汚物用水中モーターポンプ・吐出し管の施工・試運転調整の留意事項
これは1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年12月1日(日)実施) 問題3の問題です。論点は「排水・通気設備」(重要度B・解答の形は記述・穴埋め)。採点すると、解き方 4 手順・引っかけの指摘が読めます。
汚物用水中モーターポンプ及びポンプ吐出し管の施工及び試運転調整を行う場合の留意事項を解答欄に具体的かつ簡潔に記述しなさい。
記述する留意事項は、次の(1)〜(4)とし、工程管理及び安全管理に関する事項は除く。
(1) 水中モーターポンプを排水槽内に据え付ける場合の設置位置に関する留意事項
(2) 水中モーターポンプを排水槽内に据え付ける場合の留意事項(設置位置に関するものを除く。)
(3) ポンプ吐出し管(排水槽内〜屋外)を施工する場合の留意事項
(4) 水中モーターポンプの試運転調整における留意事項
解答欄
正解
ポンプは排水の流入口から離れた吸込みピット内に置き、流入水による空気の巻込みを避ける。
43 字ポンプは点検・引上げ用のマンホールの直下に設置し、吊り上げて点検・修理ができるようにする。
ポンプは吸込みピットの壁面から200mm程度以上離し、2台設置の場合は相互に十分な間隔をとる。
着脱装置のガイドレールは垂直に取り付けて堅固に固定し、ポンプは吸込みピットに水平に据え付ける。
47 字水中ケーブルは余長を束ね、被覆を傷めないようにケーブルフックに取り付ける。
フロートスイッチはポンプや配管、流入水に触れない位置に設け、停止水位はモーターが露出しない高さとする。
吐出し管はポンプに荷重がかからないよう堅固に支持し、ポンプを引き上げられるよう槽内はフランジ接合とする。
52 字吐出し管には点検・操作しやすい位置に逆止め弁と仕切弁を設け、逆止め弁は汚物が詰まりにくい形式とする。
吐出し管は単独で屋外の排水桝まで導き、他の排水管と合流させず、逆流を防ぐ立上り部を設ける。
吐出し管の床・壁の貫通部はすき間をモルタルなどで充塡し、槽内の臭気が漏れないようにする。
運転前に絶縁抵抗を測定し、運転時は回転方向、運転電流が定格値以下、異常な音・振動がないことを確認する。
51 字フロートスイッチが起動・停止・満水警報の水位で作動し、2台の交互運転・同時運転ができることを確認する。
槽に水を張って運転し、吐出し量が設計値を満たし、停止時に逆止め弁で逆流しないことを確認する。
模範解答・別解は当サイトが作成したものです(主催者は記述式の解答を公表していません)。
解き方
- (1) 排水槽の流入口の近くにポンプを置くと、流入水が空気を巻き込んでポンプに吸い込まれ、揚水不良や振動の原因になる。ポンプは流入口から離し、槽の底の吸込みピット(釜場)内に設ける。引上げて点検・修理できるよう、マンホールの直下に置く。槽の壁面やほかのポンプと近すぎると吸込みの流れが乱れるので、壁面から200mm程度以上離し、2台設置の場合は相互の間隔をとる。
- (2) ポンプは吸込みピットに水平になるように据え付け、着脱装置は堅固に固定してガイドレールは垂直に取り付ける(公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)第5編2.2.2.6)。水中ケーブルは余長を束ね、被覆が損傷しないようにケーブルフックに取り付ける(同)。汚物用ポンプの液面制御には電極棒ではなくフロートスイッチを用い、ポンプや配管、流入水に触れない位置に設ける。停止水位はモーターが水面から露出しない高さとする。
- (3) 水中ポンプの吐出管は、ポンプ本体に荷重がかからないように、かつ地震動に対しても堅固に支持する。ポンプを引き上げられるように吐出管はフランジ接合とし、逆流を防ぐ立上り部分を設ける(同第2編2.4.8(8))。吐出し管には逆止め弁と仕切弁を設け、逆止め弁は汚物が詰まりにくい形式(スイング式など)とする。屋外では単独で排水桝に接続し、建物内の重力式排水管に直接つながない。床貫通部の隙間はモルタルを充塡する(同第5編2.2.2.6)。
- (4) 試運転の前に電動機の絶縁抵抗を測定し、電源の相を確かめる。三相電動機は逆回転でも水は出るが、揚水量が大きく落ちるので回転方向を必ず確認する。運転電流が定格値以下か、異常な音・振動がないかを確かめ、フロートスイッチの起動・停止・満水警報の作動、2台の自動交互運転・同時運転、停止時の逆流の有無を確認する。
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出典:一般財団法人 全国建設研修センターが実施した1級管工事施工管理技士 第二次検定 令和元年度(2019年12月1日(日)実施) 問題3。問題文は本試験の問題にもとづいています。解答・解説・論点の整理は資格試験対策.netの独自コンテンツです。最終更新 。この問題の誤りを報告する