施工経験記述(品質管理・工程管理)
これは2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題6の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した管工事のうちから、代表的な工事を1つ選び、次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。
〔設問1〕その工事につき、次の事項について記述しなさい。
(1) 工事名〔例:◎◎ビル(◇◇邸)□□設備工事〕
(2) 工事場所〔例:◎◎県◇◇市〕
(3) 設備工事概要〔例:工事種目、機器の能力・台数等、建物の階数・延べ面積等〕
(4) 現場でのあなたの立場又は役割
〔設問2〕上記工事を施工するにあたり「品質管理」上、あなたが特に重要と考えた事項をあげ、それについてとった措置又は対策を簡潔に記述しなさい。
〔設問3〕上記工事を施工するにあたり「工程管理」上、あなたが特に重要と考えた事項をあげ、それについてとった措置又は対策を簡潔に記述しなさい。
解答欄
正解
○○市△△庁舎空調設備改修工事
15 字○○町立△△中学校給排水衛生設備改修工事
○○ビル新築工事のうち空気調和設備工事
○○県△△市
6 字○○県△△郡□□町
○○府△△市□□町
空調設備改修。鉄筋コンクリート造3階建て、延べ面積2,400m²。空冷ヒートポンプマルチパッケージ形空気調和機 室外機28kW×4台、室内機(天井カセット形)×24台、冷媒管・ドレン管一式
94 字(別の例:学校の衛生設備)給排水衛生設備改修。鉄筋コンクリート造3階建て、延べ面積4,500m²。便所4か所の排水管(硬質ポリ塩化ビニル管)・給水管の更新、大便器16台・小便器8台の取替え
(別の例:事務所ビルの空調設備)空調設備(新築)。鉄骨造5階建て、延べ面積3,200m²。ユニット形空気調和機90kW×2台、空冷ヒートポンプチラー150kW×1台、冷温水配管・ダクト一式
現場代理人として施工管理全般を担当
17 字主任技術者(工程・品質管理を担当)
元請の工事主任として施工管理を担当
既存の天井内は梁や既設ダクトが多く、室内機24台のドレン管の勾配が不足すると漏水の原因となるため、ドレン管の勾配の確保を特に重要と考えた。
69 字(別の例:学校の衛生設備)便所の排水管を硬質ポリ塩化ビニル管で更新するため、接着接合部からの漏水と排水横管の勾配不良を防ぐことを特に重要と考えた。
(別の例:事務所ビルの空調設備)ユニット形空気調和機2台の冷温水配管は天井内に隠ぺいされ、完成後は点検しにくいため、接合部の漏水防止を特に重要と考えた。
施工前に天井内を調査してドレン管の経路を決め、勾配を1/100以上とし、吊り間隔は1.0m以下とした。隠ぺい前に各室内機のドレンパンに注水して通水試験を行い、排水と漏れの有無を確認した。
93 字(左の別例の続き)管は直角に切断して面取りし、標線まで差し込んで呼び径50以下は30秒以上保持させた。横管は呼び径75で1/100以上の勾配を水平器で確認し、天井をふさぐ前に満水試験を30分以上行った。
(左の別例の続き)ねじ接合はねじゲージでねじ山を確認してから接合させた。保温施工の前に系統ごとに最高使用圧力の1.5倍(最小0.75MPa)で水圧試験を行い、30分以上保持して圧力降下と漏れのないことを確認した。
庁舎は執務中で、室内機の取替えは各階の執務室を順に空けて土日に行う必要があり、決められた期間内に全24台の改修を終えることを特に重要と考えた。
71 字(別の例:学校の衛生設備)既設配管の撤去から衛生器具の取付けまでを、生徒が登校しない夏季休業の約40日間に終える必要があり、工期の厳守を特に重要と考えた。
(別の例:事務所ビルの空調設備)建築工事の天井ボード張りの前に、冷温水配管の水圧試験と保温を終える必要があり、建築工程との調整を特に重要と考えた。
施設管理者と協議して階ごとの作業日を決めた工程表を作成した。機器は承諾図を早期に提出して前倒しで発注し、冷媒管は平日に共用部で先行施工した。毎週の工程会議で予定と実績を比べて遅れを確認した。
95 字(左の別例の続き)休業前に管材と衛生器具を搬入し、配管は寸法を実測して先行加工した。撤去・配管・器具取付けを便所ごとに班分けして並行させ、毎日の進捗を工程表に記入して遅れは翌日に人員を増やして取り戻した。
(左の別例の続き)建築の工程表から天井ボード張りの開始日を確認し、それまでに配管・水圧試験・保温を終える週間工程表を作った。水圧試験は配管の完了した区画から順に行い、工程会議で建築の担当者と進捗を調整した。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 設問1は、実際に携わった管工事の工事名・工事場所・設備工事概要・立場を書く。設備工事概要には工事種目(空調設備・給排水衛生設備など)と工事内容(新築・改修)、主要機器の能力・台数、建物の階数・延べ面積を数値で入れ、設問2・設問3で取り上げる機器・配管と食い違わないようにする。
- 設問2は「品質管理」で、工事の具体的な状況から特に重要と考えた事項を挙げ、それに対してとった措置・対策を書く。排水管・ドレン管の勾配、接合部の漏れ防止、水圧試験・満水試験・通水試験、冷媒管のろう付け・気密試験などが書きやすい。勾配・試験圧力・保持時間などの数値を入れると具体的になる。
- 設問3は「工程管理」で、工期の制約(執務中の建物・学校の休業期間)や他工事との取合いなどの状況から特に重要と考えた事項を挙げ、工程表の作成、資機材の早期手配、先行施工、作業の並行化、工程会議での進捗確認などの措置を書く。この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
同じ論点の過去問
平成29年度の前後の問題
出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した2級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年11月19日(日)実施) 問題6。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する