施工経験記述(工程管理・総合的な試運転調整又は完成に伴う自主検査)
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題6の問題です。論点は「施工経験記述」(重要度A・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 3 手順・引っかけの指摘が読めます。
あなたが経験した管工事のうちから、代表的な工事を1つ選び、次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。
〔設問1〕その工事につき、次の事項について記述しなさい。
(1) 工事名
(2) 工事場所
(3) 設備工事概要
(4) 現場での施工管理上のあなたの立場又は役割
〔設問2〕上記工事を施工するにあたり「工程管理」上、あなたが特に重要と考えた事項をあげ、それについてとった措置又は対策を簡潔に記述しなさい。
〔設問3〕上記工事の「総合的な試運転調整」又は「完成に伴う自主検査」において、あなたが特に重要と考えた事項をあげ、それについてとった措置を簡潔に記述しなさい。
解答欄
正解
○○市△△図書館新築工事に伴う空気調和設備工事
23 字○○県立△△病院改修工事のうち給排水衛生設備工事
□□ビル新築工事のうち空気調和・換気設備工事
○○県△△市□□町
9 字○○県△△市
○○府△△市□□区
空気調和設備新築。空冷ヒートポンプチリングユニット冷却能力150kW×2台、ユニット形空気調和機15,000m³/h×3台、冷温水ポンプ5.5kW×2台、冷温水配管(SGP 50〜125A)約800m、ダクト一式
106 字(別の例)給排水衛生設備改修。給水管更新(ステンレス鋼鋼管20〜65Su)約1,200m、加圧給水ポンプユニット3.7kW×2台、病棟の衛生器具120組の更新
(別の例)空気調和・換気設備新築。ビル用マルチパッケージ形空気調和機 室外機45kW×8台、室内機×64台、全熱交換器800m³/h×16台、冷媒配管・ダクト一式
現場代理人として施工管理全般を担当
17 字主任技術者(工程・品質・安全の管理を担当)
工事主任として施工管理を担当
建築工事の遅れで設備工事の期間が当初より約3週間短くなったが、開館日は変えられないため、受電後に必要な空調設備の試運転調整期間14日を確保することが特に重要と考えた。
83 字(別の例:病院改修の給排水衛生設備工事)入院患者のいる病棟を使いながら給水管を更新するため、1回の断水を夜間の4時間以内に収め、全8フロアの切替を予定の6週間で終えることが重要と考えた。
(別の例:事務所ビル新築の空気調和・換気設備工事)各階の天井ボード張りが1フロア約10日の間隔で進むため、その開始日までに天井内の冷媒配管の気密試験とダクトの保温を終えることが重要と考えた。
短くなった期間で工程表を作り直し、屋上のチリングユニットの揚重日を建築と調整して10日前倒しした。空気調和機回りの配管は工場でユニット化して現場作業を約5日減らし、天井内作業は2班で並行させ、週1回の工程会議で遅れを確認して試運転期間を確保した。
123 字(前の欄の別例の続き)切替手順書を作り、1回の断水範囲を半フロアに限った。新設管は事前に布設して水圧試験と消毒まで済ませ、夜間は既設管との接続だけを行った。病院の担当者と週1回切替日程を確認し、予定の6週間で全フロアを切り替えた。
(前の欄の別例の続き)総合図で天井内の各設備の納まりと施工順序を決め、階ごとの気密試験と保温の日程を工程表に組み込んだ。保温工は1班増やして先行階に追従させ、毎日夕方に進捗を確認して、全階でボード張りの開始日までに完了させた。
チリングユニット2台と空気調和機3台を自動制御と連動させた状態で、閲覧室の室温・湿度が設計条件を満たし、冷温水が各空気調和機に設計流量どおり配分されることが重要と考えた。
85 字(別の例:病院改修の給排水衛生設備工事)完成に伴う自主検査で、更新した給水系統の各給水栓で所定の水量・水圧が得られ、飲料水として水質に問題がないことを確認することが重要と考えた。
(別の例:事務所ビル新築の空気調和・換気設備工事)総合的な試運転調整で、全熱交換器による各室の換気量が設計値を満たし、室内の二酸化炭素濃度が基準以下に保たれることが重要と考えた。
各空気調和機の冷温水流量を流量計で測定して流量調整弁で設計値に合わせた。冷房運転で閲覧室の温湿度を3日間連続記録し、設計値26℃・50%を外れた室は風量を再調整した。中央監視で台数制御の作動も確認し、結果を報告書にまとめた。
112 字(前の欄の別例の続き)最上階と最遠の給水栓で吐水量と水圧を測定して設計値以上であることを確認した。全系統を洗浄・消毒した後、末端の給水栓で遊離残留塩素0.1mg/L以上を確認し、水質検査で基準に適合することを確かめて記録に残した。
(前の欄の別例の続き)各室の給気口・排気口の風量を測定し、設計値の±10%を外れたものは風量調整ダンパーで調整した。在室者のある状態で代表室の二酸化炭素濃度を測定し、1,000ppm以下であることを確認して調整記録を作成した。
記述例は当サイトが作成した架空の工事の例です。ご自身の工事にあてはめて書いてください。管理項目別の例文と書き方のポイント →
解き方
- 設問1は、実際に携わった管工事の契約上の工事名・工事場所・設備工事概要・立場を書く。設備工事概要には工事種目(空調設備・給排水衛生設備など)、工事内容(新築・改修)、主要機器の能力・台数、配管の材質・口径・延長などを数値で入れ、設問2・設問3で取り上げる機器・工事と食い違わないようにする。
- 設問2は「工事の具体的な条件(期限・期間・他工事との関係)→工程管理上特に重要と考えた事項」をあげ、「それに対してとった措置・対策(工程表の見直し、プレファブ化、作業の並行・増員、工程会議での調整など)」を時期・数値とともに書く。
- 設問3は「総合的な試運転調整」(設備全体を連動させて性能を確認・調整すること)か「完成に伴う自主検査」(引渡し前に施工者が自ら行う検査)のどちらかを選び、特に重要と考えた事項と、とった措置(測定箇所・方法・判定基準・記録)を書く。この記述例は当サイトが作成した架空の工事である。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成30年度(2018年12月2日(日)実施) 問題6。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する