平成29年度 問題1 設問1論点:排水・通気設備重要度 B未着手

排水・通気設備系統図の適切でない部分の改善策(2か所)

これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題1 設問1の問題です。論点は「排水・通気設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。

(1)に示す図の適切でない部分のうち、2か所について、それぞれの改善策を具体的かつ簡潔に記述しなさい。

【問題1】次の設問1〜設問3の答えを解答欄に記述しなさい。

(1) 排水、通気設備系統図。地下1階・地上4階建ての建物(RFL・4FL・3FL・2FL・1FL・B1FL、地盤面GL)。2階〜4階には、それぞれ洋風便器2個と洗面器2個が排水横枝管(実線)に接続され、各排水横枝管の上流端(左端)には掃除口がある。各階の排水横枝管は右側の排水立て管に接続する。2階・3階は最上流の器具のすぐ下流の排水横枝管からループ通気管(破線)を取り出し、上階の床下まで立ち上げて右の通気立て管に接続している。4階はループ通気管のほか、洗面器2個の器具排水管から各個通気管を立ち上げ、天井下の通気横管にまとめている。排水立て管の頂部は伸頂通気管(破線)として屋上の塔屋内に立ち上がり、横向きに出して「大気に開放」している。通気立て管は上端を最上階の器具より上で伸頂通気管に接続し、下端は2階の排水横枝管より下(1階〜2階の間)で排水立て管に斜めに接続している。排水立て管は1階の床下(地下1階の天井付近)で排水横主管に接続し、排水横主管は右端に掃除口があって、左へ下り勾配で建物外のインバート桝に接続する。地下1階の床下に汚水槽があり、汚水槽内の汚物ポンプ2台(P)の吐出し管は、それぞれ逆止弁、仕切弁(下から逆止弁、仕切弁の順)を経て立ち上がり、排水横主管の後ろを通ってその上まで延び、地下1階の天井付近で45°に曲がって排水横主管(建物内)に上から接続している。地下1階の洗面器2個と洋風便器2個は排水横枝管で汚水槽に流入し、排水横枝管の上流端(右端)に掃除口がある。地下1階の排水横枝管の最上流の器具のすぐ下流から通気管(破線)を取り出して2階の床のすぐ下まで立ち上げ、通気立て管に接続している。汚水槽の天井(地下1階の床)から立ち上げた通気管(破線)は、地下1階の天井付近で横に延びて地下1階の器具の通気管に接続している。図中の文字:大気に開放、RFL、洋風便器、洗面器、4FL、通気立て管、掃除口、3FL、2FL、排水横枝管、GL、1FL、インバート桝、排水横主管、仕切弁、逆止弁、B1FL、汚物ポンプ、汚水槽。

解答欄

0 / 60 字
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本試験は解答用紙の枠に手書きです。書き終えたら「採点する」で模範解答と要点を表示し、書けていた要点にチェックを入れて記録します。

字数は本試験の解答欄に入るおおよその量です。「〜する」「〜を行う」の形で、具体的な数値や方法まで書くと要点が入りやすくなります。

正解

改善策 1 模範解答

汚水槽の通気管は他の通気管に接続せず、単独で立ち上げて屋上で直接大気に開放する。

40 字
別解

汚水槽の通気管を地下1階の器具の通気管から切り離し、専用の通気管として外気に衛生上有効に開放する。

汚水槽の通気管は通気立て管などと兼用せず、単独の管で屋外まで立ち上げ、末端を大気に開放する。

改善策 2 模範解答

汚物ポンプの吐出し管は建物内の排水横主管に接続せず、単独で屋外に出して排水桝に接続する。

44 字
別解

汚物ポンプの吐出し管を排水横主管から切り離し、単独の配管で建物外のインバート桝に接続する。

ポンプの吐出し管を重力式の排水横主管に合流させず、単独で屋外の排水桝まで配管して放流する。

要点(書けていたものにチェック)改善策 1改善策 2
要点の 6 割以上で「正解」扱いにします。

模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。

解き方

  1. 図(1)で適切でない部分は、汚水槽まわりの次の2か所である。設問は「2か所」なので、この2つの改善策を書く。
  2. ① 汚水槽の通気管:破線をたどると、汚水槽の天井(地下1階の床)から出た通気管は地下1階の天井付近で横に延び、地下1階の器具のループ通気管に合流して、通気立て管・伸頂通気管を経て大気に開放されている。排水槽には通気のための装置を設け、その装置は直接外気に衛生上有効に開放する(昭和50年建設省告示第1597号「建築物に設ける飲料水の配管設備及び排水のための配管設備の構造方法を定める件」第2第3号)。SHASE-S206(給排水衛生設備規準)でも、排水槽の通気管はほかの通気管と接続せず単独で大気に開放するとしている。ほかの通気管とつなぐと、ポンプの運転・停止に伴って槽内の空気が出入りするたびに通気系統の圧力が乱れ、槽内の臭気が器具の通気管へ流れ込んだり、トラップの封水が損なわれたりするおそれがある。
  3. ② 汚物ポンプの吐出し管:2台のポンプの吐出し管は、逆止弁・仕切弁を経て地下1階の天井付近で建物内の排水横主管に下から合流している。排水横主管は重力で流れる管なので、ポンプの吐出し水が圧力をもって流れ込むと管内が満流になり、上階からの排水が流れにくくなって、低い位置の器具やトラップから逆流・噴出するおそれがある。排水ポンプの吐出し管は単独で屋外へ出し、屋外の排水桝に接続する(SHASE-S206)。
  4. そのほかの部分は適切である。汚物ポンプの吐出し管の弁はポンプ側から逆止弁、仕切弁の順で正しい。各階のループ通気管は最上流の器具のすぐ下流の排水横枝管から取り出し、通気立て管の上端は最高位の器具のあふれ縁より上で伸頂通気管に、下端は最低位の排水横枝管より下で排水立て管に接続している。排水横枝管の上流端には掃除口があり、排水横主管はインバート桝へ下り勾配である。
引っかけ:汚物ポンプの弁の順序(ポンプ側から逆止弁、仕切弁)は図のとおりで正しく、改善策にはならない。汚水槽の天井から出た破線がどこにつながっているかをたどって確かめる。

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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 平成29年度(2017年12月3日(日)実施) 問題1 設問1。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する