 (3) 設備工事概要の記述例

空調設備改修(熱源更新):吸収冷温水機2台を空冷ヒートポンプチラー(冷却能力300kW)3台に更新、ユニット形空気調和機6台更新、冷温水管(SGP白50〜200A)約650m、自動制御設備更新

96 字
別解

給排水衛生設備新築(RC造5階、120床):受水タンク(FRP製60m³)1基、加圧給水ポンプユニット1組、給水管(SUS管)約1,800m、排水管約2,100m、衛生器具一式

空気調和設備新築(S造8階事務所):ビル用マルチ空調機 室外機14台・室内機86台、全熱交換器32台、冷媒管約2,400m、亜鉛鉄板製ダクト約3,200m²

設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割の記述例

元請業者の現場代理人として施工管理全般を担当

22 字
別解

一次下請業者の工事主任として工程・品質管理を担当

監理技術者として施工管理を統括

設問2 (1) 工程管理上、特に重要と考えた事項の記述例

庁舎を使いながらの改修で、既設熱源の撤去から新設チラーの試運転までを冷房開始前の5月末までの約6週間で終える必要があり、熱源の切替工程を遅らせないことが重要と考えた。

83 字
別解

(別の例:病院新築の給排水衛生設備工事)躯体工事が1フロア約3週間で進むなか、各階のスラブ・壁へのスリーブとインサートの取付けを遅れなく終え、建築工程に影響させないことが重要と考えた。

(別の例:事務所ビル新築の空気調和設備工事)天井内にダクト・冷媒管・電気配線・スプリンクラー配管が集中するため、各階の天井ボード張りの開始日までに天井内の配管・ダクトと保温を終えることが重要と考えた。

設問2 (2) とった措置又は対策の記述例

着工直後にチラーの製作図の承諾を得て工場製作期間を確保し、搬入日を確定させた。ヘッダー回りの配管は工場でプレファブ加工して現場の溶接作業を減らした。撤去・搬入は閉庁日の土日に集中させ、週間工程表で毎週進捗を確認し、遅れは翌週までに作業員を増やして取り戻した。

129 字
別解

(前の欄の別例の続き)コンクリート打設の2週間前までに各階のスリーブ図を作成して建築・構造の担当者と調整し、承認を得た。スリーブは工場で寸法ごとに加工して階別に搬入し、打設前日に全数をチェックリストで確認した。その結果、躯体工程を遅らせずに施工できた。

(前の欄の別例の続き)総合図で天井内の各設備の高さと施工順序を決め、ダクト、冷媒管、電気の順に階ごとの作業日程を週1回の工程会議で他業種と調整した。保温工は先行する階に追従する作業班を増やし、全階でボード張りの開始日までに完了させた。

設問3 (1) 総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査において、特に重要と考えた事項の記述例

新設チラー3台と既設の空調機・自動制御を連動させた状態で、各階の室内温湿度が設計条件を満たし、チラーの台数制御が負荷に応じて正しく働くことが重要と考えた。

77 字
別解

(別の例:病院新築の給排水衛生設備工事)完成に伴う自主検査で、飲料水の給水系統が汚染されていないことを確かめるため、末端の給水栓の残留塩素と給水の水質を確認することが重要と考えた。

(別の例:事務所ビル新築の空気調和設備工事)総合的な試運転調整で、各室の吹出口の風量が設計値どおりに配分され、室内機ごとの温度制御と集中リモコンの制御が正しく働くことが重要と考えた。

設問3 (2) とった措置の記述例

冷房運転で各階の代表室の温湿度を3日間連続して記録し、設計値の26℃±1℃を外れた室は空調機の風量と冷温水量を調整した。台数制御は中央監視装置で負荷を変えて増段・減段の作動を確認し、結果を報告書にまとめて監督職員に提出した。

112 字
別解

(前の欄の別例の続き)受水タンクと給水管を洗浄・消毒した後、末端の給水栓で遊離残留塩素が0.1mg/L以上あることを確認し、水質検査機関に水質基準の項目の検査を依頼して適合を確かめた。結果は検査記録にまとめ、引渡し書類に添付した。

(前の欄の別例の続き)全吹出口の風量を風量測定フードで測定し、設計値の±10%を外れた吹出口はダンパーで調整した。全室で冷房運転を行い、室内温度と集中リモコンの表示・発停・異常警報の動作を確認して調整記録を作成した。

要点(書けていたものにチェック)設問1 (1) 工事名設問1 (2) 工事場所設問1 (3) 設備工事概要設問1 (4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割設問2 (1) 工程管理上、特に重要と考えた事項設問2 (2) とった措置又は対策設問3 (1) 総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査において、特に重要と考えた事項設問3 (2) とった措置
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →

解き方

  1. 設問1の工事概要は、実際に携わった管工事について、工事名・工事場所・設備工事概要(工事種目、主要機器の能力・台数、配管の材料・延長など)・施工管理上の立場を書く。設問2・設問3で取り上げる機器や工事を概要に入れておき、内容を一致させる。
  2. 設問2は「工程管理」に限られる。(1)には工事の条件(期限、作業できる期間、建築や他設備との関係)を数値で示し、そこから工程管理上の重要事項を書く。(2)には(1)に対応する措置(製作図の早期承諾と製作期間の確保、プレファブ化、作業の平準化や増員、工程会議での調整、進捗の確認など)を具体的に書く。
  3. 設問3は「総合的な試運転調整」又は「完成に伴う自主検査」のどちらかを選ぶ。総合的な試運転調整は、機器単体の試運転の後に設備全体を連動させて、室内環境や制御が設計どおりになるかを確かめて調整するものである。完成に伴う自主検査は、引渡し前に施工者自らが施工状態や性能(水質・水圧・外観・機能など)を検査するものである。(2)には測定・確認の方法と判定基準、調整・記録の内容を書く。
  4. この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。別解は別の工事の例で、(1)と(2)の別解はそれぞれ同じ順番の例が対応している。
引っかけ:設問2は工程管理に限られ、品質管理や安全管理の内容を書くと設問に答えていないことになる。設問3は個別の機器の試運転(回転方向・電流値の確認など)ではなく、設備全体の総合的な試運転調整又は完成時の自主検査を書く。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和3年度(2021年12月5日(日)実施) 問題6。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する