令和5年度 問題3論点:排水・通気設備重要度 B未着手

汚水槽の排水用水中モーターポンプの留意事項(製作図の審査・吐出し管・通気管・試運転調整)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年12月3日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「排水・通気設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

建築物の地下の汚水槽に汚物用の排水用水中モーターポンプを設置する場合、次の(1)〜(4)に関する留意事項を、それぞれ解答欄の(1)〜(4)に具体的かつ簡潔に記述しなさい。

ただし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。

(1) ポンプの製作図(承諾図)を審査する場合の留意事項

(2) ポンプ吐出し管(汚水槽内〜屋外)を施工する場合の留意事項

(3) 汚水槽に通気管を設ける場合の留意事項

(4) ポンプの試運転調整に関する留意事項

解答欄

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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

(1) ポンプの製作図(承諾図)を審査する場合の留意事項 模範解答

汚物用で吐出し口径が80mm以上であることと、吐出し量・全揚程・電動機出力が設計値を満たすことを確認する。

53 字
別解

2台の自動交互運転と満水時の同時運転・満水警報の制御があり、液面制御器が汚物の付着に強い方式かを確認する。

槽外から引上げ・据付けができるよう、着脱装置やつり上げ用のチェーンが付属していることを確認する。

接液部の材質が汚水に耐える鋳鉄やステンレス製で、水中ケーブルの長さが制御盤まで足りるかを確認する。

(2) ポンプ吐出し管(汚水槽内〜屋外)を施工する場合の留意事項 模範解答

各ポンプの吐出し管に逆止め弁と仕切弁を設け、吐出し管は他の排水管と接続せず単独で屋外の排水ますまで配管する。

54 字
別解

逆止め弁は汚物が詰まりにくいスイング式などとし、仕切弁とともに点検・操作が容易な槽外の位置に設ける。

吐出し管の床スラブや外壁の貫通部は、臭気が漏れないよう気密・止水の処理をし、管の重量がポンプにかからないよう支持する。

吐出し管は屋外の排水ますに単独で放流し、ます内での吹出しや逆流を防ぐため流入の位置と向きを考慮する。

(3) 汚水槽に通気管を設ける場合の留意事項 模範解答

通気管は他の通気管と接続せずに単独で立ち上げ、管径50mm以上として直接外気に開放する。

44 字
別解

通気管の開口部は、臭気が窓や外気取入口から入らない位置(屋上など)に設け、防虫網を取り付ける。

通気管は槽の頂部から取り出し、横引き部は槽に向かって下り勾配として、凝縮水が槽に戻るようにする。

(4) ポンプの試運転調整に関する留意事項 模範解答

液面制御器を作動させ、停止・起動水位での発停、2台の交互運転、満水時の同時運転と警報が正しく働くことを確認する。

56 字
別解

槽に水を張って運転し、回転方向が正しく、運転電流が定格値以下で、異常な振動や騒音がないことを確認する。

運転前にポンプの絶縁抵抗を測定して所定の値以上であることを確かめ、運転して吐出し量と揚程を確認する。

ポンプ停止時に逆止め弁が確実に閉じて排水が逆流しないことと、吐出し管の継手から漏れがないことを確認する。

要点(書けていたものにチェック)(1) ポンプの製作図(承諾図)を審査する場合の留意事項(2) ポンプ吐出し管(汚水槽内〜屋外)を施工する場合の留意事項(3) 汚水槽に通気管を設ける場合の留意事項(4) ポンプの試運転調整に関する留意事項
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. (1) 製作図(承諾図)は設計図書と照合して審査する。汚物用ポンプは固形物を含む汚水を送るので、異物の通過径が大きいものとし、口径は80mm以上とする(空気調和・衛生工学会規格SHASE-S206給排水衛生設備規準)。吐出し量・全揚程・電動機出力・電源、2台の自動交互運転と満水時の同時運転・警報の制御、着脱装置の有無、接液部の材質を確認する。液面制御は、汚物が付着しやすい電極式よりフロートスイッチ式などが適する。
  2. (2) 吐出し管にはポンプごとに逆止め弁と仕切弁を設ける。逆止め弁は汚物が詰まりにくい構造(スイング式など)とし、点検しやすい位置に設ける。吐出し管は屋内の排水横主管に接続すると停電時や詰まりのときに汚水が逆流するおそれがあるので、単独で屋外の排水ますまで配管する。貫通部は気密・止水処理する。
  3. (3) 建築基準法に基づく告示(昭和50年建設省告示第1597号)では、排水槽には通気のための装置を設け、直接外気に衛生上有効に開放することとされている。汚水槽の通気管は他の通気管に接続せず単独で立ち上げ、管径は50mm以上とする(SHASE-S206)。開口部は臭気が窓・外気取入口に入らない位置とし、防虫網を付ける。
  4. (4) 試運転では、絶縁抵抗の測定、回転方向・運転電流・振動・騒音の確認のほか、液面制御器による停止・起動水位での発停、2台の交互運転、満水時の同時運転と警報の作動、逆止め弁の閉止を確認する。
引っかけ:ただし書きで工程管理・安全管理は除かれている(酸素欠乏・硫化水素の対策は安全管理なので書かない)。(2) は「汚水槽内〜屋外」の範囲で、逆止め弁・仕切弁と単独での放流が中心。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和5年度(2023年12月3日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する